第18代NEVER王者のエルガンが、初防衛戦で前王者の後藤と激突。6.9大阪城ホールでは、両者とタイチが3WAY形式のタイトルマッチを行ない、エルガンがタイチを下して新王者になった。

　序盤、両者が激しいタックル合戦を展開し、そこから後藤がヘッドロックを繰り出す。だが、即座にエルガンがバックドロップで叩きつける。
　これで後藤が場外に落ちると、エルガンはエプロンからフットスタンプを放って背中に食らわせる。そして、後藤がリングへ戻ると、エプロンからトップロープ越えのフットスタンプで追撃。
　さらにエルガンは、パワーボムホイップで後藤を青コーナーへ激突させ、エルガンボムの体勢に入る。しかし、後藤が脱出し、牛殺しで逆転。
　続いて後藤は、ローキック連打からスリーパーホールドで絞る。しかし、エルガンがジャーマンスープレックスで投げ捨て、そのままクラッチを離さずに2発目を狙う。それを後藤が抵抗すると、エルガンは変型エクスプロイダーで追い討ち。
　次にエルガンは強烈な逆水平チョップを連発し、カウンタードロップキックを食らわせる。そして、滞空式ブレーンバスター、串刺しジャンピングエルボー、ダイビングセントーンで追撃。
　苦しくなった後藤は、フロントハイキックを回避し、ローリングラリアットで逆転。そして、串刺しラリアット、串刺しニールキック、バックドロップと得意技を連発して行く。
　しかし、エルガンが後藤を突き飛ばし、追走式串刺しラリアットで逆襲。そして、逆水平チョップ＆串刺しラリアット連射、リフトアップ式アバランシュホールドで追い討ちをかける。
　続いてエルガンは前後からショートレンジラリアットを連発するが、後藤がカウンター牛殺しで逆転。
　ところが、エルガンが後藤を突き飛ばし、巻き込まれた海野レフェリーがニュートラルコーナーで串刺しになってしまう。そんな中、エルガンはファルコンアローで後藤に追撃。そして、パワーボムの体勢に入るが、タイチが乱入してマイク攻撃を食らわせる。
　場内が「タイチは帰れ」コールと「レッツゴー・タイチ」コールで騒然となる中、タイチは後藤とエルガンをマイク攻撃で痛めつける。だが、今度はコブが現れ、ジャーマンスープレックスホイップでタイチにお仕置き。そして、そのままタイチをバックステージへ連行した。
　その後、エルガンと後藤がエルボー合戦を繰り広げ、そこから後藤が追走式ラリアットに行く。これをエルガンがかわして反対に追走式ラリアットを狙うが、今度は後藤が回避し、ジャーマンスープレックスホイップをお見舞い。
　しかしエルガンは、串刺し攻撃に来た後藤にフェイント式延髄斬りを浴びせ、即座にフロントハイキック→トラースキック→延髄斬りの連続弾で追い討ち。
　続いてエルガンは青コーナーへのぼるが、後藤が立ち上がって雪崩式ブレーンバスターを仕掛ける。これをエルガンが抵抗し、両者はもつれてエプロンへ移動。そして、エルボー合戦からエルガンがフロントハイキックを見舞い、ファイヤーマンズキャリーで後藤を担ぐ。そこから後藤が脱出し、エルボーでエルガンを場外へ落とす。そして、エプロンからローキックを放つも、エルガンが受け止め、フィッシャーマンバスターで場外マットへ投げ捨てる。
　その後、エルガンがダイビングボディプレスで追撃し、パワーボムの体勢に入る。しかし、後藤がバックスープレックスに切り返し、そこから2人のラリアットが2連続で相打ちになる。
　続いてエルガンはロープへ走るが、後藤が追走式ラリアットをお見舞い。しかし、エルガンがカウンターエルボー2連発、ローリングエルボーで挽回。さらに、変型チョークスラムで投げ捨てる。
　次にエルガンは後藤を青コーナー最上段へ乗せるが、後藤が激しく抵抗。すると、エルガンは自らエプロンへ出て、そこから後藤にジャンピングラリアットを食らわせる。
　これで後藤の動きが止まると、エルガンは雪崩式BTボムの体勢に入る。これを後藤が抵抗すると、エルガンはリング内からジャンピングハイキックを浴びせ、強烈な逆水平チョップで追撃。そして、改めて雪崩式攻撃を仕掛けるが、後藤がヘッドバットで逆転。さらに、コーナー最上段で“滝り”、雪崩式回天の大技を敢行。
　両者へ向けた大コールで場内が騒然となる中、後藤はGTRの体勢に入る。そこからエルガンが逃れて回転エビ固めを繰り出すが、キックアウトした後藤が再びGTRを狙う。そして、抵抗したエルガンにヘッドバットを食らわせると、昇天・改をお見舞い。
　ここで後藤は“滝って”ミドルキックを放つが、エルガンが蹴り脚をキャッチして強烈なエルボーを浴びせる。すると後藤はスリーパーホールドを極めるが、エルガンがフライングメイヤーで技を解き、左のショートレンジラリアットで撃ち抜く。
　さらにエルガンはランニングラリアットで後藤を吹き飛ばし、BTボムで強烈に叩きつける。それでも後藤がフォールを返すと、エルガンはパワーボムホイップで青コーナーへ激突させる。
　しかし、後藤がラリアットで反撃し、顔面にヘッドバットを浴びせる。そして、ランニングラリアットでエルガンを激しく吹き飛ばす。
　次に後藤はGTRの体勢に入るが、エルガンが脱出してパワーボムに行く。そこから後藤が逃れると、エルガンはバーニングハンマーの体勢に入る。しかし、後藤が回避し、PKを食らわせる。
　それでもエルガンがGTRを抵抗すると、後藤はニーリフトを連発し、裏GTRで追撃。そして最後は、（正調）GTRでエルガンを轟沈し、NEVER王座を奪回した。

後藤「いち早くこのベルトを獲り返すことが出来て、いまはホッとしています。俺はこんなところで終わってられないので。このベルトとともに新日本のトップに躍り出たいと思います。引き続き誰の挑戦でも受けるよ。あの（※試合後）出てきた外国人。いつでもOK。タイチもやり足りないだろ？　いいだろ、タイチ。暇になったら相手してやるよ。以上」

エルガン「俺は“ファイティングチャンピオン”だと言ったが、今日の試合も自分にとっては大変な試合だった。ジェフ、自分はこの（NEVER無差別級の）ベルトを防衛することができなかったけど、お前ならば勝ち取ることができるだろう（※コメントブースを去る）」

コブ「エルガンは最高のファイティングチャンピオンだった。ベルトは取られてしまったけど、次は俺が挑戦する。俺が闘って勝ち取ってみせる。あのベルト、俺の肩にあったらすごく似合うんじゃないかな」