『WORLD TAG LEAGUE 2017』Aブロックに出場していた後藤洋央紀&YOSHI-HASHI組が、鈴木みのる&エル・デスペラード組と対峙。後藤と鈴木は10.9両国で鈴木が矢野通を下した直後に乱闘騒ぎとなり、以降は遺恨を深めている。
ゴング前に鈴木が後藤を襲撃。そのまま場外戦に雪崩込むが、後藤も鈴木にパンチで応戦。リング上ではYOSHI-HASHIがデスペラードにティヘラ。続いて後藤とダブルのショルダータックルを叩き込んでから低空ドロップキック。そして、後藤がYOSHI-HASHIをヒップトスしてデスペラードの上に落とす合体技を披露し、二人で両手を広げてポーズ。
YOSHI-HASHIはデスペラードに逆水平チョップ。だが、デスペラードがYOSHI-HASHIをロープに飛ばすと、エプロンから鈴木が手を伸ばして捕獲。そして、YOSHI-HASHIにトップロープ越しにぶら下がり式の腕ひしぎ逆十字。
ここから両軍、場外戦に雪崩込み、鈴木は後藤に鉄柵やイスを投げつけていく。さらに鈴木は解説のミラノ氏のイスを奪うと、後藤の背中に振り下ろしてダメージを蓄積させる。
リング上、鈴木はYOSHI-HASHIの胸板に強烈な張り手。デスペラードもフライングメイヤーから、YOSHI-HASHIの痛めている左ヒジにピンポイントでジャンピングボディプレス。
続いて鈴木がYOSHI-HASHIの左ヒジを蹴り上げ、アームロックで固める。そこから腕ひしぎ逆十字に繋げるが、後藤がカット。すると、鈴木は後藤の足を獲って、アキレス腱固め。
YOSHI-HASHIはエルボーで反撃するが、鈴木はナックルで応戦。そして、エルボーでダウンを奪うが、YOSHI-HASHIもカウンターの逆水平チョップで快音を響かせる。さらにYOSHI-HASHIはスピンキックを叩き込んで、後藤にスイッチ。
後藤は鈴木に村正、さらにバックドロップ。鈴木も串刺しフロントキックからサッカーボールキックを狙うが、後藤は受け止める。しかし、鈴木はすばやい動きでスリーパーへ。
ここから鈴木軍はトレイン攻撃。そして、鈴木は後藤の胸板にサッカーボールキック。デスペラードもスピードに乗ったエルボースマッシュをヒット。続いてデスペラードはスピアーを決めるが、後藤はカウント2でキックアウト。
すると、鈴木がスリーパーからゴッチ式パイルドライバーを狙うが、YOSHI-HASHIがカット。鈴木はYOSHI-HASHIを場外戦に連れ出す。リング上では後藤がデスペラードに牛殺し。そして、最後はGTRを叩き込み、3カウントを奪取。後藤&YOSHI-HASHI組が鈴木軍から勝利を収めた。
試合後、後藤は鈴木の持つNEVERのベルトを指差してアピール。鈴木はパイプイスを手にリングインしようとするも、これをヤングライオンが阻止する。すると、鈴木はヤングライオンにイスを振り下ろし、イラつきを見せながら退場。
後藤「ま、『(WORLD)TAG LEAGUE』、ま、結果としてはね、残念な結果だったけども、タッグとしてのね、可能性というのをしっかり見せつけることができたと思うんで。十分に優勝も狙えたチームだし、ベルトだってそんなに遠くない。その実感が得られた『WORLD TAG LEAGUE』でした」
YOSHI-HASHI「まあホント、最後、紙一重だったと思うし。次の可能性は凄い十分ある。凄い手応えはホントにあったし。チャンスがあったら、シングルのベルトはもちろん、もしタッグを後藤さんと組んだときというのは、もっと凄い可能性、この『WORLD TAG』でスゲェ感じたから。(タイトル戴冠は)絶対そう遠くない。昨日の試合(Aブロック公式戦最終試合)で確信したから。絶対行けると思う。必ず(タイトルを)獲りたいです」
後藤「まだまだ行けるよ。これが限界じゃないよ、俺らは」
YOSHI-HASHI「まだまだ。いつかは変えるときが来るから。変えるときは一瞬で。後藤さんと組んだときは一瞬で。必ずベルト掴んでやるって俺は思ってるから(※と言って後藤と握手して立ち去る)」
後藤「ありがとう」
――シングルのほうに関しては…。
後藤「俺としてはね、『WORLD TAG』、まあ、残念な結果だったけども。NEVERタイトル、改めて宣戦布告だよ。もう1度この俺と闘え。それしかないね、いまは」
――鈴木選手は「何かを懸けろ」と言っていましたが?
後藤「…………(※無言で立ち去る)」
鈴木「後藤よ、『やらせろ、やらせろ』ってうるせぇんだよ。盛りのついたメス豚じゃあるめぇし。あ!? 俺に負けっぱなしの、俺より弱いヤツに、俺は、なぜ、条件をつけられなきゃいけねぇんだ!? なぜお前の要求を飲まなきゃいけねぇんだ!? なぜ、お前の願いを俺がかなえなきゃいけないんだ!? あ!? 『タイトルマッチやらせろ』!? オイ、ふざけたことヌカしてんじゃねぇよ。『やらせろ』じゃねぇだろ、オイ。なぜ! 俺は、俺の持つこの宝(NEVERベルト)を懸けて、なぜキサマは! “マイナス”にいるのに、何も懸けねぇんだ!? あ!? なぜお前は手ぶらで、ただ『欲しい、欲しい』『やらせろ、やらせろ』、そればっかりなんだ!? そんなものが通用すると思うな。あ!? なぜ、お前は、何も懸けない!? 懸ける命のひとつやふたつ持って来い!!」
※デスペラードはノーコメント