史上初の福岡国際センター2連戦として開催される『レスリングどんたく』の2日目。ヘビーとJr.のIWGP 2大タイトルマッチを目玉に、全9試合が組まれた。
第1試合は、Jr.戦士の実力者たちとヤングライオンによる6人タッグマッチ。
ヤングライオンチームがゴングを待たずにトリプルドロップキックで先制。そのままコスチューム姿のライガーを捕まえ、トレイン攻撃を敢行する。
ここでタイガーが登場すると、海野&成田がダブルショルダータックルを食らわせ、上村がボディスラム、3人がストンピング連射、上村がマウントエルボー連打で追撃。
だが、タイガーは串刺し攻撃に来た上村にカウンターローリングソバットを食らわせ、強烈なローキックで胸板と背中を蹴る。そして、田口がフライングメイヤー、ヒップアタック連射、掌底連打、ライガーが鉄柵攻撃、逆水平チョップ、ロメロスペシャル、タイガーがダブルアームスープレックス、ショートレンジドロップキック、張り手連打などで一方的に攻め立てる。
追い込まれた上村は、串刺し攻撃を狙うライガーをカウンターバックエルボーで迎え撃ち、ショートレンジドロップキックで逆転。ようやくタッチを受けた海野が、ライガーにエルボー連打を浴びせる。だが、ライガーはカウンター掌底で報復。
田口対海野となり、田口のヒップアタックに対し、海野がエルボー連打でお返し。すると、田口はカウンタートラースキックからブレーンバスターの体勢に入るが、海野が反対に投げ捨てる。
これで田口対成田となり、成田がタックルで先制。さらに、レスリングのアンクルホールドからサソリ固めを極める。これを田口が逃れると、成田はエルボー連打をお見舞い。だが、田口がカウンタージャンピングヒップアタックで逆襲。
続いて田口はどどんの体勢に入るが、成田が前方回転エビ固めに切り返す。しかし、田口が後方回転して成田を押さえ込み、キックアウトされた直後にオーマイ&ガーアンクルでギブアップを奪った。
試合後、上村が田口にチョップを浴びせるが、タイガーが蹴散らし、ライガーがストンピング連打を食らわせた。
タイガー「さぁ、次は『SUPER Jr』。自分はね、タイトルマッチとか、そういうものにほど遠くなってしまったというか、どういう立場でどういう部分で出て、モチベーションを上げるのか、悩むところは色々あるんですが。ただ『SUPER Jr』という冠にボクの名前もかつては入ってますから、ここがタイガーマスクの見せどころかなと、逆にいま熱くなっております。このまま今日のモチベーションを次の『SUPER Jr』まで持って行って。誰が出るか知らないですけど、間違いなくボクよりも若い素晴らしい選手ばかりですから、闘うことも楽しみだし、また自分のかつての栄光じゃないけど、別にそれをボクは見せびらかすつもりもないし。ただ、そういうものを持ってたというモノを、試合でも随所に見せていきたいなと思っております。とにかく、次の『SUPER Jr』非常に楽しみにしております」
田口「『チャレンジ・フォー・ザ・フューチャー・オブ・タグチジャパン』というシリーズもいよいよ3つ目、4つ目のチャレンジ、KUSHIDA、棚橋。フィンレー、ジュースと1つ目2つ目、残念ながらタグチジャパンの未来にあかりが灯ることがなかったんで。ただ、今日のチャレンジ、必ずやタグチジャパンの未来に火を灯し続けられるような結果を残してくれると思います。タグチジャパン、ホントに全滅するようなことがあっては、監督として何か責任を取らないといけない。そういう事態になるかもしれません。突然の解任劇。突然解任されるなら、私は自ら退きます。タグチジャパン、次のシリーズ、新しいグッズも出ますので」
――辞める気はないのでは?
田口「やっぱり、与えられた仕事というのは、全うしたいと思います。タグチジャパンの帽子を売るという仕事がありますので」
――責任を取る気はすでにないのでは?
田口「いえ、あります。いま、与えられている仕事がありますので、その仕事だけはなんとか。グッズを売り切った段階で、判断を自分でするのか、皆さんに問うのかということになると思います。グッズが出ますんで、新しいタグチジャパンのグッズが出ますので、それが会社にとって大きな損害になりますので、いま突然『タグチジャパン解散』ということになっては、他のみんなに迷惑をかけちゃいますので」
――『SUPER Jr』への意気込みをお願いします。
田口「そうですね。『SUPER Jr』はまだ出場さえも微妙な段階ですし、発表されてない時点で、どうこうというのはありませんけど、ただグッズが新しく発売されますんで。で、出場するのと出場しないのでは、やっぱりグッズの売れ行きも違うと思いますんで。いま、与えられている仕事をやるだけです」
――仕事というか金ですよね?
田口「そうですね。事務所にも迷惑がかかってしまいますんで……ということです。もし出てる席があるなら、『SUPER Jr』で出させていただきたいと思ってます。監督としてではなく、イチ選手として出たいと思ってます。田口レスラーとして頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
※ライガーはノーコメント
海野「ビッグマッチ2連戦、試合組んでもらって白星を上げられないようじゃ、まだまだだな。このシリーズで学んだことを、最後の松山で全部出してやる!今シリーズのすべてをかけて、絶対勝ってやる!」
※成田、上村はノーコメント