約1年前の『LION’S GATE PROJECT 4』でデビューした海野が、メインイベントで永田のパートナーに大抜擢。吉田&浅川のKAIENTAI-DOJOコンビに挑む。なお、永田と吉田は昨年7月の『LION’S GATE PROJECT 7』でシングル対戦する予定だったが、吉田の負傷で流れた経緯がある。
海野対浅川で試合が始まり、海野がロープ際でクリーンブレイクせずにチョップで不意打ち。だが、浅川はカウンタータックルで報復。
永田対吉田となり、エルボー合戦から永田がローキック連打。しかし、吉田がミドルキックをキャッチし、エルボー連打をお見舞い。そして、ニュートラルコーナーで踏みつけ攻撃を繰り出すが、永田が押し倒す。その後も両者はエキサイトし、激しくエルボーを打ち合った。
永田対浅川となり、永田がショルダーアームブリーカー。さらに、永田&海野がダブルタックルを浴びせて行くが、浅川はカウンターバックエルボーで海野に逆襲。
ここから海野のローンバトルとなり、吉田がチョップ連打で追い討ち。海野もチョップ連打を返すが、吉田が強烈なチョップを見舞って黙らせる。
続いて吉田&浅川が交互にボディスラムを連発し、海野のスタミナを削る。そして、吉田は控えの永田にフロントハイキックで不意打ち。一方、浅川はチキンウィングアームロックで海野を追い詰める。
それでも海野は、カウンターバックエルボーで浅川に逆襲。すると、吉田が控えの永田にフロントハイキックを浴びせてタッチを妨害。だが、海野がドロップキックで吉田をなぎ倒し、ようやく赤コーナーへ戻る。
スイッチした永田は、フロントハイキックで吉田を吹き飛ばし、浅川にはミドルキック3連射、串刺しフロントハイキック、エクスプロイダー。そして、ナガタロックIIで締め上げるが、吉田がカットへ入る。
すると永田は、吉田を場外へ投げ捨て、ブレーンバスターの体勢に入る。だが、浅川が脱出し、次のフロントハイキックも回避。そして、ランニングエルボーで一矢報いた。
永田対吉田となり、両者が激しくエルボーを打ち合う。そこから吉田がカウンターエルボーを浴びせ、フライングメイヤーから背中へローキックをお見舞い。さらに、正面からランニングローキックを食らわせる。しかし永田は、浴びせ蹴りで逆襲。
海野対吉田となり、海野がカウンターランニングエルボー、串刺しバックエルボー、コーナー2段目からのミサイルキック。そして、腕ひしぎ逆十字固めを繰り出すが、浅川がカットへ飛び込む。
ここで永田組のトレイン攻撃となり、海野が串刺しバックエルボー、永田がタイナーを吉田にお見舞い。そして、永田が吉田を押さえつけ、海野がコーナー最上段からミサイルキックを食らわせる。
続いて海野は吉田に逆エビ固めを極めるが、浅川が背後からラリアットを浴びせてカット。すると海野は、カウンタースパインバスターで浅川を排除し、吉田にはエルボー連打をお見舞い。そして、ロープへ走るも、吉田がカウンターでニーリフトをお見舞い。さらにハイキックで追撃すると、最後はバックドロップで海野を葬った。
海野「(※肩を借りたままの状態で)俺には荷が重かったのか、早すぎたのか……そんなことない。1年かけて、メインイベントまで辿り着いたぞ。1年前に言ったよな、新日本でテッペン取るって。まだまだ次のツアーもチャンスはある。何なら、吉田綾斗ともやってみたい。もっともっと、たくさん道は広がっていく。最後のゴールはベルトだ。チャンピオンになってから、また新たな道を考える。(※去っていきながら)もっと強くなって見返してやる!」
――吉田選手、久々の参戦で一騎討ちも要求されましたが。
永田「ちょっと焦ってるね。やっぱり悔しかったんじゃないですか。去年流れて。どういう選手かっていうのは、正直ちょっと忘れてたけど、突っ込んでこられて、蹴りの重みを感じて、そういえばこんな選手だったなって思い出しましたよ。ちょっとやっぱりタッグマッチだと、完全に伝えきれないところがあったんで。でもお客さんの民意がね、伝われば、自然とカードは組まれるかもしれないですし。ま、最後煽ったらあれだけのお客さんが盛り上がってたんで、彼の熱意ってものは伝わったんじゃないですかね」
――パートナーには海野選手が抜擢されてましたが。
永田「俺は決して抜擢だとは思ってないです。海野翔太って若い選手の中で、負けん気の強さとか前に出ようっていう気持ちがすごく強い選手なんで。結果的にはメインっていう形にはなりましたけど、決して僕は抜擢だとは思わなかったですね。むしろ、翔太がどんなものを出せるかなって。やっぱりいいもの出してましたよね」
――今年最初の『LION’S GATE』でしたが、今年はどうやっていきたい?
永田「やっぱり若い選手の底辺拡大というか、底上げも含めて。やっぱり『LION’S GATE』とはいえ、海野翔太がメインを経験したっていうのは、彼の今後にとって大きなプラスになるでしょうし。今日また新人が2人デビューしましたけど、素質も素材も、運動能力含めて、とてもいいものを持ってる2人なので、彼らもいい形で伸びていってくれれば、新日本プロレスは明るいなと思いますね」
――永田選手としては、吉田選手とのシングルが組まれれば、やると。
永田「お客様がね、あれだけ望んでれば、イヤだよとは言えませんからね。去年は決まってて残念でしたけど、僕よりも吉田君の方がその気持ちが強いでしょうし。その思いがあって、ようやくケガが治ったんで、気持ちは出てるんだろうけど、ちょっと若干空回りかなと。それも若さなんで。空回りしちゃうっていうのも経験なんでね。永田裕志はまだまだ10年、20年健在でしょうからね。闘いたければ、チャンスはもう20年はあるでしょうから。……20年ってことは70歳だよ、今月、五十路だから(笑)。まぁでも、1年1年大事に、若い選手もいい経験を積んでほしいですね。……やっぱ、試合はいいですね、気持ちよくて。最近、試合がない方が忙しくて。でも試合はいい汗がかけるんで、自分はまだまだレスラーなんだって実感しますよね。若い芽が伸びてきたら、思いっきり上から踏みつぶしてやりたいって思いもありますね。『LION’S GATE』、久しぶりにいい汗かきました!」
吉田「まずは『LION’S GATE』でやっと、自力で勝つことができて、よかったなあと。自分は去年、1度、ケガをして穴を空けてしまっているんで、もう1度、永田裕志に、自分という、吉田綾斗というレスラーを刻めたと思ってるんで、次こそシングル、実現させたいと思ってます」
浅川「まぁ、そういうことや。終わりや。行こか」