第4試合はEVIL&高橋ヒロム組vsチェーズ・オーエンズ&マーティ・スカル組。明日の5.19後楽園での『SUPER Jr.』Bブロック公式戦で対峙するヒロムとスカルの前哨戦。ヒロムは『BEST OF THE SUPER Jr.』攻略本と書かれたスケッチブックを携えて入場。そして「マーティー・スカル 傘マン」「ドラゴン・リー LOVE」と書かれたページをビデオカメラに披露すると、放送席のミラノコラクションA.T.氏に手渡す。スカルが放送席に来ると、ミラノ氏は「アンブレラマン!」と説明。
ゴング前、スカルはファンのダリルを奪ってアピール。そして叩きつけるとストンピングを見舞い、場内はブーイングに包まれる。するとヒロムがダリルを拾い上げ、ファンに優しく手渡し、場内には大「ヒロム」コールが発生。
先発はヒロムとオーエンズ。だが、すぐにスカルがスイッチ。リストの取り合いで、両者は流れるようなテクニックの応酬。ヒロムが両足でスカルの頭を挟むも、スカルは三点倒立で脱出して怪鳥ポーズ。これにはヒロムも拍手を送る。続いてロープワークを使った攻防では、ヒロムがスカルを両肩に担ぎ上げるも、スカルは脱出。そして逆水平チョップを繰り出すが、ヒロムも串刺し攻撃を狙う。スカルは独特なリズムで切り抜け、スタンドでチキンウィングフェイスロック の体勢へ。
切り返したヒロムは串刺しラリアット。続く低空ドロップキックはスカルが交わすも、ヒロムは両肩にスカルを捕獲。だが、スカルは指を持って脱出。しかし、指折りはヒロムがヒゲを引っ張って脱出。両者は距離を取り、互いに怪鳥ポーズ。
ここでEVILがリングインし、ヒロムと共にスカルをダブルのドロップキックからツープラトンのダブルアームスープレックスのように放り投げる。スカルはEVILに逆水平チョップを連発するが、EVILは一発の逆水平チョップでダウンを奪う。
タッチしたヒロムはスカルに串刺し攻撃を狙うも、逆にスカルがヒロムを投げる。するとヒロムは場外へ。これをスカルは追いかけるが、ヒロムはすばやくリングに戻り、エプロンのスカルに前方回転エビ固めの要領で場外に叩きつけようとする。しかし、スカルがこらえ、さらにオーエンズがヒロムにトラースキック。
スカルもヒロムにトラースキック。オーエンズは救出に入ろうとしたEVILのノド元をトップロープに打ち付ける。ここからBULLET CLUBは場外戦に持ち込む。スカルはヒロムを鉄柱に叩きつけリングに戻す。オーエンズはファンのダリルを奪い取る。
そして、オーエンズが持ったダリルに向けて、スカルがヒロムを叩きつける。オーエンズはダリルを投げ捨ててからスカルとタッチ。BULLETはふたりがかりでヒロムに股裂き。オーエンズはヒロムにサイドバックブリーカー。続いてダブルの攻撃を狙うが、ヒロムは切り抜けて同士打ちを誘い、スカルを使ってオーエンズにティヘラ。
スカルはヒロムに串刺し攻撃を狙うが、ヒロムはフロントスープレックス。ここでようやくEVILにスイッチ。EVILはオーエンズに逆水平チョップを連発。そしてショルダータックルで吹き飛ばし、コーナーのオーエンズにローリンエルボー。さらにブルドッキングヘッドロック、セントーンと畳み掛けていく。続いてBanshee Muzzleを狙うが、オーエンズは切り抜ける。そして、変形のネックブリーカードロップを決め、さらにパッケージドライバーの体勢に入るも、EVILはこらえる。
オーエンズは延髄斬りを決め、もう一度パッケージドライバーを狙うが、ヒロムがカット。さらにヒロムはスカルをティヘラで吹き飛ばす。だが、スカルは突進してきたヒロムにエルボーを叩き込んでから捕獲。そこにオーエンズがフロントキックを繰り出すも、ヒロムがかわして誤爆。
するとEVIL、ヒロムの順にオーエンズにトラースキック。続いてEVILがラリアットを叩き込み、Banshee Muzzleへ。オーエンズは逃げることができず、EVILがギブアップ勝ちをスコア。
試合後、ヒロムは攻略本を手にし、退場するスカルに見せつけながら明日の公式戦での勝利を誓った。
ヒロム「アンブレーラーマン、アンブレーラーマン、アンブレーラーマン、アンブレ〜ラ~マ〜ン(と歌いながらコメントブースに登場)。(『BEST OF THE SUPER Jr. 25』攻略本のマーティー・スカルのページを広げ)いや、気をつけなきゃな、“傘マン”。俺が書いたんだけど、傘マンって書いてあるよ。アイツの傘には要注意かな。まぁ、試合で使うかわかんないんだけどさ、俺はアイツと初めてやった時、傘一撃でさ、ちょっと戦闘不能になりかけたからさ。気をつけなきゃと思って、今回傘マンってやったんだけどさ、なんか前回も傘マンだった気がして……ま、それはどうでもいいんだよ。それはどうでもいいんだけどさ、マーティーは想いが素晴らしい。ジュニアに対する想いが美しい。俺と同じだよ。俺も同じこと思ってるよ、おまえと。おまえも悔しい思いをしたんだろ? 俺もしてるんだよ。いや、歴代のジュニアたちが全員通ってきた道なんだ。崩そうぜ、一緒に。一緒にっていうのはさ、誤解を招くかもしれないけど、想ってることは、やろうとしてることは、みんな同じだろ。なぁ、ジュニアを一緒に上げていこうぜ。まぁ、俺は優勝してその先頭に立ってやるから、俺について来いよ、マーティー」
EVIL「世界中にEVILとSANADAがこの(IWGPタッグの)ベルトを掲げ続けている。なぜならば、いまこのベルトはEVILとSANADAによって支配され、最高級のベルトになっているからだ。ヤングバックスよ、おまえらの小さな小競り合いは、まさに小さな世界の中での出来事だ。井の中の蛙だ。俺がおまえらを、広くて深~い“ダークネスワールド”にいざなって、そのうえで地獄へ葬り去ってやる。よく覚えとけ。そして、一つおまえらのその頭に中にある既成概念があるだろ? それを俺が一つずつぶっ壊してやるからな。よく覚えとけ。This is EVIL.Everything is EVIL.すべては……EVILだ!」
スカル「鏡よ鏡、この世で一番のナッティ(おバカさん)は誰かな? それはタカハシだ! 本当の一番はオスプレイだが、オマエは2番だ! チェーズはああいうのが一番嫌いなんだよ! (※オーエンズに)オマエ、言ってやれよ!」
オーエンズ「えっ、そのナッティってどういう意味?」
スカル「イギリスの言葉で“バカ”みたいなもんだよ。タカハシ、今日はオマエらが俺たちの勝利をかっさらっていったが、明日はオマエのことを守ってくれるヤツなんて誰もいないぞ! オマエが頼れるのは猫のダリルぐらいじゃないのか?」
オーエンズ「俺たちはチームとしてお互いにしっかり役割を果たした。俺たちはいいチームだ!」
スカル「そうだよ! 俺たちはいいチームなんだから、もっと俺たちの試合を組んでくれ!」
オーエンズ「あと5~6試合、タッグで試合ができれば、俺たちはいいチームになるぞ! 練習だ、練習! 練習しようぜ!」
スカル「そうだ! 練習すれば、あんなタカハシたちみたいなクソチームに負けねぇよ!」