第4試合は、1.28北海きたえーる大会でケニー・オメガからIWGP USヘビー級王座を奪取した“スイッチブレイド”ジェイ・ホワイトが大阪へ凱旋マッチ。矢野通&石井智宏とトリオを結成。
かつてジェイがヤングライオン時代に、新日本プロレス合宿所で同じ釜の飯を食ったジュース・ロビンソン、デビッド・フィンレー、トーア・ヘナーレという外国人留学生トリオと対戦する。
ジュース&フィンレー&ヘナーレ、石井&矢野に続き、ジェイはこの日も単独で堂々の入場。
試合は、ジュースと矢野が先発。場内はすかさず「矢野通!」コール。そして、一目散にニュートラルコーナーのクッションをはずしていく矢野。しかし、ジュースはこの状態の矢野をそのままエアプレーンスピンで回していく。
だが、回転し終わった二人はともに足元がおぼつかないヘロヘロ状態。ここから代わった石井とヘナーレが激しいエルボー合戦を展開。ヘナーレは石井にヘッドバッド。さらにラリアットでダウンさせる気迫を見せる。
ここから、ふたたびジュースと矢野の場面へ。ジュースは得意のナックル連射。しかし、介入してきたジェイがジュースを場外へ叩き落とす。
再びリングインしたジュースに今度は、石井がブレーンバスター。さらに石井は逆水平チョップ。しかし、ジュースも負けじと逆水平チョップ爆発。ここからロープワークの攻防から、ジュースがカウンターのラリアットで上回った。
ここでジュースvsジェイの場面。ジュースはスピンキックを炸裂し、代わったフィンレーがジェイと対峙。ヤル気マンマンのフィンレーはリープフロッグから高い打点のドロップキックをジェイに炸裂! さらにコーナーに詰めてのヨーロピアンアッパーカットをジェイに連射していく。
ここで、負けじとジェイもノーモーションでの低空バックドロップ! しかし、フィンレーもワンハンドバックブリーカーでやり返す。ここへヘナーレが入ってきてジェイにスパインバスター。
さらに介入してきたジュースが矢野との攻防中に石井が登場。矢野と石井がWのブレーンバスターを狙うが、ジュースは二人同時にネックブリーカーを決めてみせる。
試合は、スピーディーな展開。今度は、コーナーのジェイに向かって本隊トリオがトレイン攻撃を見せて、さらにジュースがバックブリーカー。もう一度、ジュースが捕まえたところに、フィンレーが走り込んでフロントキックで合体攻撃!これを受けたヘナーレもトップロープからのフライングショルダーをジェイに爆発させる。
試合終盤、ヘナーレはアピールしながら、ジェイを抱え上げるもジェイは打撃のコンビネーションで形勢逆転。さらにあっという間に必殺のブレードランナーを爆発! しかし、ジェイは今日もそのままフォールにはいかずにシャープセンセーションの体勢から、ヘナーレをエルボーで激しくメッタ打ち。
この様子を危険と判断した浅見レフェリーが試合をストップ。荒れ狂うジェイは試合後も、浅見レフェリーを急襲するなど収まらない様子で引き上げて行った。
ジェイ「WOW、WOW、俺をやり過ごしてみろ。どんなに痛めつけても、戻って来やがるな。3人が相手だろうとも関係ない。今日はヘナーレをKOしたが、次は残りの2人だ。デビッド・フィンレー、お前とはコーラクエン(2月5日後楽園ホール)で闘った。そこでやっつけた。俺はすでに次を見据えてるんだ。俺に挑戦したいっていうなら、その資格を見せつけてくれ。(挑戦を認めるほどに)黙らせてみろ。だけど、SWITCH BLADEがお前を切り裂く。どれほど激しい闘いになろうとも、俺の完勝さ。何も予想外のことは起きない。それがすべてだ。俺はケニー・オメガを倒した。BULLET CLUBを壊滅状態にしてやった。俺の次の視線にあるのは『NEW JAPAN CUP』だ。そこが次の舞台になる。しかしながら、イシイが何か言ってたよな? その落とし前をつけないと。このベルトは守り通す。夢をつかむためにもな。イシイよ、お前の背後に俺がいることを忘れるな。『NEW JAPAN CUP』に勝利したヤツが、何を狙ってくるか。何を言うのか。イシイよ、俺はすべて、お前に向けている。それがどういうことか。そして、イシイの向こうにはオカダだ。向こうがどう言おうが関係ない。オカダがベルトを守るなら、俺の目標はそこにある。まあ、この後、なにが起こるか……。そしてCHAOSになにが起こるか……。SWITCH BLADEの下では、何が起こってもおかしくない。俺はIWGP USチャンピオンなんだからな……」
※石井&矢野はノーコメント
ジュース「次は誰がお望みだ? ケニーの次は誰がお望みだ? ケニーは、あの日は運が悪かったと思ってるだろう。それには俺も同意するよ。それは俺だけじゃない。ほかのレスラーもみんな、そう思ってるはずだ。あの日じゃなくても(あの結果では)な。お前はそれで舵を取ってる気になってるのか? コーラクエンでのフィンレー戦、ほんの少しの差だった。フィンレーがそのUS王座に挑戦しても、全然おかしくないぜ。俺がそのUS王座に挑戦してもいいだろ。お前はまだ俺を倒してないんだから。そういえば『NEW JAPAN CUP』が始まるな。そこで勝ち上がるのは一番手っ取り早い方法か。誰が勝ち残るかはわからない。そんなことよりも、このジュース・ロビンソンは1年前よりはるかによくなっている。俺が勝ち上がってやる。それなら文句ないだろ、ジェイ・ホワイトよ。そしてUS王座に挑戦だ」
フィンレー「俺は忘れてないぞ。あの会場での最後のことを。この前のオーサカでのことを。みんなが見た、1人の男が変貌したことを。それは俺にもなにかを伝えてきた。お前がそこに行ったのは構わない。だけど、俺には誰に狙いを定めればいいのかがはっきりした。あの瞬間に、最高の友達だった関係は終わった。なにかが変わり、新しいことが始まった。そしてこの『NEW BIGINNNIG』でそれを目の当たりにした。そしてサッポロを経てコーラクエン、俺の目を大きく開かせた。俺は頭を蹴られ、そのたびに熱いものが沸き上がってきた。俺を押し上げようとするものが感じられた。こいつを倒してワン、ツー、スリーを聞くとの思いが強まった。お前はまだ、そのタイトルを保持している。そのUS王座に挑戦させろ。姑息な手など使わない。誰もが納得するやり方で、そのベルトを狙う。俺はそのベルトに狙いを定めた。そうさせないっていうなら、やってみろ。リマッチ(再戦)させろ。ジェイ・ホワイトvsデビッド・フィンレーにルールなどいらない。そのチャンスは自分の手でつかむ。1対1で勝負するためにな。それを実現するのに、そんなに長い時間は待てない。コーラクエンの二の舞はおかさない。ジュースも言ってたが、『NEW JAPAN CUP』の季節が近くなってきた。もう来月だ。誰が出るのかは知らないけど、関係ない。デビッド・フィンレーもエントリーに名乗りを上げる。そして出るからには、『NEW JAPAN CUP』優勝だ。そしてデビッド・フィンレーがジェイ・ホワイトからUS王座を奪い取る」
※ヘナーレはノーコメント