THE NEW BEGINNING in NIIGATA
- 日時
- 2016年2月14日(日) 14:30開場 16:00開始
- 会場
- 新潟・アオーレ長岡
- 観衆
- 3,603人(超満員札止め)
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第9試合 60分1本勝負
IWGPインターコンチネンタル王座決定戦※ケニーが第13代インターコンチネンタル王者となる。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
中邑真輔退団に伴い、空位となったIWGPインターコンチネンタルのベルトを賭け、“X”棚橋弘至と、“BULLET CLUB”ケニー・オメガが激突。
リングインした棚橋はセカンドコーナーに登ると、“X”のポーズをとる。
ゴング開始とともに大棚橋コールが沸き起こる。まずは、両者ロックアップからバックの取り合いへ。そしてロープ際、オメガはクリーンブレイク。続けて、棚橋はヘッドロックでオメガを締め上げると、ショルダータックルでオメガをぶっ飛ばす。直後に、高橋がエプロンサイドに上がり、棚橋を挑発し羽交い締めに。しかし、ここはオメガが高橋とコーディに下がるよう命じ、両選手花道を後にする。
改めて、リング上では両選手リストの取り合いから、オメガは棚橋の顔面をかきむしり、棚橋はセカンドコーナーからのボディアタックを狙うも、オメガは棚橋を担ぎ、片翼の天使の体勢へ。しかし棚橋はこれを逃れると、コーナーにかけるオメガへ、バイブレーション式ふみつけを敢行。さらに、コーナートップに固定してのニーを狙うも、オメガはこれをかわし、断崖式のアームブリーカーで反撃。続けて、オメガは棚橋の右肩にショルダーバスターを決めていく。棚橋が場外にエスケープすると、オメガは鉄柵攻撃、テレビのケーブルを利用し、棚橋の首を締め上げる。さらにオメガは鉄柵をまたいでのブレーン・バスターを放ち、棚橋を客席へ叩きつけていく。続けて、オメガは鉄柵を利用してのムーンサルトプレスを発射。
場外カウント19でなんとか棚橋はリングに戻るも、オメガは棚橋の右肩のテーピングを剥がしていく。さらにオメガはリバースアームバーで棚橋の右肩を絞り上げていく。続けて、オメガは右肩へエルボーを何度も振りおろし、締め上げていく。
苦しい状況の棚橋は、太陽ブローで反撃に出るも、オメガは棚橋の背後にまわると、スリーパーで締め上げる。続けてオメガは棚橋をロープに振ると、棚橋はカウンターのフライングフォーアームで反撃の狼煙をあげる。
そして、棚橋はオメガのストンピングを受け止め、そのままドラゴンスクリューを決めていく。だが、オメガは強烈な逆水平チョップ、コタロー・クラッシャー見舞うと、そのまま脇固めを極めていく。これは棚橋がなんとかロープへ逃れるが、オメガは執拗に棚橋の右肩を攻めると、カミカゼからムーンサルトプレスを発射。
会場が大棚橋コールになる中、オメガは右膝を気にし始める。そして、棚橋はオメガを場外に投げ捨てると、続けて棚橋は場外へのハイフライフローを敢行。さらに、棚橋はエプロンサイドに上がったオメガの右足をとると、ドラゴンスクリューを決める。続けて、棚橋はオメガの延髄斬りをかわしながらのドラゴンスクリュー、グランドでのドラゴンスクリューから、テキサスクローバーホールドを極める。
直後に、コーディが花道から登場。さらに、リング下からヤングバックスが現れると、ヤングバックスは棚橋の顔面へトラースキック、インディーテイカーを放つ。さらに、オメガはグロッキーの状態の棚橋へスタイルズクラッシュを敢行。続けて、オメガはランニングニーを狙うが、棚橋はこれを間一髪かわすと、オメガをドラゴンスープレックスで投げ捨てる。だが、オメガも膝蹴りから、リバースフランケンシュタイナーという危険技を披露し、片翼の天使の体勢に入るが、棚橋もリバースフランケンシュタイナー、だるま式ジャーマンで反撃。
しかしオメガはガレージ缶を手に取り、棚橋めがけて投げるも、棚橋はこれをかわし、レフェリーに誤爆。直後にヤングバックスがリングに上がり、棚橋にストンピングを浴びせる。しかしここへエルガンが登場。エルガンはヤングバックスを蹴散らし、そのまま2人を担ぎ上げ花道を後にした。
リング上では、棚橋がコーナーに登ったオメガへデッドリードライブ、ツイスト・アンド・シャウト、スリングブレイドを連続で決めると、ハイフライフローアタックから、ハイフライフローを発射。
しかしオメガこれを間一髪でかわすと、棚橋の後頭部へランニングニーを見舞う。さらにオメガは棚橋の顔面へ再びランニングニーを決めるが、カウント2。
しかし最後は、オメガが3発目のランニングニーから、片翼の天使を炸裂させ、棚橋から3カウントを奪い、IWGPインターコンチネンタル王座を戴冠した。
COMMENT
オメガ「これで新リーダーとして、チケットも売れててよかったよ。ニュージャパンのファンが、それだけこの試合を見たいと思っていた表れだからね。ロングマッチになったけど、しっかり見てくれた。これで俺が群を抜いて素晴らしいことがわかったはずだ。そして俺の潜在能力にはリミットなんてないこともね。限界はないんだ。確かにタナハシは素晴らしいよ。だけど、肩を壊していたら、どうってことない相手だ。俺は90kg台しかない。でもこれからウエートを増やして、ますます強くなっていく。100kgを超えたら、誰も俺に勝つチャンスはなくなる。ノー・チャンスだ」
マット「そうだ、チャンスなんてなくなるぞ。今日の試合のハイライトは25分過ぎだな」
オメガ「ここにいる3人がサポートしてくれた。エネルギーをくれたし、勇気をくれた。そして強さをくれた。今日はバレンタインデーだ。俺たちのチームを愛してくれ。すべてを愛で覆ってくれ。プロレスが好きなファンは、勝利した男を愛するんだ。そして勝利した男はここにいるんだからな。ほかの男は見向きもしなくていい。そういうことだ。さあ、何か質問はあるか? ないんだったら、これで終わりだ」
マット「(オメガは)スーパー・スゴイ」
オメガ「俺はタナハシを倒したんだ。そして神になったんだ。俺はもうJr.じゃない。よし、インタビューは終わりだ」
※棚橋はコメントブースに来るなり床へ倒れ込み、仰向けになってしばらく動けず。そこから川人の肩を借りて辛うじて立ち上がる。
——棚橋選手、残念ながら敗れてしまいましたが・・・。
棚橋「ごめんな、中邑・・・(※と言い残して去る)」