Circuit2010 NEW JAPAN CUP 〜The Perfect Generalist〜

日時: 2010年3月22日(月) 15:30開場　16:00開始
会場: 兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
観衆: 5500

第7試合無制限1本勝負
NEW JAPAN CUP 決勝戦

境界線

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

2010年の“春男”を決める「NEW JAPAN CUP」トーナメントの決勝戦。
　
　エルボーの打ち合いから、後藤が真壁の膝へローキックを連射。そして、逆片エビ固めで絞り上げる。
　その後も後藤の膝攻撃に苦しんだ真壁だったが、串刺し攻撃をかわすと、エルボー＆ボディブロー連射で逆襲。そこからスリーパーホールド、レッグロック、アームロックを極め、後藤のスタミナを消耗させる。
　苦しい後藤は真壁に延髄斬りを浴びせ、ラリアットを前転でかわすと、フライングニールキックで追撃。そこから串刺しラリアット2連発、ダイビングエルボードロップ、ジャーマンスープレックスホールドと畳み掛ける。
　だが、真壁は突進して来た後藤を持ち上げてマットに叩きつけ、串刺しラリアット2連発、ノーザンライトスープレックスホールド。そして、両中指を突き立てて「ファ○ク・ユー！」と叫び、ロープに走る。しかし、後藤は追走式ラリアットで反撃。
　両者へのコールが交錯する中、エルボー合戦から後藤が顔面へのヘッドバット。だが、続いてのジャーマンスープレックスは、逆に真壁が投げ捨てた。
　その後、後藤の蹴り足をキャッチした真壁がドラゴンスクリュー。そして、ラリアット、膝へのキングコングニードロップ、監獄固めと畳み掛ける。後藤もラリアットをブロックして抵抗するが、真壁はすぐさまショートレンジラリアット。そして、ジャンピングパワーボムでフォールに行く。
　これをクリアした後藤は、昇天で逆襲。これで2人同時にダウンとなり、両者へのコールが交錯する。
　先に立ち上がった後藤は、腕ひしぎ逆十字固めから昇龍結界へ移行。真壁は必死に脚を伸ばしてロープエスケープ。
　20分が経過し、後藤がラリアット2連発。だが、真壁もやり返して3発目が相打ちとなる。そして、2人は交互に2発ずつラリアットを発射。さらに、同時に放ったラリアットが相打ちとなる。
　ここで真壁が「ファ○ク・ユー！」と叫んでロープに走るが、後藤が低空ドロップキックで迎撃。そして、牛殺し、ラリアットと繋ぎ、最後は昇天・改で真壁を粉砕。見事、「NEW JAPAN CUP」2連覇を果たした。

　試合後、後藤へ表彰状、勝利者賞、賞金500万円の目録、「NEW JAPAN CUP」優勝トロフィーが手渡される。
　
　すると、そこへIWGPヘビー級ベルトを携えた中邑が登場。エプロンに上がり、マイクで後藤に話しかけた。
中邑「お前だな？いま一番つえぇヤツは（ニヤリ）。もちろん俺以外では。4月4日（後楽園ホール）、俺のIWGPに挑戦して来い。その勢いを消すなよ」
　これに対し、後藤も「中邑！俺はよ、お前とは違う地獄を見てんだ！お前だけには！絶対に負けねぇ」とマイクで応戦。同期のライバルでもある2人は、そのまま激しく睨み合った。
　
■勝利者賞：株式会社エムアイケー（商品1年分）、株式会社ハートフルギフト（ギフト券）、MTF-corporation（神戸牛100kg）

COMMENT

後藤「長くて暗いトンネルを今日抜けた気がしますね。せっかくの勝利の余韻ってのを最後、中邑に消されましたけど。最高の夜に入ってくるんじゃねぇよ!!　4月4日にIWGPを獲ってやるからおまえはそれまでおとなしくしてろ!!　いいか、俺は今日で完全復活だ!!　 4月4日、俺は新たな進化を見せます。いままで負けがこんで、いろんなことを投げ出したくなることもあったんですけど、それを支えてくれたのは周りのみんなの力だと思います。嫁さんにも心配かけたし。みんなに心配かけて、周りの人たちに本当に感謝してます。ホントにありがとうと言いたいですね。心配かけた嫁さん、丈夫に生んでくれた両親、会場に来て俺に声援を送ってくれた皆さんに本当に感謝してます！　またIWGPという目標に突っ走ることが出来るんでホントによかった。ここで負けたら終わってましたね。(『NEW JAPAN CUP』2連覇ですが?)史上初の2連覇。いいね！　誰もなし遂げたことのないこと。気持ちいいですね！　まだまだ終わってないんで4月4日更なる進化を遂げた後藤洋央紀を見せます」
三上「後藤選手優勝おめでとうございます!!」
※田口と三上にビールを頭からかけられ
後藤「1年ぶり?　1年ぶりだな、この感じ。今日はうまい酒が飲めそうです！」

　
真壁「何が聞きてぇんだ！　負け犬に何を聞きてぇんだ？　しょうがねぇなぁ、俺はなぁ……2位か？　準優勝か？　優勝じゃねぇんだな。まぁよ、必ずやり返してやるよ。誰に文句言われることもねぇ。これでもかってほど暴れてよ、上からねじふせてやるよ。ま、観客もよ、何を見てぇのかわからねぇけどよ？　後藤の負けられねぇって覚悟が見えた。俺的にはよくねぇけどよ。会社的には、いいんじゃねぇか？　バカヤロー……俺は優等生でもなんでもねぇんだよ。また、最初っからだ。な？　また最初からよ、わからせてやるよ。それで文句ねぇだろ？　なんべんも言うぞ、俺は負けたらってこれで終わりなんて、これっぽちも思わねぇ人間だからよ？　また次があんだろ？　次がよ！　また次、登ってやるよ。今度こそよ、一番高い頂きに登ってやるよ、それでいいだろ？　……カッコいいなぁ、俺。負けても勝ってもカッコいいな？（記者に向かって）オイ！　○○！　なんでだと思う？（『スーパースターだからですか？』）あたりめぇだ！　単なるスターじゃねぇぞ。スーパーが付いた、スーパースターだからだよ！　オイ、なんか質問ねぇのかよ？　俺をワクワクさせるようなものはねぇのかよ？　そのへんに素っ裸の女が歩いてるとかいう情報はねぇのかよ！　……ま、今日は口の中切ってるから、女がほしくてたまらねぇよ！　俺が明日の新聞の一面を飾ってねぇといいけどな？　なんでかわかる？　女を襲うかもしんねぇ？　ヘヘッ、そんなのわかんねぇ、バカヤロー！　ま、次はまた力でねじ伏せてやる。それだけだ！」

中邑「ま、現時点で、後藤が一番強いんでしょ？　やっと挑戦者決まったよ。俺とは違って『地獄を見てきた』って？　　どんな地獄か、知らねぇけどな？　いまの俺には後藤なんか視界に入っちゃいねぇ。ただ、４月４日！　最強の挑戦者としてやってこい！　この勢いを消すことなくな。（『後藤さんの勢いは感じない？』）いや、勢いはあるでしょ？　連戦を勝ち抜いてIWGPに辿りつくんだから。何度も勢いづいて、挑戦したじゃないアイツは？　今度も同じになるんじゃないすか？　この勢い今日だけのものなのか？　ま、アイツも何か変えなきゃね。また一緒でしょ？　また一緒！（『NEW JAPAN CUP全体に関しては？』）ま、誰がいったい一番強いのかって言うけど、ベルトの挑戦を口に出すヤツ？　数人しかいなかったんじゃないの？　ベルトの名前を口にすれば、いつでも挑戦させてやるって言ってんだから、自重しないで言ってくりゃいいのに、と思ってたけど。ま、現時点のトーナメントで後藤が一番強いって決まったんだから、挑戦はキッチリ受けましょう。あとは４日に向けて、自分をキッチリ仕上げて。『地獄を見てきた』だろうが、俺が積み上げてきたものはアイツが持っていないものだから、なんら不安はないね。……いいすか？」