WRESTLE KINGDOM 10 in 東京ドーム
- 日時
- 2016年1月4日(月) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 東京・東京ドーム
- 観衆
- 25,204人
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第9試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- <第63代王者>
- <挑戦者/G1 CLIMAX 25優勝者>
※オカダが2度目の防衛に成功レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
序盤、オカダが棚橋の張り手をかわしてエルボー。しかし、棚橋が強烈なエルボーを返し、張り手で不意打ち。すると、オカダがエルボー連打で巻き返し、カウンターフロントハイキックを食らわせる。
グラウンドの攻防になり、棚橋のヘッドロックをオカダが切り返す。だが、棚橋がニークラッシャーで叩きつけ、膝裏に低空タックルをお見舞い。
さらに棚橋は、カウンターバックエルボーからフライングフォーアームを繰り出すが、オカダが受け止めてパイルドライバーの体勢に入る。これを棚橋が抵抗して2人がロープ際に移動し、オカダが三角飛びドロップキックで棚橋を場外に落とす。
場外戦になり、オカダが鉄柵攻撃&串刺しフロントハイキック。さらに、鉄柵を飛び越えてフライングボディアタックを食らわせる。
リングへ戻り、オカダがトップロープ越えのセントーンアトミコ、チンロックで追撃。そして、棚橋をコーナー最上段へ乗せてドロップキックを狙うが、棚橋がそれより早くフロントキックで迎撃。そこからダイビングサンセットフリップを繰り出すものの、オカダにかわされて自爆してしまう。
これでオカダのペースとなり、串刺しジャンピングバックエルボー、DDT、低空ランニングエルボースマッシュ、変型チンロック、エルボースマッシュ。そして、カウンター低空ドロップキックをかわしてセントーンを繰り出すが、今度は棚橋がかわす。
さらに棚橋はフラップジャックを回避し、今度こそカウンター低空ドロップキックを左膝に食らわせる。そして、フロントハイキックを受け止め、ドラゴンスクリューで追い討ち。
次に棚橋はコーナー最上段にのぼるが、オカダがエプロンに飛び乗ってエルボーを食らわせる。だが、棚橋がオカダの左脚をコーナーの金具に固定し、ドラゴンスクリューを敢行。さらに、ロープ越しのドラゴンスクリューへ繋ぐ。
続いて棚橋は、オカダの脚がセカンドロープにかかったまま、スリングブレイドをお見舞い。これでオカダが場外に落ちると、コーナー最上段からのボディアタック式ハイフライフローで押し潰す。
大ダメージを負ったオカダが辛うじてリングへ戻ると、棚橋は両膝にめがけてハイフライフローを投下。そこからテキサスクローバーホールドを仕掛けるも、オカダが寸前でロープエスケープ。
棚橋の攻勢は続き、オカダの脚をセカンドロープにかけて低空ドロップキック。しかし、オカダが突進をかわして棚橋を担ぎ、リバースネックブリーカーで逆転。
エルボー合戦を挟み、オカダがカウンタードロップキック、低空ドロップキック3連発。これで棚橋が青コーナー手前でひざまずくと、オカダは赤コーナーのトップロープからジャンプしてミサイルキックをヒットさせる。
次にオカダはダイビングエルボードロップで追撃し、レインメーカーポーズからレインメーカーを狙う。これを棚橋がかわしてスリングブレイドに行くが、オカダが受け止めてパイルドライバーの体勢に入る。しかし、棚橋が前方回転エビ固めに切り返す。
さらに棚橋は、オカダの蹴り脚をキャッチし、軸足に低空ドロップキックをお見舞い。そして、フロントハイキックを受け止め、逆回転式ドラゴンスクリューを食らわせる。
棚橋の攻撃は続き、カウンタードロップキックを受け止め、グラウンドドラゴンスクリュー。そして、今度こそテキサスクローバーホールドで締め上げると、ツイスト&シャウト、スリングブレイドで追い討ちをかける。
ここで棚橋はハイフライフローを繰り出すが、オカダに回避されて自滅。そして、オカダがまたもパイルドライバーを仕掛けるが、棚橋が脱出してネックスクリュー。しかし、オカダも負けずにパイルドライバーで突き刺す。そして、レインメーカーをさく裂させて片エビ固めで押さえ込むも、棚橋がキックアウト。
次にオカダはハイフライフローから片エビ固めに行くが、カウントは2。するとオカダはレインメーカーを繰り出すが、棚橋が回避して反対にレインメーカーをお見舞い。
それでもオカダはパイルドライバーを狙うが、脱出した棚橋がレインメーカーを回避してスリングブレイド。さらに、ドラゴンスープレックスホールドで3カウントを迫る。
それでもオカダが粘ると、棚橋は背中へハイフライフローを投下。そして、(正調)ハイフライフローからフォールに行くも、オカダが肩を上げる。すると、棚橋はコーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローを放つが、オカダが下からのドロップキックで迎撃。
続いてオカダはジャーマンスープレックスの体勢に入るが、棚橋が激しく抵抗して張り手。しかし、オカダがカウンタードロップキックで吹き飛ばす。そして、レインメーカーを狙うも、棚橋が回避してラリアットを放つ。だが、オカダがかわしてジャーマンスープレックスで叩きつけ、腕のクラッチを離さずにまたもレインメーカーを仕掛ける。それでも棚橋はいち早く張り手を浴びせるが、オカダはなおも棚橋の手を離さずに変型レインメーカー2連発。そして、最後に(正調)レインメーカーをさく裂させ、激闘を制した。
COMMENT
−−今、試合を終えた中で、ものすごい試合でした。勝因になった部分はどういうところでしょうか?
オカダ「それは、まぁ勝因が何なのかわからないぐらいの勝負だったと思いますし。でも、何回も負けて、棚橋さんに東京ドームでも負けて、『俺が新日本プロレスを上にやるんだ』という気持ちじゃないかなと思いますね」
−−最後の最後、レインメーカーにいこうという瞬間、棚橋選手が切り替えした時、腕を離しませんでした。あの時はどういう気持ちで?
オカダ「まぁやっぱり、レインメーカーの体勢で腕を離すと、またつかみにいかないといけないですし、棚橋さんの最後の一発が張り手だったってのも、最後の意地だったと思いますし、離さないっていうのも意地だったと思います」
−−リング上でもありました「次のステージ」。オカダ選手はそんなステージだと考えてますか?
オカダ「それはまた、2016年、見せていきます」
−−外道選手、ほんとにこの闘いでさらに新日本プロレスが次のステージに高く舞います。いかがでしょう?
外道「今日のメインイベントは、ほんとにもう重要だね。(IW)GP懸かっただけじゃないモノが懸かってたと思うよね。このレインメーカーが勝ったっていうのは、ものすごく大事なことでね。間違いなくこの男にプロレス界に未来は懸かってるわけだから。まぁ心配せずとも、自ずとレインメーカーがいるだけで、ついてくると思うけどね」
−−オカダ選手、今日、多くのファンが東京ドームに詰め掛けました。2016年のオカダ選手の野望を聞かせてください。
オカダ「そうですね、また今年の(上半期)ビッグマッチが発表されましたし、また海外も行きますし、いろんなところにしっかりチャンピオンとしてですね、カネの雨を降らせていきますし。やっぱりずっと棚橋さんがドームで勝つのが続いてて、オカダが勝って『あれ、新日本プロレスダメになったんじゃないか?』って、そんなこと思われることはないですけど、やっぱりあそこでオカダが勝って新日本プロレス変わったな、また上にいったなと皆さんに認めてもらえるように、しっかり2016年したいなと思います」
外道「乾杯しよか(※と言って用意されていたビールの栓を抜く)」
−−外道選手、今日は何に乾杯でしょうか?
外道「何だろねぇ?きれいに、プロレス界の未来に……」
オカダ「ちょっと、真面目すぎます(※場内笑い)」
外道「いや、真面目にやりたいんだ」
オカダ「いや、名前(リングネーム)が外道じゃないですか(※場内爆笑)。『プロレス界の未来に』って、そんなんちょっと……」
外道「わかった。じゃあ、ドームで泣かなかったことに」
オカダ「(去年)泣いてないです」
外道「わかった。じゃあ、未来に」
オカダ「未来に……乾杯!」
外道「明るい未来に」
(※外道はビールを口につけず、オカダだけが祝杯をあげる)
棚橋「(※キャプテンの肩を借りてインタビュースペースにやって来ると、テーブルに顔を突っ伏して)……なにも……浮かばないですね。俺の夢が途切れたのか、受け継がれたのか……」