昨年、絶不調に終わった棚橋が、再浮上を懸けて絶好調の内藤と対決するIWGP IC戦。
試合開始前、尾崎仁彦リングアナウンサーの紹介を受け、今大会のスペシャルアンバサダーを務める俳優の安田顕さんが登場。両選手をコールすると、テレビ朝日のゲスト解説席へついた。なお、棚橋は予告どおり新入場テーマ曲の「LOVE&ENERGY」で入場。
ゴング直後、両者へ向けた大歓声で場内が騒然となる。そんな中、内藤は棚橋と組まずに距離を取り、不敵な笑みを浮かべる。
その後、棚橋がコーナーでクリーンブレイクせず、太陽ブローで不意打ち。しかし、内藤が棚橋を場外へ追いやり、リングへ寝そべって右腕をあげる。
棚橋がリングへ戻ると、内藤は後ろ髪を掴む。だが、棚橋も内藤の髪を掴んで報復し、カウンターバックエルボーからドロップキックを命中させる。
さらに棚橋は、コーナーでカウンターバックエルボーを見舞い、即座にコーナー2段目へ飛び乗る。しかし、内藤が左の膝裏へ低空ドロップキックを浴びせて転落させる。
ここから内藤が棚橋の膝に狙いをさだめ、エルボースタンプ、トップロープ越えの低空ドロップキック。さらに、棚橋の脚をキャッチしてレッドシューズ海野レフェリーに持たせ、膝へ低空ドロップキックを食らわせる。そして、ニークラッシャー、低空ドロップキック、変型足4の字固めで追撃。
棚橋はエルボー連打で反撃するが、内藤は笑いながら受け止めてツバを吐き、低空ドロップキックで追い討ち。だが、棚橋は次の串刺し攻撃をフロントキックで迎撃し、エルボー、太陽ブロー、エルボースマッシュ、カウンターフライングフォーアームで逆襲。
棚橋の攻撃は続き、ボディスラム、ダイビングサンセットフリップ、太陽ブロー。そして、ニークラッシャーを浴びてもすぐにカウンター低空ドロップキックを返す。
それでも内藤は棚橋へ向けてツバを吐き、ロープを利用してスイングDDTに行くが、棚橋が脱出してロープ越しでドラゴンスクリュー。さらに、エプロンでスリングブレイドを敢行して内藤を場外へ追い込み、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローを食らわせる。そして、エプロンに寝転んで内藤を挑発。
リングへ戻り、棚橋が串刺しフライングボディアタックからコーナー最上段へのぼる。しかし、内藤がフラフラになってロープへ激突し、棚橋は転倒。ここから内藤が雪崩式フランケンシュタイナーを敢行し、ジャーマンスープレックスホールド、フェイント式延髄斬り、ジャンピングエルボーアタック、グロリアへ繋ぐ。
続いて内藤はロープを利用してスイングDDTを仕掛けるが、棚橋が回避して低空ドロップキック。しかし、内藤もすぐに低空ドロップキックをやり返し、カサドーラから変型膝固め。ところが、棚橋がテキサスクローバーホールドへ切り返して逆転。そのまま急角度で絞るも、内藤は辛うじてロープへ手を伸ばす。
すると棚橋は、グラウンドドラゴンスクリューで内藤に追撃し、カウンターでその場飛びスリングブレイド。さらに、(正調)スリングブレイド、ボディアタック式ハイフライフローに繋ぐ。そして、コーナー最上段から(正調)ハイフライフローを放つも、内藤が回避して自爆させる。
その直後、内藤が背後から飛びつき、変型デスティーノで叩きつける。だが、次の(正調)デスティーノは棚橋がネックツイストに切り返す。そこから両者がエルボー合戦を展開し、互いの膝へトーキックを打ち合う。
その後、内藤の低空ドロップキックに対し、棚橋が張り手で報復。さらに、ドラゴンスープレックスホールドで追撃すると、うつ伏せになった内藤へハイフライフローを投下。そして、すぐさま内藤を仰向けにしてハイフライフローを放つが、両膝でガードされてしまう。
それでも棚橋が脚を取ると、内藤は延髄斬りをお見舞い。さらに、コーナー最上段に座って棚橋の首を取り、変型デスティーノで突き刺す。そして最後は、(正調)デスティーノを炸裂させ、棚橋を葬った。
戦国炎舞 -KIZNA- Presents WRESTLE KINGDOM 11 in 東京ドーム
- 日時
- 2017年1月4日(水) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 東京・東京ドーム
- 放送
- 観衆
- 26,192人
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第9試合 60分1本勝負
IWGPインターコンチネンタル選手権試合<第15代王者>
<挑戦者>
※2度目の防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
COMMENT
内藤「まあ、これでひとつの時代が完全に終わったのかな? まあ、寂しいけどね。これもディスティーノ、運命だよ。かつて彼が俺にこう言ったよ。2006年の7月だったかな? 早く俺のところまで来いよ。棚橋は言ったよ。まあでもさ、今現在、棚橋は俺の目の前にはいないからね。俺のはるか後ろを歩いている存在だから。今この場で俺は彼にメッセージを送るよ。棚橋、早く俺のところまで戻ってこいよ。まあさあ、彼はもう終わった人間だからね、戻ってくることはないと思うけどさ。まあ、戻ってこようとするのは自由だから楽しみに待っとくぜ。カブロン」
※ここでエルガが会見場に登場。
エルガン「(※会見場に入って来ると内藤の隣に歩を進め、向かい合うとにらみつける。そしてテーブルに置かれたベルトを自分の方に向けて)ベルトがお前のところに戻って来て幸いだ。お前に目をやられたことは忘れていない。そのせいで俺は欠場を余儀なくされたんだからな。だけどこうやって戻ってきた。ナイトーよ、俺は休んでる間ずっと、お前に仕返しするばかり考えてた。目をやられたお返しとして、もう減らず口が叩けないように、お前のアゴを砕いてやる!」
※エルガンが退場
内藤「まあ、俺さ、日本語とスペイン語しかわかないから、彼が何言っているかわかんないけどさ。何カ月かズル休みして今日戻ってきた彼がなんて言ったの? ちょっとわかんなかったけどさ、もう言い訳できないよ? 本当に折れてたの? 目は折れてたのかって。診断書を見せてくれよ。俺の目の前に持ってきてくれよ。まあさあ、彼が何を求めてるのか知らないけど、俺が言えることはエルガン、トランキーロ! トランキーロ! あっせんなよ。じゃあ、そういうわけだから。アディオス!」
※棚橋はノーコメント