NJPW 40th anniversary 旗揚げ記念日
- 日時
- 2012年3月4日(日) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 2,040人(超満員札止め)
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第7試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第57代王者)
- (挑戦者)
※オカダ・カズチカが初防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
新日本プロレスの旗揚げ40周年にちなみ、田中ケロこと田中秀和リングアナウンサーが登場。「40年目のテッペンは生え抜きの俺が獲る!」と言って内藤、「今日は“新日本プロレス・レインメーカー記念日”!」と言ってオカダを呼び込んだ。そして、オカダが入場する際には、紙幣(※オカダの顔が入ったドル紙幣を模した物)の雨が降りそそぐド派手な演出が行なわれた。
続いて、田中リングアナが、「新日本プロレス、40年目のメインイベント。締めるはこの闘い。この若き力で新たな伝説と歴史を作る。いざ勝負! 新日ロード、魂のタイトルマッチ・IWGPヘビー級選手権試合60分1本勝負を行ないます!」という前口上のあと、力強く両選手をコール。場内のムードが最高潮に達した。
大「内藤」コールの中でゴングが鳴り、直後に「オカダ」コールも起きる。そこからグラウンドで互角の勝負が展開されると、またもや両者へ大きなコールが送られた。
再びグラウンドの攻防となり、そこからオカダがショルダータックル。そして、レインメーカーポーズでアピールする。だが、内藤がカウンター低空ドロップキックで流れを変え、ランニングサンセットフリップ、リバースインディアンデスロック。しかし、オカダはフロントハイキックで内藤の動きを止め、ツームストンパイルドライバーで逆転。
これで場外戦となり、オカダが鉄柵を悪用して内藤の首を攻撃。そしてリングに戻ると、ジャベ、ネックロック、ドロップキック、セントーンなどで畳み掛ける。
さらにオカダはエルボードロップに行くが、内藤がかわして自爆を誘発。そして、エプロンに飛び出して水面蹴りでオカダを倒すと、その膝にミサイルキックを食らわせた。
続いて内藤は、スライディングキックでオカダを鉄柵へ叩きつけ、場外でニークラッシャー。さらに、助走をつけたドロップキックでオカダを鉄柵の外まで吹き飛ばす。
リングに戻っても内藤の攻撃は続き、ニークラッシャー、低空ドロップキック、変型足4の字固め。すると、「オカダ」コールが起こり、オカダはロープエスケープ。
劣勢のオカダは、低空ドロップキックをかわして突破口を開き、コーナー最上段へ座った内藤をドロップキックで場外に叩き落とす。そして、場外ツームストンパイルドライバーで追撃すると、リング上ではDDT、DID、ボディスラム、ダイビングエルボードロップ。さらに、レインメーカーを狙うが、内藤がかわして脚に絡みつき、変型膝固めでギブアップ寸前まで追い込んだ。
大「内藤」コールの中、内藤はニークラッシャー、膝へのトーキックで追撃。すると、オカダがエルボー連打で逆襲するが、内藤はジャンピングエルボーアタックでお返し。さらに、延髄斬り、脚を取らせてのバックスピンキック、ジャーマンスープレックスホールド、雪崩式フランケンシュタイナー、ドラゴンスープレックスと、大技攻勢を仕掛ける。しかし、オカダは決して3カウントを許さない。
25分が経過し、内藤がエボルシオンからスターダストプレスに行くが、オカダがかわして自爆させる。ここで両者が同時に走り、内藤がカウンター低空ドロップキック。だが、オカダは串刺し攻撃をフロントハイキックで迎撃。そして、突進を受け止めて内藤を持ち上げ、リバースネックブリーカーで逆襲。
さらにオカダは、ヘビーレイン(変型デスバレーボム)で追い討ちをかけ、レインメーカーを狙う。すると、内藤が回避してポルボ・デ・エストレージャで丸め込むが、返したオカダがなおもバックに回ってレインメーカーに行く。
これを内藤が切り返すと、オカダはジャーマンスープレックス。すると、内藤がバク宙で着地してジャンピングエルボーアタックを繰り出すがが、オカダがかわしてバックを取り、今度こそレインメーカーで決着をつけた。
COMMENT
外道「異名どおりよお、オイ! カネの雨、振りっぱなしだなあ、オイ! ああ? オカダが帰ってきてからよ〜、オイ、新日本プロレス、カネの雨、振りっぱなしだ、オイ! ほかのヤツらによお、カネの雨、降らすことはできねーんだ! オイ、言ったとおりだ、オイ! コイツが帰ってきたとたんだよ。カネの雨が降ってるよ、オイ! オーサカ! 今日! ソールドアウトだよ! チケットは一枚もねーぞ、オイ! ああ? カネの雨が降ったなぁ、チャンプ!!」
オカダ「次、誰が来るんだ? 誰が? 今日、新日本プロレス、大・先・輩・方! みんな俺の試合観て、勉強してたみたいだな? ちょっとは強くなって? いいよ、勉強したら、必ず伸びる。俺が言ってる。勉強した子は伸びるんだ(ニヤリ)。もっともっと勉強して大先輩方、この俺に挑んでこい!!」
内藤「言葉はないッスよ」
——なにか思うことがあれば教えてください。
内藤「俺は入門テストから這い上がってきて、なんの期待もかけられずに、ここまで来たよ。それでも、40周年の記念大会のメインイベントに、たどり着けたっていうのは、俺の中で、スゲー自信になるし、これ以上ない。これを誇りに思って、俺はこれから生きていけるんじゃないかってくらい、ここに立てたことをスゲー嬉しく思ってますよ。でも俺は、『器が小さい』って言われるかもしれないよ。『考えが古臭い』って、『昭和みてぇな考えだ』って言われるかもしれないよ。でも俺は、“新日本プロレス”にこだわり、プライドを持ってるんで。誰になんと言われようと、俺は、“生え抜き”としてのプライド、常に持ってリングに上がってるんで。そのことに関して、器が小さいとかなんだ、言われる筋合いはないんでね。ただそういう意味で、約束した大阪のお客さんも裏切り、今日来てくれたお客さんも裏切り、もうね、どういう顔して試合すればいいのか、俺はわかんないよ、もう」
——まだ先のことは考えられない?
内藤「ここ(自分の腰)にベルトがあるもんだと思ってたからね、試合が終わったら。別にオカダに文句つける気はないんで。普通に負けた。俺は負けた。“生え抜き”じゃないオカダに。負けた。それはしっかり、現実受け止めますよ」