G1 CLIMAX SPECIAL 2011
- 日時
- 2011年9月19日(月) 15:00開場 16:00開始
- 会場
- 兵庫・神戸ワールド記念ホール
- 観衆
- 7,800人(超満員)
-
第5試合 60分1本勝負
IWGP Jr.ヘビー級王座決定戦※デヴィット第62代新王者となる。レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
飯伏「DDTの飯伏幸太です。今日の試合を楽しみにしていた皆さん、ホントにすみませんでした。1日でも早くケガを治して、完璧な状態でまたこのベルトに挑戦したいと思います。そのときは、応援よろしくお願いします!(※大拍手)」
そして始まった新王者決定戦は、ゴングと同時にKUSHIDAが突っ込み、いきなりハンドスプリングエルボー。これでデヴィットを場外に落とすと、トペコンヒーロで追い討ちをかけ、スワンダイブ式前方回転エビ固めで3カウントを迫る。
その後、目まぐるしいロープワークが展開され、KUSHIDAがマットに伏せてデヴィットをやり過ごそうとする。しかし、その動きを読んだデヴィットが低空ドロップキックを食らわせ、変型クロスフェース、チキンウィングアームロックなどで腕への集中攻撃を開始。そして、強烈な逆水平チョップで追い討ちをかけ、さらに腕攻撃を続行する。
苦しいKUSHIDAは、カウンタードロップキックで逆襲し、エプロンからショルダータックルに行く。しかし、デヴィットがかわしてトーキックを食らわせ、ノータッチトペコンヒーロで追撃。
それでもKUSHIDAは場外戦で逆襲し、本部席のテーブルの上に乗る。ところが、デヴィットが鉄柵に飛び乗ってKUSHIDAを捕まえ、そのままブレーンバスターを敢行。KUSHIDAが場外マットに叩きつけられた鈍い音が、場内に響き渡った。
大ダメージを負ったKUSHIDAがカウント19でリングに戻ると、すかさずデヴィットがダイビングフットスタンプで追い討ち。そして、ブラディサンデーを仕掛けるものの、KUSHIDAが回避して延髄斬りで反撃。そこからエルボーを連射して行くが、デヴィットがショートレンジラリアットでやり返し、ライガーボムで追撃。
続いてデヴィットは、ドリームキャストに行くが、KUSHIDAが一瞬早く延髄斬りをヒットさせ、ジャパニーズレッグロールクラッチホールド。さらに、ラ・マヒストラル、ジャーマンスープレックスホールド、ムーンサルトプレスと畳み掛けるものの、デヴィットは3カウントを許さない。
するとKUSHIDAはドラゴンスープレックスの体勢に入るが、デヴィットが脱出して再びブラディサンデーを狙う。だが、KUSHIDAが首固めに切り返し、ローリングエルボーを発射。しかし、すぐにデヴィットがオーバーヘッドキックでやり返し、ダブルダウン状態となる。
そこから立ち上がったKUSHIDAは、串刺しダブルニーをデヴィットにお見舞い。しかし、デヴィットは追走式ドロップキックで反撃し、雪崩式バックドロップを敢行。ところが、KUSHIDAが体勢を入れ替え、上から押し潰してフォールに行く。
これをデヴィットが返すと、KUSHIDAは背後と正面からランニングエルボー。さらに、エルボー、バズソーキックで追撃すると、コーナー最上段からミッドナイトエクスプレスを敢行。しかし、デヴィットが両膝を立ててブロック。
そしてデヴィットは、串刺し低空ドロップキック、垂直落下式ブレーンバスターで追撃。ここからのフォールを返されると、KUSHIDAの後頭部にダイビングフットスタンプを食らわせ、ブラディサンデーでフィニッシュ。IWGP Jr.王者に返り咲いた。
試合後、デヴィットが自ら握手を求め、KUSHIDAと抱擁。そして、その手を挙げて、健闘を称えた。
COMMENT
※ここでTAKAタイチが乱入。
TAKA「コングレッチュレーション、デヴィット!」
タイチ「乾杯しよう、乾杯!」
デヴィット「オ〜、ホント?」
※いぶかりながらも3人で乾杯。
タイチ「ハハハ! お! 飲んだな、死のビールを! いいか、次は俺だ!」
TAKA「オイ、なんで、おまえなんだよ?」
タイチ「おまえこそなんだよ? 俺、この前、KUSHIDAに勝ったもん!」
デヴィット「???」
TAKA「おまえ、この前、ジュニアタッグで負けただろ?俺は、前哨戦でデヴィットに勝ってるんだ! オイ、デヴィット、どっちとやるんだ? 同時にやるか?」
デヴィット「ノープロブレム!」
タイチ「言ったな? 明日までに返事出せよ?」
※文句を言いながら退場するTAKAとタイチ
KUSHIDA「完敗っすね。叩き潰されました。神戸のお客さんの後押しで、デヴィットを追い込めたんですけどね。自分の出力不足です、単純に。あークソ!4月に入団して、“生え抜き”だとか、“途中入団”とか、はっきり言ってそんな言葉に甘えてられるほど、甘くないですよ、このリングは。僕のプロレスラーとしての信念は『現状で満足するな、今よりもっと上を目指せ』。この新日本のリングじゃそんなヤツ1人もいないし、俺はそれを自分の信念でここまでやってきたから。その信念のために、頂点であるIWGPジュニア、必ず、必ず、もう一度挑戦して、ベルト獲ります。あと、飯伏幸太、どんな手を使ってでも、アイツにもう2度と新日本のIWGPのベルトは手に入れさせない。また、今より今日より明日、自分の成長できるように、頑張ります」
飯伏「やっぱり、自分がここに立てないのはホントにくやしい。それだけですね」
——今日、デヴィット選手がかなり飯伏選手を意識していたようだが?
飯伏「そうですね〜。『次、挑戦してこいよ』みたいな感じに受け止めましたけども。もちろん復帰したら、やりたいっすね。身体がうずいた?そうですね。もう肩も痛くないんじゃないか、くらいの感じで」
——必ず、復帰戦の舞台は用意されると思います。
飯伏「そうですね。そのときは必ず、ベルトを取り返します」
——当初の相手、KUSHIDA選手に関しては?
飯伏「正直、今日の試合にはビックリしましたね。表情とかもの凄くて。ボクの中では最高によかった。KUSHIDA選手ともやりたいですし。今日はどっちが勝ってもおかしくなかったというか。KUSHIDA選手には『SUPER Jr.』で負けてるんで、そのリベンジをしたいんで」
——ケガの状態は、どのぐらいだと言われている?
飯伏「いや、言われてないっす。直ったときが直った、です」
——安静期間は?
飯伏「いや、ないっす。直ったときが直った、ですね」
——手術する可能性は?
飯伏「それはまだわからないっす。直ったら、直るんで。……でも、可能性はあるかもしれないですね。考えてないですけど、精密検査が来週あるんで、それ次第。もし手術したら、半年とか一年とかかかるかもしれない。でも、完璧な状態で復活するんで」