2勝3敗同士の対決となったセイビンとデスペラードの『SUPER Jr.』Bブロック公式戦。
先に入場したデスペラードがセイビンを特設花道で襲撃。そのまま場外乱闘で徹底的に痛めつける。
そこからリングへ戻ったデスペラードだったが、密かにパイプイスを持ち出し、ニュートラルコーナーへ固定する。そして、セイビンがカウント19でリングへ戻ると、そのパイプイスへ激突させる。
これでデスペラードのペースとなり、逆水平チョップ、ロープを悪用したチョーク攻撃などでセイビンをいたぶり続ける。それでもセイビンは、デスペラードが仕掛けたブレーンバスターを首固めに切り返す。
さらにセイビンは、デスペラードをエプロンへ追いやり、上半身へトーキックを浴びせる。そして、コーナー2段目から雪崩式ブレーンバスターを敢行。
続いてセイビンは、リープフロッグからカウンタートラースキックを食らわせる。そして、追走式でセカンドロープからジャンプし、飛びつきスイングDDTをお見舞い。さらに、場外へ落ちたデスペラードをプランチャで押し潰す。
次にセイビンはエプロンからランニングローキックを食らわせ、デスペラードを観客席へ投げ入れる。そして、パイプイスにデスペラードを座らせると、エプロンからトペコンヒーロを敢行。
セイビンの優勢は続き、串刺しフロントハイキック、雪崩式フランケンシュタイナー、後頭部へのミサイルキック。ところが、デスペラードが浅見レフェリーを突き飛ばしてセイビンの動きを止め、横方向からスピアーを食らわせる。
さらにデスペラードは、ギターラ・デ・ムエルタを炸裂させるが、セイビンがフォールを跳ね返す。続いてデスペラードはピンチェ・ロコの体勢に入るが、セイビンが抵抗。
するとデスペラードは、背後からセイビンを突き飛ばし、浅見レフェリーと衝突させる。そして、その間にパイプイスを持ち出すも、セイビンが蹴散らしてラリアットをお見舞い。そして最後は、クレイドルショックで勝負を決めた。
セイビン「ワオ……この試合、みんなに聞かれるわけもなく、決して100%で迎えたわけじゃない。それに俺の入場時を襲ってきて、リングアナウンサーに紹介されることなく試合が始まった。そういうことをしなかったなら、俺は彼にリスペクトの気持ちを持って闘った。だけど、それをあいつは拒否した。だったら、やり返すまでだ。あいつはイスを持ち出して来て、殴りかかってきた。ほかの選手はそれに対応するだけの準備ができてなかったんだろう。だけど、俺は違っていた。だからお前を倒したし、ワン・ツー・スリーを奪った。2点を獲得したのは俺だ。それでこの試合は終わり。このトーナメント(リーグ戦)は厳しい闘いが続いた。何度もイスで殴られたし、だけど素晴らしいファンの声援で闘い抜けた。俺はこのツアーで学んだことはあるどんなに汚い手を使われても、テクニックだけで対抗できる。“目には目で”イスなんて使わなくても、それだけのテクニックを身につけていたら勝てるってことをな。相手が持っているイスごと、スーパーキックで吹っ飛ばすとかね。ダーティーなテクニックは、本当のテクニックには通用しない。それがわかっただろ?」
デスペラード「(※頭を抱え込むようにアイスパックで冷やし、フロアに倒れ込む)ああ、痛え……。ああ……ウソッ。頭から落としやがって、あいつ。そんなに俺とノブさん(金丸)が持ってるタイトルが欲しいか? ああ、この野郎。大事な大事な公式戦で、こんなことしやがって。おい、これで俺、決勝に行く目、どうなった? 潰れたか? (※返答が変えってこず)知りません……そんなもんだな。だけどな、こないだも言ったな。闘いはなにもリングのみだけじゃない。全員が決勝の当日、下痢で動けなかったら、それはそれで俺のタイトルマッチ、いや、決勝、それが見えてくるわけだ。どんな手使ったっていい。それと、明日(の相手)誰だ? ドラゴン・リーか。ドラゴン・リー、楽しもうぜ。テメエがCMLLに上がってエストレージャ(スーパースター)になる前からお、俺はオメエのこと知ってるんだ。お前の嫌いなもん、好きなもん、好きなタイプ、どこに住んでる、何年やってる……全部知ってんだ。決勝(進出)の目はつぶれた。だったらよ、人の足、引っ張るまでだ……」