G1 CLIMAX SPECIAL 2011

日時
2011年9月19日(月)   15:00開場 16:00開始
会場
兵庫・神戸ワールド記念ホール
観衆
7,800人(超満員)

第10試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合

  • (第56代王者)
  • (挑戦者/G1 CLIMAX XXI優勝者)

VS

境界線

※棚橋が7度目の防衛に成功。
レフェリー|レッドシューズ海野

MATCH REPORT

 序盤は息詰まるグラウンドの攻防が展開され、両者一歩も引かず。
 その後、串刺し攻撃を阻止した棚橋が、コーナーに飛び乗ってフライングボディアタック。しかし、すぐに中邑がキックで反撃。そして、棚橋から張り手を受けると、打撃ラッシュで猛攻に出る。
 さらに中邑は、コーナーの棚橋めがけて突っ込んで行くが、棚橋が膝への低空ドロップキックで逆襲。そして、リバースインディアンデスロックなどで攻め込んで行くが、中邑は脇固めで逆襲。そこからニードロップ、ローキック、ミドルキックなどを繰り出し、棚橋の腕に集中攻撃を仕掛ける。
 続いて中邑は、ボディへの膝蹴り連射で棚橋を後退させ、コーナー最上段に固定。そして、ランニングニーアタックを食らわせると、場外戦で追い討ち。先にリングに戻って棚橋を待ち構えると、グラウンドの膝蹴り連射、ローキック連射でさらに追い込む。
 しかし棚橋は、中邑のミドルキックをキャッチすると、ドラゴンスクリューで逆転。そして、チョップを連射で叩き込みつつ、中邑の顔面パンチをかわし、フライングフォーアーム、ダイビングサンセットフリップに繋げる。
 さらに棚橋はスリングブレイドに行くが、中邑がかわしてバッククラッカーで迎撃。だが、棚橋はダルマ式ジャーマンスープレックスホールドで反撃すると、低空ドロップキックで中邑を場外に落とす。そして、コーナー最上段へのぼり、なんと場外ハイフライフローを炸裂させる。
 大ダメージを負った中邑は、カウント19で辛うじてリングへ生還。だが、棚橋のダメージも深く、すぐに攻撃には行けない。そこから激しいエルボー合戦となり、中邑が連打で押し込んで飛びつき腕ひしぎ逆十字固め。だが、棚橋が上体を起こして、3カウントを迫る。これを跳ね返した中邑は、棚橋の腕を完全に伸ばそうとする。しかし、抵抗した棚橋が起き上がり、そのままテキサスクローバーホールドに切り返した。
 中邑がロープエスケープすると、棚橋はドラゴンスクリュー、グラウンドドラゴンスクリューで追撃。そして、改めてテキサスクローバーホールドに行くものの、今度は中邑が腕ひしぎ逆十字固めに切り返す。棚橋は、体を捻って脚をロープへ伸ばした。
 ここで中邑は腕にミドルキックを放って行くが、棚橋が蹴り脚をキャッチして膝にエルボースタンプ。そして、ダルマ式ジャーマンの体勢に入ると、中邑が後頭部でヘッドバットを発射。これを棚橋がかわし、タイガースープレックスホールドを繰り出すものの、跳ね返した中邑が後頭部にボマイェをお見舞い。
 両者への大コールで場内が騒然とする中、中邑がフロントネックロックからリバースパワースラム。そして、ボマイェを発射するものの、棚橋は両腕をクロスしてブロック。すると中邑はもう1度ボマイェに行くが、棚橋にかわされてコーナーへ激突。だが、フロントハイキック、ジャンピングバックスピンキックですぐに逆転。
 続いて中邑は、コーナー2段目からジャンピングボマイェを発射。しかし、棚橋がドロップキックで迎撃し、スリングブレイド、変型ファルコンアロー。そして、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローを敢行するものの、中邑がダブルニーアタックで迎撃。
 さらに中邑は、グラウンドの膝蹴りを連射し、顔面パンチ。そして、ボマイェを発射するも、棚橋がかわす。それでも中邑はランドスライドの体勢に入るが、棚橋が空中でスリングブレイドをお見舞い。そして、ロープに走って正調スリングブレイドに行くが、中邑が回避。
 それでも棚橋はスリングブレイドを炸裂させ、ドラゴンスープレックスホールド。これを返されると、うつ伏せ状態の中邑へハイフライフロー。さらにハイフライフローからエビ固めに移行するハイフライ・フロールで激闘を制した。

COMMENT

中邑「誰かが言ってたけど、今回新記録らしいじゃないか。IWGP戦。今回何連敗だ?」
——連敗5に伸びました
中邑「連敗5。ほら蔑め!ほら罵れ!批判しろ!誰も言わないぞ。それでも俺はまたIWGP、また闘ってやろうじゃないの。俺が前を向いて闘う限り、ベルトが近くまで寄って来るんだ」
——過去最高のシュチュエーションで、棚橋選手とのライバル対決だったと思いますが?
中邑「シュチュエーションだろうが、なんだろうが、関係ないね。俺はいつもIWGPは特別だと思って闘ってきた。一度たりとも、なにかより上、なにかより下、気分で変わるもんじゃない。な、またしてもIWGP戦、負けただろうよ。相手が棚橋かどうか、関係ない。ベルトを持つ相手、ベルトを巻く相手、それが“戦うべき相手”だ。まだまだ、目指す俺には、程遠いってことでしょう」
 
——おめでとうございます。改めて今のお気持ちをお聞かせください。
棚橋「ありがとうございました!バックステージで待ってて、流れてくる(煽り)VTR、自分自身の歴史なんだけど、やっぱり改めて“大事な相手”だったし、今日はホントに大事な試合でしたね。メキシコでも練習しながら、何度も何度も練習場に行くから、『棚橋、なんでそんなに一生懸命練習すんだよ?』って(聞かれて)、『とっても大事な試合があるんだよ、日本で』って言ってましたね」
——これまでの防衛戦と比べても、非常に重要度が高かったんじゃないですか?
棚橋「俺がなにより嬉しいのは、日本全国で防衛戦が出来ることだし、そしてこの神戸、自分で手応えを掴めた試合、実は初めてかもしれない」
——この神戸でベルトをつかんだことは覚えてますか?
棚橋「そうですね」
——途中で、かなり序盤、始まって10分後位に、ヒザで歯が折れました。相当痛みを堪える仕草がありました。試合へのダメージ、影響はあったんでしょうか?
棚橋「この歯は、実は抜け落ちた歯で、差してくっついたんですけど、神経がつながってなくて、もの凄く脆くて、色素も取れなくなって来てて。でもこの試合は歯一本欠ける価値がありましたね」
——かなりどちらに転んでもおかしくないような試合展開でしたが、勝敗を決めたところは何だったのでしょう?
棚橋「メキシコで改めていろんなものが掴めたし、それ以上に程よい緊張感というか、今日は緊張1ミリもなく望めたっていうのが、俺、タイトルマッチ、こんな満員のお客さんの前で緊張しなくなって来てる、俺が怖かったっすね」
——メキシコ効果?
棚橋「日々の生活の中に、いろんなヒントがあるから。今こうしている時も、日常生活も、全て俺の身になっています」
——これまでの防衛戦とは違って、前哨戦もなく行われたということで、いつもと違う感覚というのはあったのですか?
棚橋「一つあったとするならば、日本のシリーズの試合を休まないといけないという、自責の念だけですね。その分、だから、日本の試合に出れない分、今日のタイトルマッチにぶつけました」
——対戦相手の中邑真輔選手。G1覇者として、これまでの中邑選手との試合とは違う闘い方だった思うのですが?
棚橋「今日はいつもよりクネクネしてなかったなっていう(笑)。そういう印象ですね。ただG1でね、あれだけスゲー試合してきたから、いつも以上に警戒してきたし。タッグを組んでたこともあるし、真輔のポテンシャルは、まだまだ、こんなもんじゃないと、俺は思ってます」
——早くも次の挑戦者、内藤哲也選手が現れました。内藤選手についてはどう思われますか?
棚橋「彼の言った言葉の中に、『使命』って言葉があったんですね。『使命』とか『信念』とか、俺好きな言葉なんですよ。くしくも同じ言葉を吐いたっていうところに、リング上でドキッとしましたけど。やっぱりそういう気持ちで闘ってる選手が、俺以外でもいっぱい居るんだっていう、新日本の心強さを感じま、たけど、まだまだ時代は変えさせないっす」
——棚橋選手から、PPVを見てくださっているファンの方に一言
棚橋「これ継ってるんですか?会場も?」
——はい。継ってます。
棚橋「言ってくださいよ!もう帰っちゃったんじゃないですか?まだ残ってますかー?! 残ってたー!ありがとうございます」
——ファンの皆さんに一言
棚橋「今日は皆さん、ありがとうございました!マジでこれからどんどん盛り上げていくんで、また来て下さいね!じゃ最後にもう一回!神戸の皆さん、愛してまーす!」
——代表質問は以上です。
——メキシコで調整してきたわけですが、タイトルマッチに向けていい効果ってありましたか?
棚橋「ホントにありましたね。慣れない環境、初対戦の相手、慣れない試合のリズム、初めてのお客さん。あらゆる環境の中で、どういう気持ちで海外遠征に望むか。メキシコだから、俺のこと知らないから、流すのか、それとも力づくでメキシコのファンを納得させるのかっていう志が、俺いつも高いから。ホントに全力でやってきたから、今まで以上に、試合前の気持ちっていうのが落ち着いていて。今日はホントに、自分にとってとても大事な試合でした」
——試合後、『ビシビシ盛り上げていく』っという星野勘太郎さんの言葉を引用してましたが?
棚橋「やっぱり、限られた時間だから……(棚橋の目に突然の涙)……限られた時間だから。完全に俺ごとなんですけど、メキシコ遠征中に、じいちゃんが死んじゃったから、葬式も出れなくて。だから、このベルト持って、お墓にお参りに行きます。頑張りました。……大丈夫っす。だから『今を生きてる人間は、全力で生きる』っていうのが俺の気持ちですね。ありがとうございました」
 
内藤「マイクが入ってなかった!IWGP、俺もやっとここまで上がって来たなって。遠回りしたかもしれないよ。中邑に『オッサン』『オマエ29歳だろ?』って言われたよ。でも俺はジュニアから来て、海外行って、ヘビーで帰って来て、着実に一歩一歩登ってきた自信があるんで。中邑にとやかく言われる筋合いないし、俺は俺の信じた道を進んできた。そしてこれからも、俺は俺の信じた道を進むのみ。今日の神戸のお客さんの反応見ると、ちょっとね、『まだ俺のプロレスは届いてないのかな』と思うけど、でも棚橋が29歳のとき初めてIWGP巻いたんなら、俺にも出来るはずだ。俺29歳、棚橋に出来たことは、俺にも出来る。それ以上のもの、俺が見せる。その自身があります!次、一発で棚橋を引きずり降ろす!」
  • facebook
  • twitter

出場選手

EVENT CALENDAR

2024年4月
  •  大会日程
  •  各種イベント

イベントカレンダー

SHOP
闘魂SHOP
闘魂SHOPプラス
闘魂SHOP水道橋店
シンニチプレミアム
SOUL×NJPW×MID
しんにちコラボラボ
アスマート
MOVIE
NJPW WORLD
テレ朝CH_CS
サムライTV
ワープロリターンズ
COLLABORATION
ロリクラほーるど
SPONSOR
LAWSON ticket
MIC
SSLIVEくろうま
OTHER
CMLL
JAPAN WRESTLING FEDERATION
魚沼市観光協会
新日コレクション
新日本プロテイン

チュートリアルを閉じる

試合を観戦したい

下記よりこれから開催される予定の大会情報を確認できます。各大会のチケット情報ページに記載されているプレイガイドからチケットを購入することができます。
公式ファンクラブ『Team NJPW』に入会すると、チケットの先行予約ができる特典もあります。
『Team NJPW』についての詳しくはこちらから

スケジュール / チケット

試合結果をみたい

これまでに開催された試合の結果を確認できます。

試合結果へ

試合の動画を観たい

新日本プロレス公式動画サイトNJPW WORLD(有料)にて新日本プロレスの主要大会を完全配信しております。
また、新日本プロレス45年分のアーカイブから試合映像を観ることができます。

NJPW WOLRDへ

選手に会いたい

選手の握手会や撮影会などのイベントの情報はこちらより確認できます。

NEWS イベント情報へ

選手について知りたい

選手のプロフィールや必殺技、また選手ごとのSNS情報などを確認できます。
『Team NJPW』についての詳しくはこちらから

選手プロフィールへ

選手のテレビなどメディア出演情報を知りたい

選手のテレビなどメディア出演情報はこちらより確認できます。

NEWS メディア情報へ

新日本プロレスの歴史を知りたい

新日本プロレスの歴史、またIWGPチャンピオンなどの各タイトルの王座変遷を確認できます。

HISTORYへ

試合のチケットを買いたい

観戦したい大会のチケット情報ページに記載されているプレイガイドからチケットを購入することができます。
公式ファンクラブ『Team NJPW』に入会すると、チケットの先行予約ができる特典もあります。
『Team NJPW』についての詳しくはこちらから

スケジュール/チケットへ

オフィシャルグッズを購入したい

新日本プロレスオフィシャルグッズは闘魂SHOPより購入できます。

闘魂SHOP

ファンクラブに入会したい

Team NJPW(新日本プロレスリングオフィシャルファンクラブ)では新規会員を募集中!
Team NJPWの会員になると様々な特典がいっぱい!
詳しくは以下より確認できます。

ファンクラブページへ

スマホでもオフィシャルサイトを楽しみたい

スマホサイトであれば最新NEWSから大会情報・大会結果がいつでもどこででも見れます。
毎日更新、選手自身が執筆した日記もスマホサイトで購読できます。

スマホ紹介ページへ

新日本プロレス公式プロレスゲーム『プロレスやろうぜ!』

新日本プロレス公式、スマホで遊べるプロレスゲーム!
自分だけの選手を育てて、新日本プロレスのレスラーと対戦しよう!

『プロレスやろうぜ!』

トレーディングカードゲーム『キングオブプロレスリング』

新日本プロレスレスラーたちのカードを集めて、ネット対戦に挑め!!
パソコン、スマホで遊べる新感覚トレーディングカードゲーム!

『キングオブプロレスリング』

新日本プロレスの歴史を知りたい

新日本プロレスの歴史、またIWGPチャンピオンなどの各タイトルの王座変遷を確認できます。

HISTORYへ