DOMINION　6.19

日時: 2010年6月19日(土) 開場　開始
会場: 大阪・大阪府立体育会館
観衆: 5500

第8試合無制限1本勝負
スペシャルシングルマッチルーザー・ボールド・ルール

境界線

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　負けたほうが、その場で丸坊主にされる恐怖の髪切りデスマッチ。特設ステージ上には、赤・青・白で回るサインポールと共に、特別に招聘された理容師が登場した。
　
　あとから入場した棚橋は、メキシコ遠征用に作製した「仮面ライダーＷファング・ジョーカー」バージョンのコスチュームで登場。そして、場外乱闘で試合が開始される。
　リングに戻ると、棚橋がドロップキック、アームホイップ、スライディングキック。そしてコルバタで矢野を場外に追いやり、エプロンを走ってトペコンヒーロ。
　しかし、場外戦で矢野が巻き返し、フェンス攻撃＆イス攻撃で逆襲。リングに戻った矢野は、金具がむき出しになったコーナーへ、棚橋を何度も叩きつける。さらに矢野が反則殺法で追撃すると、棚橋の動きは完全にストップ。まったくいいところなく攻められ続けてしまう。
　苦しい時間の続いた棚橋だったが、ブレーンバスターを逆に投げ返して反撃開始。さらに、矢野の突進をかわしてコーナーに激突させると、フライングフォーアームで追撃する。
　この後、場外に落とされそうになった棚橋が逆上がりで復活。そして、ダルマ式ジャーマンでフォールを狙うものの、カウントは2。続いて棚橋は、背面から放つスリングブレイドで矢野をダウンさせ、うつぶせになった矢野へハイフライフローを投下。そして、もう1度ハイフライフローを放つものの、矢野が両膝を立ててガード。すかさず棚橋を丸め込むもが、カウントは2。
　さらに矢野は、スクールボーイを繰り出すが、切り返した棚橋が逆に矢野を押さえ込む。これを矢野が返すと、棚橋は逆さ押さえ込み。しかし、カウントは2。
　続いて棚橋はジャーマンスープレックスの体勢に入るが、矢野が急所バックキック。そして裏霞で丸め込むものの、クリアした棚橋がスクールボーイ。だが、レフェリーが矢野の回転に巻き込まれて、ノーカウント。
　すると矢野は棚橋の頭部をイスで殴打。そして、鬼殺しからフォールに行くものの、棚橋が跳ね返す。さらに矢野は棚橋をコーナーの金具に激突させ、またもや鬼殺しへ。しかし、回転エビ固めで切り返した棚橋が、ラリアットをよけてスリングブレイドで反撃。そして最後は、回転十字架固めで3カウントを奪った。
　
　試合後、棚橋が理容師からバリカンを受け取って身構える。すると大きくうなずいた矢野は、両手を後ろに組んでリング中央でひざまずく。だが、矢野は近づいてきた棚橋の急所へパンチ。そして、バリカンを奪って棚橋の髪の毛を刈ろうとする。
　それをセコンドが制止すると、突然、飯塚が乱入。そしてセコンドを蹴散らし、棚橋を羽交い絞めにしてしまう。するとここで棚橋に恩のあるKUSHIDAが救援に駆けつける。だが、アイアン・フィンガー・フロム・ヘルを装着した飯塚の地獄突きを食らい、ダウンしてしまう。
　いよいよ棚橋の髪の毛が刈られると思われたそのとき、突如としてTAJIRIがリングイン。グリーンミストを飯塚と矢野へ見舞ったTAJIRIは、バズソーキックで矢野をKO。そして、ついに棚橋が矢野の髪の毛をバリカンで刈ることに成功した。
　試合後、棚橋はTAJIRIと握手。そして、KUSHIDAを伴って3人で退場して行った。

COMMENT

TAJIRI「フハハハハ！」
棚橋「どういう風の吹き回しっすか？」
TAJIRI「いやいや、お礼にきました。お礼に。この前、KUSHIDAを助けてもらったからね。それに、もともと相思相愛じゃないですか、じつは」
棚橋「ああ……じつはシンパシーが（笑）。ボクもスゲー感じてたんで」
TAJIRI「やっとね、こうやって結ばれたね」
棚橋「公の場で……あざっす！」
※と言ってガッチリ抱きあう二人。
棚橋「クッシーくんもやっていこう！」
KUSHIDA「ありがとうございました！」
※と言ってガッチリ抱きあう棚橋とKUSHIDA。
TAJIRI「いいねぇ〜。いい絵だね。3人並ぶと（笑）」
棚橋「ついに新日本で一人ぼっちだった俺が……と思ってたら、外から援軍来てくれたよ、頼もしいね！　今日、矢野を振り切ったから、次の目標を見つけて、この三人でちょっと動けるようにします。（「この3人で一緒に闘っていく？」）注目しててください！」
TAJIRI「まぁね、まだわからない（笑）。だって、わかんないもんね」
棚橋「TAJIRIさんですから（笑）。いまも毒霧をかけられるかもしんない（笑）。とにかく、今日、髪を……2月からの因縁を、断ち切ったんで。次の目標に。いまから当たる潮崎か？　いつでもやってやる！　エニシング・エルス？（「次を目指すところはやはりタイトルマッチ？」）今日の結果を受けて、誰がチャンピオンであろうと、俺は俺のいるべき場所に帰るだけ。このあとタイトルマッチ残ってるし、その前のジュニア、新日本のカードに厚みが出てきた……これから新日本、もっと凄いことになるぞ！」
※最後に棚橋の提案で3人のスリーショットを撮影しようとすると、TAJIRIが「愛してま〜す」ポーズを提案。だが、TAJIRIが「ボクたち、何を愛してるのかな……？　プロレス？」と聞くと、無言になる3人。「じゃ、何を愛してるか募集しましょうか？」とTAJIRIが提案すると、最後は「○○（仮）愛してま〜す！」と締めた3人だった。
　
　
矢野「オイ、誰が来やがったんだ、オイ!! 目が見えねぇぞ!! グリーンミストか、オイ!! TAJIRIしかいねぇだろ!? 誰にケンカ売ったか分かってんだろうな、バカ野郎!! 覚悟しとけ、バカタレ!!」