第5試は内藤哲也&SANADA&BUSHI組と鈴木みのる&ザック・セイバーJr.&TAKAみちのく組が対峙。内藤とザックにとっては3.11兵庫の『NJC』トーナメント一回戦の前哨戦となる。
TAKAはリングインすると、マイクをつかんで「NEW JAPAN CUP 2018、みなさんが優勝すると思うのは誰ですか? 一回戦、内藤哲也vsザック・セイバーJr.、勝つのは誰ですか? みなさんはわかってないようなので教えてあげましょう。明日の一回戦、内藤哲也に勝つのは、いつ何時、どんな体勢でも関節技、サブミッションホールドを極められるこの男! 無限のサブミッションホールドを持つこの男! He is Submission master, He is ZSJ, He is Zack Sabre Jr.! ジャスト・タップアウト! それでは明日の前哨戦、始めましょうか? 内藤哲也、カモン! オーバーヒア!」とアピール。
先発は内藤と鈴木。両者はゆっくりと距離を詰めるが、内藤はロックアップで組み合うと見せかけてすかす。すると、鈴木はTAKAにタッチ。内藤もBUSHIにスイッチ。両者は打撃戦を展開するが、TAKAはサミング。しかし、BUSHIはコルバタでTAKAを吹き飛ばす。
次はSANADAと内藤がTAKAにダブルのヒップトス。そして、SANADAが低空ドロップキックをヒット。続いてBUSHIがTシャツでTAKAにチョーク攻撃。そして、ロープに走るが、すかさず鈴木が捕獲してぶら下がり式の腕ひしぎ逆十字。TAKAは場外に落ちたBUSHIを鉄柵に叩きつける。ザックは場外で内藤の左腕を関節技で捕らえる。内藤はザックを鉄柵に投げつけようとするも、逆にザックは投げ返す。
リング上、TAKAはBUSHIにマスク剥ぎを仕掛け、ザックにスイッチ。ザックはBUSHIに変形のサーフボードストレッチ。続いて鈴木がBUSHIの左ヒザにキックを見舞ってから変形のヒザ十字。すると、内藤が鈴木の後頭部を蹴りつけてカット。鈴木が詰め寄ると、内藤は場外にエスケープ。
リング上、ザックがBUSHIにスタンディングの首固め。BUSHIは切り抜け、低空ドロップキック、スピンキックで後退させ、ようやく内藤とスイッチ。内藤はザックにすばやい動きから変形のネックブリーカー。さらに首筋に低空ドロップキックをお見舞い。
続く串刺し攻撃を回避したザックだが、内藤はマンハッタン・ドロップからスウィンギングネックブリーカードロップ。さらにネックロックからジャーマンを狙うも、ザックは切り抜けて内藤の腕にオーバーヘッドキック。さらにアッパーカットからノーザンライトスープレックスを見舞い、その勢いを利用して後方に回転し、すばやく腕ひしぎ逆十字へ。だが、これはSANADAがカット。
ザックと内藤はエルボー合戦へ。内藤はフェイントを入れてキックを見舞うと、ジャンピング・エルボーアタックを狙うが、かわしたザックは卍固めへ。ザックはえぐい角度で締め上げるが、内藤はどうにかロープエスケープ。
ザックは内藤をフルネルソンに捕らえるが、内藤は脱出。そして、ロープを使ってトルネードDDTを敢行。次はSANADAと鈴木が対峙。SANADAはカウンターの低空ドロップキックから、鈴木にパラダイスロックを仕掛けようとするが、鈴木は回避して腕ひしぎ逆十字。だが、SANADAはロープに逃げる。
続いてSANADAと鈴木は激しいエルボー合戦。鈴木が優勢になるもSANADAも反撃。しかし、リープフロッグを出したところで、鈴木が背後からスリーパー。そして、TAKAにスイッチ。ここから鈴木軍はSANADAにトレイン攻撃。そして、鈴木、ザックとランニングキックを見舞い、TAKAがスーパーキック。だが、L・I・Jがカットイン。
リング上、TAKAはジャンピングニーを放ち、みちのくドライバーを狙うが、SANADAは一瞬のスキをついてSkull Endの体勢へ。しかし、背後から鈴木がSANADAをスリーパー。そして、一気にゴッチ式パイルドライバーを狙うも、BUSHIが延髄斬り。そして、BUSHIがTAKAにコードブレイカー。続いてSANADAがSkull Endで捕らえ、そのままTAKAを振り回し、グラウンドでがっちり固めると、たまらずTAKAはタップアウト。L・I・Jが勝利を収めた。
試合後、内藤は左腕を指してザックを挑発した。
内藤「明日、対戦するザック・セイバーJr.、彼のグラウンドテクニックであったり、スタンディングでの関節技であったり、これはね、このプロレス界においてピカイチだよ。ほんと、1番、2番を争ってるぐらいの高いレベルなんじゃない、彼は? 俺はあのグラウンドテクニック、関節技、ジャベのテクニック……俺は、彼にはかなわないよ。それは素直に認めますよ。だからこそ、明日、尼崎大会のメインイベントで、彼のテクニックを存分に味わいたいッスね。そのうえで、まあ、勝ってしまうでしょうね。ま、鈴木軍、特にTAKAみちのくとか、ちょっと面倒くさい選手はいますけども、それを気にすることなく、明日はザック・セイバーJr.に集中したいかなと。彼のテクニックを存分に味わいたいなと。俺は楽しみですよ。ま、というわけで、明日、『NEW JAPAN CUP』の1回戦、尼崎のお客様に、ハッピーエンドとはこういうものだというものを、皆様にお見せしますよ。楽しみに待っててください。では、アスタ・マニャーナ、アディオス」
※SANADA&BUSHIはノーコメント
TAKA「(※インタビュースペースにたどり着くなり崩れ落ちて)内藤、内藤哲也、内藤! お前の動きは読み切った。明日、明日、楽しみにしとけ! ユー! ジャスト! タップ! アウト!」
ザック「(※TAKAと入れ替わりにインタビュースペースへやって来て)TAKAが言ってた通りだ。だけど、俺には『NEW JAPAN CUP』のトーナメントのシステムで、どうも納得いかないことがある。ほかのチャンピオンは参加していないよな? トーナメントの行方を見てるだけだ。だけど俺は参加している。俺はブリティッシュ・ヘビー級チャンピオンなのにな。それに、ほかにもふたつのベルト(EVOLVE世界王座、WCPWインターネット王座)を持っている。それでも『NEW JAPAN CUP』優勝の栄冠を手に入れたい。そして(IWGP)ヘビー級(王座)だ」
※鈴木はノーコメント