デビュー1年2ヶ月の海野が、メインイベントに大抜擢。対するは、前回の第12回大会で永田とシングル対戦したK-DOJOの吉田。
試合開始早々、海野がクリーンブレイクせずにチョップを浴びせる。そして、再び不意打ちのチョップを見舞うと、吉田が応戦してチョップ合戦へ突入。そこから海野がカウンターショルダータックルを食らわせる。
さらに海野は、吉田を赤コーナーへ追い込み、ストンピング連射から踏みつけ攻撃。そして、ブレイクを命じた浅見レフェリーを突き飛ばす。
続いて海野がマウントエルボー連打を見舞うと、吉田が体勢を入れ替えて同じ攻撃を返す。しかし、海野が再びマウントエルボー連打を食らわせ、ストンピングを連発して行く。
だが、吉田がフライングメイヤーで海野を投げ、背中へ強烈なローキックをお見舞い。これをきっかけに海野は動きが鈍ってしまい、吉田が首筋にエルボースタンプを乱れ打ち。さらに、カウンターショルダースルー、スリーパーホールド、キャメルクラッチなどで攻め立てる。
次に吉田はローキックを連発し、海野を悶絶させる。そして、チキンウィングフェースロックなどの腕攻撃で試合の主導権を握り続ける。
苦しくなった海野だったが、カウンタードロップキックで吉田に報復。さらに、カウンターランニングエルボー、串刺しバックエルボー、コーナー2段目からのミサイルキック、逆エビ固めと畳み掛ける。
それでも吉田はチキンウィングフェースロックを仕掛け、抵抗した海野に強烈なニーリフトをお見舞い。続いてローキックを放つが、海野が蹴り脚をキャッチし、逆エビ固めで捕獲。腰を落としてこん身の力で絞り上げるが、吉田は辛うじてロープへ手を伸ばす。
次に海野はファイヤーマンズキャリーで担ぐが、吉田が脱出してチキンウィングフェースロックで逆転。そのまま海野をマットへ叩きつけると、ニーリフト連打、ローキックで追い討ちをかける。
だが、海野はカウンタースピニングスパインバスターで逆転し、コーナー最上段からミサイルキックを食らわせる。そして、ジャーマンスープレックスホールドで押さえ込むが、吉田が肩を上げ、アームホイップからのニーリフトで報復。
ここで両者がエルボー合戦を展開し、競り勝った海野がロープへ走る。それを吉田がチキンウィングフェースロックで捕まえるが、海野はロープへ逃げる。
その直後、吉田はランニングローキックからフォールへ行くが、海野がすぐに跳ね返す。すると吉田はもう1度ランニングローキックから押さえ込むが、海野は再び肩を上げる。
すると吉田は、海野の頭部をハイキックで撃ち抜き、最後はバックドロップからの片エビ固めで3カウントを奪取した。
試合後、吉田がダウンしている海野へ歩み寄って声をかける。そして、正座して握手を求めるが、海野がその手を弾いて頭を下げる。
直後に吉田も座礼すると、海野はフラフラになって退場。吉田はその様子を正座しながら見つめ、後姿へ向かって再び座礼した。
そして、吉田は四方の客席へ向かって丁寧に頭を下げ、無言のままリングをあとにした。