THE NEW BEGINNING in OSAKA
- 日時
- 2016年2月11日(木) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館
- 観衆
- 5,180人(超満員)
-
第9試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第63代チャンピオン)
- (チャレンジャー)
※オカダが3度目の防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
後藤は白装束&白のシューズ、そして赤い面を装着して登場。そして、リング上で顔面と上半身に施された不気味なペイントがあらわになった。
一方、オカダの入場時には、大量のレインメーカードルが花道と観客席へ降り注いだ。
試合開始のゴングが鳴ると、両者はオーソドックスなレスリングを展開。そこから後藤がヘッドロックで絞り上げ、ロープ際でクリーンブレイクせずにエルボー&ハンマーブローを乱射。オカダを場外へ追い込む。直後に後藤も場外へ降りるが、オカダが素早くリングへ戻り、エプロン上の後藤を三角飛びドロップキックで場外に転落させた。
これでオカダのペースとなり、トップロープ越えのセントーンアトミコ、変型チンロックなどで追撃する。しかし後藤は追走式ラリアットで巻き返し、オカダの後頭部を青コーナーに叩き付ける。そして、鉄柵攻撃を2連発で見舞う。
リングへ戻り、後藤がダイビングエルボードロップで追い討ち。そして、オカダをコーナーに追い詰めてエルボーを連打し、フロントハイキックかわしてショルダータックル。さらに、フライングメイヤー、チンロック、カウンターミドルキック、ブレーンバスターへ繋ぐ。
劣勢の続いたオカダだったが、カウンターバックエルボーで流れを変え、カウンターフラップジャックで逆転。そこからショートレンジフロントハイキック、串刺しジャンピングバックエルボー、トーキック、DDT、低空ランニングエルボースマッシュと畳み掛ける。
次にオカダはコーナー最上段へのぼるが、後藤が立ち上がり、追走式ラリアットで逆襲。さらに、ミドルキック3連発、串刺しニールキック、バックドロップに繋ぐと、髪を掴んで引き倒す変型牛殺しをお見舞い。
だが、オカダがカウンターフロントハイキックで巻き返し、リバースネックブリーカーで追撃。そこからエルボー合戦を挟み、オカダが連打で押し込む。そして、後藤のヘッドバットより先にエルボースマッシュをヒットさせ、ヘビーレインで叩きつけた。
オカダの攻撃は続き、低空ランニングフロントキック2連発。そして、ひざまずいた後藤へミサイルキックを浴びせ、ダイビングエルボードロップを投下。
ここでオカダはレインメーカーに行くが、後藤が切り返して昇龍結界。さらに、体勢を反転させてオカダの両肩をマットへつける。それでもオカダはレインメーカーを狙うが、後藤が回避して牛殺し。さらに、2回目の昇龍結界で捕獲し、オカダをギブアップ寸前まで追い詰める。
大「オカダ」コールの中、後藤はオカダの背中と胸板へキックを連発。そして、裏昇天からフォールに行くも、カウントは2。次に仕掛けた昇天はオカダが回避するが、後藤は後頭部へ串刺しラリアットをお見舞い。そして、雪崩式牛殺しの荒技からフォールするが、オカダがカウント2で跳ね返す。
続いて後藤は昇天を仕掛け、オカダの切り返しをさらに切り返して昇天・改をさく裂させる。そして、すかさずフォールに行くも、オカダが間近のロープへ手を伸ばしてクリア。
勢いに乗る後藤はまたも昇天に行くが、オカダが切り返し、ついにレインメーカーが火を噴く。ところが、オカダはそのままダウンしてしまい、フォールへ行けない。
ダブルダウンとなり、カウント8から両者がエルボー合戦を開始。そこからオカダがエルボースマッシュ3連発を見舞い、後藤が放ったローリングラリアットを回避。そして、ジャーマンスープレックスからクラッチを離さずに立ち上がる。それでも後藤が抵抗すると、オカダが突き飛ばしてロープへ追いやり、カウンタードロップキックでなぎ倒す。
続いてオカダはレインメーカーを狙うが、後藤がそれより早く顔面にヘッドバットを浴びせる。それでもオカダが手首を持つと、後藤はもう1度顔面めがけてヘッドバット。そして、昇天の体勢に入るも、オカダが背後に着地してレインメーカーに行く。これは後藤が阻止したものの、オカダが逃がさずに改めてレインメーカーをお見舞い。
さらにオカダは、変型レインメーカーで追い討ちをかけ、最後は(正調)レインメーカーで後藤を轟沈した。
COMMENT
オカダ「いま一番、このベルトを巻いてなきゃいけない男に戻ってきただけですから。別に感想は……特にありません」
——後藤選手は本当にすべてを懸けて向かってきたと思うんですが?
オカダ「すべて懸けても勝てないのがオカダ・カズチカ、それがわかったんじゃないかと思いますね。僕は正直まだまだ、まだまだいけます」
——試合を通して、後藤選手の変化を感じたんじゃないですか?
オカダ「ンー……どうですかね?コスチュームが変わったぐらいしか、僕には感じなかったですけど。まぁまだまだ変わり足りないでしょ。あんなんで簡単にすべてを懸けたなんて言ってたら……」
——今日はその後藤選手をCHAOSに勧誘していましたが?
オカダ「まぁ勧誘っていうのが正しいかどうかわかんないですけど、まだまだ変えれるでしょ。ただ俺が手を差し伸べただけ。まだまだ変えれるでしょ。もし、ほんとに後藤さんが変えたいんだったら、(CHAOSに)来たらいいじゃないですか、入ったらいいじゃないですか。まぁでももちろん、強さは俺、認めてるし。わかんないけど、俺ももっともっと(※外道を見ながら)誘っていいですかね?」
外道「いいんじゃない?レインメーカーに任せる」
——改めてこの新日本を背負う立場としてはどうですか?
オカダ「ンー……まぁ背負うというよりも、だからとって背負う背負わない関係なく、しっかりやりますし、もうやってますし。まぁほかのレスラー、一生懸命ついてこないと、ほんと僕1人で突き進んじゃいます。まあ何も背負うとかそんなのなくても……」
——AJ選手、中邑選手が新日本を去って、今後の防衛ロードについてはどうお考えですか?
オカダ「まぁ2人がいなくなりましたけど、僕はやっぱり一番凄いのは新日本プロレスだと思ってますから。2人は楽な方に行ってしまったのかなと。それはやっぱり、僕という高い壁があるから行ってしまったかもしれないし、残ったメンバー、もしかしたらまだ俺に勝てると思って、精一杯やってるかもしれないですし。まぁ普通に闘うんじゃなくて、後藤選手のように何か変わって俺に向かってきてもらいたいなと思います。とりあえず次は『NEW JAPAN CUP』ですね。そこで、またわかんないです、インターコンチとかNEVERとか選ぶかもしれないですけど、一番おいしいのはどれか、優勝した人にはしっかり決めてもらいたいなと思います」
外道「乾杯しようか?(※用意されていたビール瓶の栓を抜いて)何に乾杯しようか?」
オカダ「何でもいいです。お任せします」
外道「じゃあ、レインメーカーが右にいったらプロレス界も右に行く。この世界の主導権を完全に握った……」
オカダ「舵を執った……」
外道「舵を執った盟主だ。盟主に乾杯!」
※後藤はノーコメント