第3試合は明日の5.19後楽園の『SUPER Jr.』Bブロック公式戦の前哨戦として、トーア・ヘナーレ&田口隆祐組と鈴木みのる&エル・デスペラード組が対峙。
開始のゴング前に鈴木軍が奇襲攻撃。鈴木はヘナーレを場外戦に連れ出す。リングではデスペラードが田口に低空ブレーンバスター。田口も胸板に張り手を返し、ロープに走るも、デスペラードはカウンターのスパインバスター。そしてマフラーホールドを繰り出すが、田口はロープエスケープ。
田口はデスペラードを延々と走らせ、疲れたところにヒップアタック。さらにランニングのヒップバットを連発。さらに場外からの一発も狙うが、これは鈴木がフロントキックで阻止。そして執拗なストンピングで田口をいたぶる。
鈴木はヘナーレを観客席に投げつけていく。デスペラードも田口を観客席に投げつけ、イスで腰に強烈な一撃。デスペラードは田口をべつの方向の観客席にも豪快に放り投げる。田口はカウント19でリングにギリギリ生還。
しかし、デスペラードは即座に田口を場外に。鈴木は放送席のライガーから奪ったペッドボトルで、田口の頭を強打。そして田口をリングに戻す。
リング上、鈴木は田口の腹にニーを連発。田口も張り手、エルボーを返していくが、鈴木は強烈なエルボー一発でダウンを奪う。そして鈴木は変形の足関節を決めると、田口は悲鳴を上げてロープへ。
スイッチしたデスペラードは、田口に串刺しエルボー。しかし、田口もカウンタ-のキックで応戦し、ヒップアタックの体勢へ。デスペラードはアトミックドロップで迎撃しようとするも、この動きを読んだ田口はヒップアタックをヒット。
スイッチしたヘナーレはデスペラードにエルボーを連発。そしてダイビングショルダーアタックを食らわせ、トップコーナーから追撃のフライングショルダー。ヘナーレはデスペラードをブレーンバスターで持ち上げようとするが、デスペラードはこらえる。さらにヘナーレをカニ挟みでつまづかせ、鈴木とタッチ。
しかし、ヘナーレは鈴木にバックフリップ。そしてヘナーレが串刺しラリアット、田口が串刺しヒップアタックを鈴木にヒット。続いてヘナーレが鈴木を抱えあげるようなスピアーで豪快にマットに叩きつける。ここでフォールに入るも、デスペラードがカット。田口はデスペラードを場外に追いやり、三角飛びのプランチャを炸裂。
リング上、ヘナーレがTOAボトムを狙うが、鈴木はエルボーで回避。負けじとヘナーレはエルボーを連発し、ロープへ。だが、鈴木は追走し、バックに回るとスリーパー。そこからゴッチ式パイルドライバーにつないでカウント3をスコア。鈴木軍が勝利を収めた。
デスペラード「おい、田口! 何がダイエットしてるだコノヤロー! クソ重てぇなぁ! テメェのケツも、腹も、そこらで『ヘビー級だ』っつってやってるヤツより、よっぽど重てぇんじゃねぇか? あぁ? テメェの方が、ヘビーでやっていけんのかな? そんなことはどうでもいいや。オイ、結果としてどうなった!? 明日、試合後、誰のテーマが流れてるかな? オメェ、息してるかな? (※手にしていた鈴木軍のバナーを広げて掲げる)俺が持ってるのはコレだ。伊達や酔狂で掲げてんじゃねぇ! なぜならこのシリーズ、エル・デスペラード、一人で出てんだ。鈴木軍からはノブさんもいるけど、そういうことじゃねぇ。俺が、一人で取ってくんだ!」
※鈴木はノーコメント
田口「『SUPER Jr.』が始まって、ファンのみんなにとってはお祭りかもしれないけど、ボクにとっては毎年、選手生命、レスラー生命をかけて臨むシリーズですから。過去の経験がどういうとかいう時代でもないし、そんなことを言っていてはこのリーグを制することはできないので、一戦一戦、まずは明日のデスペラード戦。全7試合、タップリとセイシをかけて闘います」
――昨日の会見から体重は落ちましたか?
田口「おかげさまで、体重は一晩寝かせたあのうまさ。89キロです。まずは一晩で4キロの減量に成功。一晩で4キロ落とすっていうのはね、そうとうキツい運動ですよ。まぁ、コンディションは最悪ですよ。靴も新しいのにしたらね、靴ずれがすごいし。靴がメッチャ硬い。キャリア16年にして、この靴をならし忘れるという大失態。体重調整もできなければ、道具の管理もできないダメな16年目を迎えております。とりあえず、一つ靴が固いという言い訳ができたんで、明日の試合、負けたら『ちょっと靴が固くて合わない』っていうことで、どうか許してもらいたいです。このシリーズ、完全に調整が失敗しております。田口隆祐でした」
ヘナーレ「毎試合、同じことだけど、今日の自分は悲しくもなかれば、怒りも感じていない。とりあえず、いまのところは日本に戻って来られたことを嬉しく思っている。今日の試合では、この業界の中でも最高といわれるキック力を持つ選手に蹴られた。辛かったけど、スズキミノル、自分にとってはまだまだ闘い慣れない相手だと思った。ただ、彼こそが自分がこのプロレスを始めるキッカケになった選手の一人だ。だからこそ、今日は負けはしたが、は誇れる負けだと思っている。戦士としての負けだと思っている。他の外国人ヘビー級選手、アメリカ人、イギリス人、いまは何をやっているかわかないけど、フクオカで言った通り、自分はしっかりケガを治してここに戻って来た。いま、自分の中で力がみなぎっている。だからこそ、ジェイ、フィンレー、おまえたちがいつ戻って来るか知らないけど、おまえたちが戻って来る頃、俺はより強くなっているだろう。より強い戦士となって闘っているだろう。ナガタ、ゴトー、イシイ、スズキ、こういった自分よりも強い選手たちと闘うことでしか、自分自身を磨くことはできない。だからこそ、俺は戦士として強い選手と戦い続ける」