第1試合の上村に続き、“新ヤングライオン”辻陽太がデビュー。昨年1月の「大プロレス祭り」でデビューした岡とシングル対決。
序盤、岡がテイクダウンを奪って上から覆いかぶさるが、辻がすぐさま体勢を立て直す。その後、両者がキックでけん制し合い、そこから岡が掌底を浴びせて辻を青コーナーへ押し込む。
続いて岡がロックアップからヘッドロックを繰り出し、ショルダータックルへ繋ぐ。そして、再びヘッドロックを極めるが、辻が切り返して腕を取る。
さらに辻はチョップを連発して行くが、岡が強烈なチョップでお返し。さらに、アームホイップで辻を投げ、ストンピングとエルボーを腰へ集中させる。
岡の攻撃は続き、ボディスラムから変型キャメルクラッチ。これで辻はギブアップ寸前になるが、なんとかロープへ手を伸ばす。
苦しくなった辻は、岡のハンマースルーを切り返し、カウンタードロップキックで逆転。そして、エルボー連打を浴びせるが、岡は強烈なエルボーで報復。
それでも辻は張り手で挽回し、ボディスラムからフォール。これを返されると、チョップ3連発、トーキック連射へ繋ぐ。そして、串刺し攻撃を狙ってダッシュするが、岡がカウンターショルダータックルで迎撃。さらに、フロントスープレックスで叩きつける。
ここで岡は逆エビ固めで辻を捕獲。それでも辻がロープへ近づくと、リング中央へ引き戻す。そして、そのまま連続ジャンプするように体重をかけ、ギブアップを奪った。
試合後、辻が四方の客席へ向かって頭を下げ、観客が大きな拍手を送った。
岡「口に出して言わなきゃ伝わらないこともあるけど、リングでしか伝わらないこともあると思います。今日はそれを、辻にも、お客さんにも、見せたつもりです。ただ、あえてひと言いうとしたら、アイツは強くなりますよ。まぁ、俺の次ですけどね」
──辻選手はリングの上ではどうでしたか?
岡「アイツもテコンドーやってたってことで、序盤出してきましたけど、まぁ、一つ一つ、格闘技の要素はありますね。まぁ、スキが多かったり、バテてたんで、そこを一気に詰めたんですけど、まだまだプロレスの練習が足りないですね。ただ、さっきも言った通り、強くなる素質は持ってます。まだまだ試合内容からしてもしょっぱくて、まだまだこれからですけど、ホントこれから、頼もしくて怖いヤツがまたデビューしたなと思います。ただ、ずっと俺が一番です(※と、左手で胸を指し、右手の人差し指を突き出す)。そこは変わらないです」
──デビュー戦を終えて、いかがでしたか?
辻「まったくもって歯が立たない。自分の中では岡さんは格闘技のキャリアもすごく長くて、日本チャンピオンにもなってて、でもプロレスではたった1年のキャリアしかない。ただその1年がものすごく差を感じました」
──これからどのようなレスラーを目指しますか?
辻「まずは同じ土俵にいるヤングライオンたちを、努力して努力して努力して越えていくこと。そして、今日デビュー戦の相手を務めていただいた岡さんと、いつか一人前になって、新日本のメインのリングでリベンジを果たしてやりたいと思います」
──目標とする選手は?
辻「自分の中で、目標とする選手が3人いるんですけど、この段階では、今はまだ名前は伏せておきたいです。いつかこの3人、そして岡さんを越えていけるようなプロレスラーになってみせます」