カードファイト!! ヴァンガード PRESENTS 新日本プロレスリング&全日本プロ・レスリング創立40周年記念大会 サマーナイトフィーバー in 両国 「We are Prowrestling Love!」
- 日時
- 2012年7月1日(日) 16:00開場 17:00開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 観衆
- 11,000人(超満員)
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第10試合 60分1本勝負
トリプルメインイベントIII IWGPヘビー級選手権試合- (第58代王者)
- (挑戦者)
※棚橋が初防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
ゴングが鳴ると、両者への大コールが巻き起こる。そこから真壁が棚橋の攻撃を受け止め、ショルダータックルで場外へ追いやる。すると、棚橋は真壁の足を引っ張って倒し、鉄柵に膝を何度も叩きつける。これで今度はブーイングが起きた。
リングに戻った棚橋は、真壁の膝へストンピング連射。そして、エアギターをかき鳴らすと、さらに大きなブーイングが起こる。しかし、棚橋はお構いなしでレッグロック、監獄固めで真壁に追撃。しかも、真壁がロープエスケープしても技を解かず、またもやブーイングを浴びた。
劣勢の真壁は、パワースラムで逆襲。続いて、頭部へのパンチ連射、串刺しラリアット2連発で追撃すると、棚橋をコーナーに追い込み、さらに頭部へパンチを見舞う。
真壁の攻勢は続き、ラリアットで棚橋を場外に落とし、鉄柵付近でもラリアット。さらに、棚橋を鉄柱に激突させ、後頭部から串刺しラリアットを見舞う。
リングに戻った真壁は、スリーパーホールドで追い討ち。さらに、ショルダースルーをトーキックで阻止すると、頭部へのパンチから再びスリーパーホールドを極める。
続いて真壁は、ロープを使って棚橋に追い討ちをかけ、ブレーンバスター。そして、串刺し攻撃に行くものの、棚橋が脱出してエルボー&太陽ブロー連射。さらに、フライングフォーアームで真壁をなぎ倒す。
ここで棚橋は、膝への低空ドロップキックで真壁を場外へ追いやり、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフロー。大ダメージを受けた真壁だったが、リングに戻るとショートレンジラリアットで逆転。続いて放ったラリアットをかわされると、すぐに左のラリアットに繋げた。
ここから真壁は、串刺しラリアット、ノーザンライトスープレックスホールド、キングコングデスバレーボム、リバースキングコングデスバレーボムと大技を連発。さらに、コーナー最上段からキングコングニードロップを発射する。
だが、かわして自爆を誘った棚橋が、低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドで逆襲。ここで大きな「真壁」コールが起きると、真壁は辛うじてロープエスケープ。
しかし、棚橋の攻撃は続き、ダルマ式ジャーマンスープレックスホールド、TWELVE SIX。そして、コーナー最上段からハイフライフローを敢行するが、真壁が両膝を立ててブロック。
ダブルダウンとなり、場内が両者へのコールで騒然となる。そこから真壁が頭部にパンチを放つと、棚橋は膝へのローキックを連発して逆転。これでまたもや大ブーイングが起きる。
しかし、真壁はカウンター袈裟斬りチョップで巻き返し、ハイアングルパワーボムで追撃。そして、ドラゴンスープレックスホールドで3カウント寸前まで持ち込み、場内が騒然となる。
続いて真壁は、棚橋の背後から串刺しラリアットを見舞い、スパイダージャーマンで追い討ち。そして、後頭部へキングコングニードロップを投下すると、正面から改めてキングコングニードロップ。しかし、棚橋がかわして自爆させた。
次に棚橋は、真壁の膝裏にスピアーを見舞い、コーナー最上段にのぼる。ところが、立ち上がった真壁が袈裟斬りチョップ。そして、そのまま担ぎ上げるものの、棚橋が後ろに着地してダルマ式ジャーマンを狙う。しかし、真壁が後頭部のヘッドバットで振り解き、ラリアットを発射。だが、これをかわした棚橋が、左のラリアットもかわし、ドラゴンスクリューで逆転。
続いて棚橋は、正面と背後から2連発でスリングブレイドを敢行し、うつぶせ状態の真壁にハイフライフロー。さらに、正面からもハイフライフローをさく裂させ、王座を防衛した。
COMMENT
棚橋「ありがとうございます! ……真壁選手の言葉で一番心に残ったのは、“生き様”ってヤツで。あらためて、『俺、どんなふうに生きてきたんだろ?』って考えたときに。そのときそのとき、一瞬一瞬を、そういえば全力でやってきたなって。だから、俺の生き様に後悔はないし。全力でやってきたから自信もあるし。そして、これをね、これからも続けていこうと誓いました。うれしいっす」
——今日、両国のお客さんが、かなりブーイングする場面がありましたが?
棚橋「慣れっこです! あれが俺の生き様です。ただ、あのブーイングってヤツもお客さんが、棚橋の楽しみ方をわかってくれてるんだな、と。あれこそ愛ですよ! でも、次は応援してほしいなぁ…(笑)」
——トリプルメインのトリを務めた気持ちは?
棚橋「俺も、新日本、全日本……その歴史の一部になんかなれた気持ちがありました」
——最後に台湾大会も発表されましたが?
棚橋「そうっすね。世界に出るには、逸材は不可欠なんで。去年もニューヨークに行ったんで、ぜひ行きたいっていう気持ちはあります」
——リング上で、橋本大地選手の東京ドームでの参戦をにおわせるシーンがありましたが、棚橋さんは何か腹にあるような表情でした?
棚橋「いや、橋本選手にどうこうってわけじゃなくて……。“愛してます”で締めたかったんで。スネてただけです。深い意味ないっす」
——これから、プロレスを世間のど真ん中に持っていく?
棚橋「ハイ。大阪に続いて、両国。これを俺、全国に広げていきますんで。情報の伝わり方っていうのは、不確かなんですけど。常に発信し続ければ、きっと伝わるんで。俺が発信していきます」
——正直、東京ドームに橋本大地選手、武藤敬司選手が参戦することに関しては?
棚橋「んーと……。厳しいところを聞きますね(笑)。イエスでもノーでもないですよ? でも、俺はプロレスにしてもなんでも、“おもしろいこと”が好きなんで。橋本選手、武藤選手が上がるのが、おもしろいと思えるシチュエーションを期待します」
——試合前にさんざんエアギターをバカにされましたが?
棚橋「んー……。俺、あの悪いところはないんで。唯一のスキを作っているところがエアギター。だから、俺と対戦する人は、エアギターのことしか言わないじゃん?(笑)。俺のツッコミどころです」
——次は、すでに山形大会のビッグマッチで、田中将斗選手の挑戦が発表されていますが?
棚橋「そうすね。東北上がって、北海道回って、また東北戻ってきますんで。北日本! 俺にまかせてください!」
真壁「アーッ!クソ!しまったな。一言だけ。『今回、棚橋のプロレスの方が、俺のプロレスより上だった』ってことだろ?それはもうしょうがない。ただよ、次当たった時、俺のプロレスで、アイツのプロレスと、アイツの存在、全部覆してやる。それだけだ」
——放送席に座るライガー選手が解説の中で『真のプロレスラー』だと話していました。
真壁「当たりめぇだろ? バカヤロー!アイツらにも言っとけ!俺以外のプロレスラー、この新日本に何人いるんだ?それを悔しいと思わないレスラーがいるんだったらよ、俺が叩き潰してやる!片っ端からやってやるからよ!この俺に“中途半端”って言われてるレスラーどもよ、聞けよテメーら!テメーらみてぇなカスをよ、観客は見に来てねぇんだコノヤロー!今日の試合見てわかっただろコノヤロー!ま、しょうがねぇ。今回は悔しいけどよ、悔しいよな?悔しいけどよ、それ糧にすりゃあいいだろ。これが俺の生き方だ」