『WORLD TAG LEAGUE 2017』Bブロック公式戦として、共に4勝2敗=勝ち点8で並ぶマイケル・エルガン&ジェフ・コブ組と、ウォーマシン(レイモンド・ロウ&ハンソン)が激突。
先発はコブとロウ。コブは低空タックルでダウンを奪うも、一旦距離を取る。続くタックルは、ロウが冷静に切る。次のロープワークを使った攻防では、コブがバックを取るも、ロアはすばやく離れる。緊張感漂う中、両者は自軍コーナーに戻る。
次はハンソンエルガンが対峙。胸を突き飛ばし合ってから、ショルダータックル合戦を展開。さらに激しいエルボーを交換。優勢になったエルガンは、ハンソンをブレーンバスターで投げようとするも、逆にハンソンも投げ返そうとする。すると、エルガンがヒザにキックを見舞って、一度距離を取る。
スキをついてハンソンがエルガンにボディスラム。ここでコブがリングインするも、ロウがボディスラムでエルガンの上に投げつける。そして、ロウはその上にハンソンを叩きつける合体技を披露。
ハンソンはエルガンにヒゲブラシ。しかし、エルガンはすばやい動きで場外に降りると、リング上のハンソンの足を鉄柱に叩きつける。返す刀で場外に追いかけてきたロウにはフロントキック。
続いて、コブのヒザの上に、エルガンがハンソンをボディスラム。さらにエルガンはトップロープ越しのボディプレスを炸裂。ハンソンはなんとか切り抜けようとするも、エルガンは打点の高いドロップキックをヒット。
続いてコブがハンソンにオクラホマスタンピート。劣勢のハンソンだったが、コブにヒップドロップを見舞ってからロウにスイッチ。ロウはエルガンと激しいエルボー合戦を展開。エルガンのローリングエルボーをかわすと、逆にローリングエルボーを二発お見舞い。そして、カウンターのチョークスラムでエルガンを豪快に叩きつける。
だが、エルガンもパワースラムで反撃。そして、ロウに対してコブとトレイン攻撃。エルガンはロウをリフトアップするも、ハンソンがカット。そして、ハンソンはエルガンとコブを一人で蹴散らし、両者に交互に串刺しラリアットを狙う。だが、エルガンとコブはサンドイッチラリアット。続いてコブはロウにリストクラッチ式のスープレックス。
だが、ロウも雄叫びを上げながらコブとエルガンにヘッドバット。しかし、エルガンのエルボーから、コブがオリンピックスラム。そして、エルガンが豪快なラリアットを炸裂。ロウはカウント2でどうにかキックアウト。
次はコブが登場。合体攻撃を狙うが、ハンソンが救助に入る。ならばとエルボー&コブはハンソンに合体攻撃を仕掛けようとするが、ハンソンは側転で回避。そして、ウォーマシンは二人にパンチを叩き込む。
ここからウォーマシンはコブに合体ラリアット。さらに合体のアバランシュホールドで叩きつける。しかし、コブも気合いと共にロウをトップコーナーに固定すると、突き上げるようなドロップキックをヒット。すかさずエルガンが雪崩式ブレーンバスター。そこにコブがその場飛びムーンサルトプレスを決めるも、ロウはカウント2で跳ね返す。
続いてエルガンがエルガンボムを狙うが、ロウはリバース。そして、エルガンをキックで場外に蹴り飛ばすと、返す刀でコブにはスーパーマンパンチ。ハンソンは場外のエルガンにトペ・スイシーダを敢行。
ロウはコブにニーアタックを放つも、コブは受け止めてアスレチック・プレックス。そして、その場飛びシューティングスタープレスを繰り出すが、これはかわされてしまう。しかし、ヘッドバットを決め、ツアー・オブ・ジ・アイランドを仕掛けようとするが、これを読んだロウは逆にコブの首に腕をかけて投げると、アゴにニーアタック。そして、ウォーマシンは一気にフォールアウトを仕掛け、コブから3カウントを奪取。
この結果、ウォーマシンは5勝2敗=勝ち点10、エルガン&コブ組は4勝3敗=勝ち点8で公式戦を終えた。
ハンソン「今、計算してる。計算してるんだけど、どうなるんだ? よくわからない。頭がこんがらがってきた。計算すればするほど、わからなくなってくるぞ。誰が勝ち上がるんだ? この試合でこっちが負ければ……ああ、わからん! まあ、お前らは見ただろ? 俺たちは日本全土に、そして全世界に見せつけてやった。世界制圧とはどういうものかをな。しかも、それは今、ピークを迎えている。俺たちの破壊力、俺たちが通り過ぎた後の壊滅したリング上、そして俺たち2人の戦士を見たはずだ。闘いとはどういうものかをな。2017年の『WORLD TAG LEAGUE』での闘いを通じてな」
ロウ「ウォーマシンは計算して闘うようなことはしない。得点がどうだとか計算して闘ってなんかいない。Twitterでいろいろ言ってるヤツはいるけど、俺たちが常にベストを尽くして闘っているだけだ。それで得点を重ねてきた。誰との対戦でどうこうとか細かいことなど関係ない。今回のツアーでの俺たちの闘いはここで終わったわけじゃない。まだまだ続くのだ。得点がどうこうと言うなら、同点ならタイブレーク(同点決勝)をやればいいんじゃないのか! テクニカルポイントなんて必要ない。俺たちにとって、このニュージャパン(で闘うこと)は世界への挑戦なんだ。また俺たちを呼べ。最高のものをまた見せてやる。来年もまたやって来る。最高の闘いをして、対戦相手をことごとく叩き潰してやる。それがウォーマシンの闘い方だ」
ハンソン「その目でしっかりと見届けろ。俺たちはまだまだ先を見ているぞ。『WRESTLE KINGDOM』への道は一方通行だ。後戻りなんかしない。ジェフ・コブは確かに常識を逸したパワフルなヤツだった。だけどな、ウォーマシンが世界を制圧するんだ」
ロウ&ハンソン「(※声を揃えて)ウォーー!!!!」
エルガン「このツアー、ジェフ(・コブ)と組んできた。このタッグリーグで優勝するために(彼と)組んだ。どういうことで去年組んだタナハシと参加できないのかはともかく……。最初、俺と同じような体格でありながら、俺とは違うタイプということで、どうなるかわからなかった。いいチームにならないかもしれなかった。でも、この3週間半で、俺たちは優勝を争う位置で闘ってきた。俺のタッグパートナーとして、それだけの結果を出してくれたことには感謝する」
コブ「OK。俺にとって、初めてのツアーだった。こういう経験は今までなかった。本当に寝られないぐらい神経質になっていた。日本のファンがどう思ってくれるか。そして日本人レスラーがどう思ってくれるか。だけど、考えすぎだったようだ。ここまで受け入れてくれて、上ってこられたんだからな」
エルガン「ウォーマシンに負けてしまったけど、彼らと俺たちの間にリスペクトの気持ちがあろうとなかろうと関係ない。ジェフはあそこまで追い込んでいった。ジェフに言うことはないもない。ジェフも俺に言うことはないだろう。それほど活躍してくれた。俺はお前へのリスペクトの気持ちはさらに強くなった」
コブ「最後、負けてしまったけど、得るものもあった。ウォーマシンが『WRESTLE KINGDOM』に進んで、そこで勝ってタッグベルトを手にしたら……いや、俺はそれを望んでいる。そして、そうなったら俺たちと再戦してくれ」
エルガン「そうだな。サンキュー」
コブ「サンキュー。そして日本のみんなにも言いたい、サンキューと」