第7試合はデビッド・フィンレーとジェイ・ホワイトがシングルで一騎討ち。1.29札幌でケニー・オメガを下してIWGP USヘビー級王座を獲得したジェイを、かつて野毛の道場で同じ釜の飯を食ったフィンレーはどう打ち崩しにかかるか？

 

　開始のゴング、両者はゆっくりとリング中央に歩を進める。そして、一旦距離を取ると　ロックアップへ。フィンレーがロープに押し込みクリーンブレイク。すると、すばやくジェイが切り返してクリーンブレイクと見せかけて首をつかむ。だが、フィンレーが突き飛ばす。そこからロープを使った展開に移り、ジェイが早くもブレードランナーの体勢に入るが、切り抜けたフィンレーはPrima Noctaを仕掛けようとする。だが、ジェイは突き飛ばしてディフェンス。
　ここから両者はエルボー合戦へ。ジェイはヒザへのキックから、逆水平チョップで優勢に。さらにランニングエルボーでダウンを奪うが、フィンレーも負けじとラリアットで場外にジェイを落とす。ここから場外戦へ。フィンレーはジェイを場外でボディスラム。さらにジェイを観客席に投げ込むラフファイトを展開。
　だが、ジェイも背後からフィンレーを鉄柱に叩きつけると、場外で低空バックドロップ。ジェイはフィンレーをリングに戻すとリバースインディアンデスロック、そして鎌固めへ移行。フィンレーはどうにかロープエスケープ。
　ジェイはトラースキックに低空ドロップキックと打撃をたたみかけていく。しかし、フィンレーはタックルでジェイをコーナーに叩きつける。だが、続く攻撃はジェイがかわす。すると、フィンレーは顔面に蹴りを叩き込み、うまく場外にジェイを落とす。そして、プランチャを炸裂。
　フィンレーはリングにジェイを戻すと串刺しエルボー。さらにセカンドロープからヨーロピアンアッパーカット。そしてカミカゼを狙うが、ジェイは着地。続いてバックに回ると低空バックドロップ。しかし、フィンレーも変形のバックブリーカーで叩きつけて応戦。
　両者はヒザ立ち状態のままエルボー合戦。そして、立ち上がると、フィンレーはエルボーで優勢に。ここからラリアットで相打ちとなり、もう一度フィンレーが突っ込むと、ジェイはカウンターのコンプリートショット。そして、ジャーマンスープレックスを決めるが、これはカウント2。
　先に立ち上がったジェイは、フィンレーの顔面を挑発するように張り手。そしてロープに走るも、フィンレーが追いかけてエルボー。すると、ジェイはバックドロップでトップロープ越しに場外にフィンレーを投げ捨てる。
　ジェイはリングにフィンレーを戻すと、コーナーにフロントネックチャンスリーのようなかたちで叩きつける。そして、首をかっきるポーズからブレードランナーを狙うが、フィンレーは下からツバを吐きかけて回避。すると、ジェイはパンチ、エルボーとたたみかけ、コーナーに激しく叩きつける。
　ジェイはもう一度コーナーにフィンレーを叩きつけると、放送席からイスを奪い取る。すかさず海野レフェリーが取り上げようとするが、ジェイは押し飛ばし、フィンレーに殴りかかる。だが、フィンレーはよけてスピアー。しかし、これはカウント2。
　今度はフィンレーがイスを手にし、ジェイに一撃を見舞おうとするが、寸前で思いとどまる。すると、そのスキをついてジェイがブレードランナーの体勢へ。だが、切り返したフィンレーはバックドロップのように抱え上げ、その腰を自身の両膝に打ちつける。しかし、ジェイはカウント2でキックアウト。ならばとフィンレーはPrima Noctaを狙うが、こらえたジェイはすばやくブレードランナーへ。これで3カウントが入り、ジェイが勝利を収めた。

ジェイ「また倒してやったぞ、デイブ・フィンレーJrを。これで9回目だ。何回やっても同じだよ。何回闘っても同じ結果になるんだよ。フィンレーよ、何度闘やっても俺の勝ちだ。このベルトがこの勝利のご褒美だ。このベルトによってすべてが変わるんだ。それを俺は証明する。これからも証明する。このベルトはSWITCH BLADE、すなわち俺のもとにある。このIWGP・USヘビー級チャンピオンのブレードランナーが決まれば、衝撃の結果になる。その結果はいつも一緒だ。このベルトはSWITCH BLADE、俺様の物である」

 

フィンレー「（※肩を押さえながらインタビュースペースに辿り着くと、しばらく壁に頭をつけ）シングルマッチで9連敗だよ……ジェイ・ホワイト、SWITCH BLADEに9連敗だよ！　アーッ！　兄弟みたいに一緒に練習してたアイツに、心血を注いで一緒に努力してきたアイツに、いつの間にか先を越されてしまったようだ……。でも、この戦いはまだ終わったわけじゃない。今日はたしかに負けたが、いつか必ず、アイツから取り返してやる！」