Road to KINGDOM 〜Battle X'mas〜
- 日時
- 2011年12月24日(土) 14:00開場 15:00開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 1,950人(満員)
その中で、担当医も驚くほどの回復ぶりを見せたという中西は、「みんなへの感謝の気持ちが、復帰に繋がる」と復帰への意欲をコメントした。
すると、場内が暗転となり、中西のテーマ曲「Seize The Tactticz」が鳴り響く。そして、なんと中西が約6ヶ月半ぶりに登場! 大「中西」コールが巻き起こる中、リング上からファンへ挨拶した。
中西「すみません。ホントに長いあいだ休ませていただきまして、皆さんにご心配をかけまして、そしてまた、たくさんの皆様にご迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした(※大拍手)。もう考えることは、早く、早くリングへ上がって、闘いたい。その気持ちがいっぱいで。だけど、ホントにケガしてみてわかったことというのは、いままでやってきたことって、凄く大変なことをやってきたんやっちゅうのがわかりました。いま、はっきり言って、アスファルトの上を軽く走るのがやっとなところなんです。たしかに、いま皆さんに(VTRで)リハビリを見てもらって、普通の人に比べてみたら『かなり回復してる』って言うかもしれませんけど、レスラーとしては本当にまだ一歩も前進してないようなところなんです。ですが! やはり中西学が帰ってくるところは、リングしかありませんから(※大拍手&中西コール)。ありがとうございます! どのぐらいかかるか? できるだけ早く、皆さんの前に、元気な体で力一杯、精一杯、闘えるように、戻ってきますので、その日までよろしくお願いします!(※大拍手&中西コール)」
■坂口征二相談役と並んで、中西学がバックステージで会見
中西「なんとかみなさんのおかげで、これだけ盛大に挨拶させてもらって、ホントにありがたいことでして。こういう流れでやれたのも坂口相談役のお気持ちから。手術をしまして、手術をすればなんとかなると思ったけど、そんなもんじゃなし。実際はどうすればいいのかっていうときに、坂口相談役がお見舞いに来てくれて、『レスラーはやっぱリングやぞ!動けるようになったらリングに上がれ』と。それはどういうことかと思ったけど、道場のリングに上がって、その感触をたしかめろ、と。普通の人なら、アスファルトの上なんかを歩いたりするんでしょうけど、リングの感触は一番俺がわかってますから。いつも坂口相談役は言葉数は少ないんですけど、自分がリングに立ったときにそれを感じました。それで、まずは歩いてみようと。その中で、『それなら俺がなんとかしてやるから』と、いうことで今日の運びになりました。だから坂口相談役の経験上、これが一番いいかたちだ、ということを俺に伝えてもらいました。お願いします」
坂口「俺はそんな大ケガしたことはないけどさ。半年ずっとがんばってくれて、相談を受けて、彼の気持ちも焦ってたし、『申し訳ない』という気持ちと、『早く元気になりたい』という気持ちがあって、悩みにアドバイスして。『まっすぐちゃんと歩けよ』と。『歩けるようになったら、リングでの挨拶の機会を作れるように頼んであげる』と。3週間か4週間か、それで一生懸命リハビリをやりまして、一時は10何キロやせてゲッソリしてたんですけど、体重も戻ってきたんで。大変でしょうけど、来年、元気な姿を見たいと思います」
——坂口さんは病院にお見舞いにも行かれた?
中西「ええ。京都のときと、9月に東京の病院ですね。」
坂口「そういうのも励みになるし。責任感の強いヤツだからね。お見舞いに行けば行くほど、早く元気にならなきゃいけない、と。そういう焦りもあったけど、手術に踏み切って、手術にも成功して、もうちょっと時間をくださいということだよね」
中西「手術は、10月7日ですね。もうアレですね。手術をしないでやった場合だと、もっとリハビリ期間が必要だということで。ただ、手術をしても、やってみないとわからない部分がありますから。ただ、ありがたいことに坂口相談役もそうだし、ウチの林リングドクター、三澤トレーナーの人脈を使わせてもらって、僕が思うに日本で一番の先生に手術をしてもらったんで。難しい手術ではあるんですけど、ほとんど筋肉に傷をつけず、身体に負担をかけずに、手術をしてもらいまして、手術の次の日から、自分の脚で歩けました。自分の身体は自分で治していくという考えの病院ですし、できることは自分で探してやっていく。それがレスラーにとってはトレーニングもそうだし、一番合っていると思います」
坂口「ケガしても前向きな気持ちでいたから。普通はしょぼんとなるけど、前向きにモノを考えて行動してたから。もうちょっと時間をね?まだ若いんだから、焦ることはない」
——「中西」コールはどうでした?
中西「うれしいのと……それとやっぱ、休みすぎてんなぁ、という気持ちですね。ずっと待っててもらってるから。せやから、生半可な気持ちではなくシッカリ直して、それと身体だけじゃなくて、どこまで戻れるかわからないです。中西学が。せやけどやっぱり、リングの上に、リングの上にあってこそ、自分だと思うんで……(歯をくいしばり、涙をこらえて)」
坂口「…天山も1年何ヶ月、ずいぶん休んだよな? それと一緒だよ」
中西「がんばります。ま、何があっても前向きに、できることをドンドンやっていって、身体を動かしていってシッカリ休めつつという、基本的なことを忘れてたんで、シッカリ目標をもって、復帰に向けて、一日も早く、リングの上に上がっても恥ずかしくないものを作りあげて、帰ってきたいと思います!」