WRESTLE KINGDOM 10 in 東京ドーム
- 日時
- 2016年1月4日(月) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 東京・東京ドーム
- 観衆
- 25,204人
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第0試合
1分時間差バトルロイヤル〜ニュージャパンランボー〜(参戦人数未定)退場順、10:26 キャプテン・ニュージャパン、10:32 藤原喜明、14:05 タイガーマスク、14:27 ヒロ斉藤、14:57 獣神サンダー・ライガー、15:12 中西学、22:39 永田裕志、22:58 小島聡、23:18 マスカラ・ドラダ、24:37 キング・ハク、24:47 天山広吉、27:02 ザ・グレート・カブキ、27:19 桜庭和志、27:51 チーズバーガー、28:19 YOSHI-HASHI、31:30 越中詩郎、31:51 田口隆祐レフェリー|佐藤健太
MATCH REPORT
まずは場内に「怒りの獣神」が轟き、ライガーがトップバッターとして登場する。続いて「ワルキューレの騎行」の旋律が鳴り響き、藤原が大歓声の中で入場。
こうして2人の対決で試合が始まり、藤原がいきなり脇固め。これをライガーが脱出して脚を取るも、藤原が脚力で弾き返す。続いてタイガーが登場し、ライガーと共に藤原へアキレス腱固めを極める。ところが、藤原が両腕で2人にアキレス腱固めをお返し。
その後、ライガーのブレーンバスターを藤原が脇固めに切り返す。そんな中、ROHのチーズが4人目として登場し、藤原にボディブロー連射。しかし、藤原が完全に受け止め、強烈な張り手をお見舞い。それでもチーズはライガー&タイガーにけしかけられ、再び藤原に襲い掛かる。だが、藤原がボディブロー、張り手、一本足頭突き、顔面パンチでお仕置き。
その後、5人目のヒロが登場し、ライガーにセントーンを投下。ここで6番手のYOSHI-HASHIが登場するも、ライガーがボディスラムで投げ、ヒロがセントーンをお見舞い。さらに、チーズがボディブロー連射で追い討ちするも、YOSHI-HASHIがまったく動じずに逆水平チョップで報復。
7番目に登場したドラダは、ハンドスプリング&バク宙でタイガーにフェイント。しかし、ライガーが風車式バックブリーカーで叩きつけ、変型コブラツイストで絞る。
8人目のキャプテンが登場し、地獄突きを連発してライガーたちを次々とダウンさせる。ところが、藤原には通用せず、カウンター脇固めを食らってあえなくギブアップ。最初の失格者となってしまう。
続いて中西が登場し、YOSHI-HASHIに逆水平チョップ2連発。さらに、タイガーがYOSHI-HASHIを押さえ、中西がダイビングブレーンチョップを浴びせる。10人目の永田が敬礼しつつ入場する中、タイガーがヒロに雪崩式攻撃を仕掛ける。しかし、ヒロが抵抗してタイガーを落とし、ダイビングセントーンからフォール。即座に永田、ライガー、チーズが上から覆いかぶさり、タイガーが失格となる。ところが、直後にヒロはライガーたちに押さえ込まれ、3カウントを奪われる。
その後、ライガーと中西がオーバー・ザ・トップロープで失格となり、11人目の小島、12人目の天山が登場。そんな中、ドラダがチーズに串刺し低空ドロップキックを見舞う。
すると、小島がYOSHI-HASHIを押さえ、天山がモンゴリアンチョップを浴びせる。ところが次のラリアットがかわされて誤爆となり、天山と小島がやり合う。そして、YOSHI-HASHIが小島を羽交い絞めにするが、小島が天山のラリアットを回避してYOSHI-HASHIに命中。これで天山と小島は和解となった。
13番目に登場した田口に対し、ドラダがジャンピングヒップアタックをお見舞い。そこへ永田たちが加わってストンピングの雨を降らせ、永田が尻にキックを連発。
ここで14人目の越中が登場し、永田、小島、天山、YOSHI-HASHI、チーズにジャンピングヒップアタック。すると、田口もヒップアタックを連発してアシスト。
続いてBULLET CLUBのテーマ曲が鳴り響き、なんとタマ・トンガの父親であるハクが登場。ドラダにトーキック、逆水平チョップを見舞う。その後、永田がエプロンからスリーパーホールドで小島を捕獲するが、ハクがタックルを浴びせて永田を場外に転落させる。そして、直後に小島をトップロープ越しに投げ捨て、失格に追い込んだ。
一方、田口&越中がドラダに合体ブレーンバスターを敢行し、越中がジャンピングヒップアタックで追撃。そんな中、16人目のカブキが登場して場内が盛り上がる。そして、リング上では天山がアナコンダバイスでハクを料理。ところが、直後に田口とYOSHI-HASHIが天山を押さえ、3カウントを奪う。
カブキが田口にアッパーカットを見舞う中、17人目の桜庭が入場。そして、桜庭とカブキが対峙し、桜庭がローキック連射で先制。ところが、カブキがアッパーカットを食らわせ、顔面に毒霧を噴射。すぐさまタイガー服部レフェリーがカブキに失格を宣告し、視界を失った桜庭を田口が丸め込んだ。
ここで18人目の邪道が、ももいろクローバーZの有安杏果さんを伴って特設花道から入場。一方、リング上ではYOSHI-HASHIがスワントーンボムでチーズを轟沈。その直後、田口がYOSHI-HASHIを押さえ込んで失格させる。
そんな中、有安さんがリングに上がろうとするが、邪道が制止して自らリングイン。だが、越中と田口が交互にヒップアタックを連射し、サンドイッチジャンピングヒップアタックで追い討ち。
続いて越中がダイビングヒップアタックから邪道をフォールするも、田口がカット。その直後、今度は田口がコーナー最上段からダイビングヒップアタックを繰り出すが、邪道にかわされて越中に誤爆。すかさず邪道が越中をオーバー・ザ・トップロープで失格に追い込む。
すると、田口が邪道にジャンピングヒップアタックを見舞ってギタり、トーキックからロープへ走る。ところが、邪道がトップロープをずらして失格に追い込み、ニュージャパンランボーを制した。
試合後、有安さんもリングに上がり、邪道と共に勝ち名乗りを受ける。そして、2月17日に発売されるももクロの3rdアルバムと4thアルバム、2月20日から開催される5大ドームツアーをPRした。
その後、有安さんが「改めて、邪道さん、おめでとうございました!」と邪道を祝福し、お姫様抱っこで記念撮影に納まった。
COMMENT
邪道「いやぁ、久々に東京ドームのリングで試合やって。いつも杏果のソロの曲で、『ありがとうのプレゼント』っていう、ファンのみんなにありがとうっていう曲があるんですけど、今日は逆に杏果のおかげで優勝できたから。ほんとありがとう、今日は」
有安「ありがとうございます」
邪道「杏果がいなかったら、優勝できなかったからね。ありがとう(※有安さんとガッチリ握手)。ありがとうのプレゼント」
——有安さんはドームの花道を歩いて、リングに上がった今の気持ちはいかがですか?
有安「ほんとにこんなプロレス界で記念すべき1.4っていうのは、凄い日だというのを聞いていたので、そんなステージに誰も通っていない花道を、邪道選手と一緒に通れたことを、ほんとに凄い経験だなと思い、今凄い興奮してます」
——そして、邪道選手が見事優勝しましたが?
有安「ほんとにあっという間に、どんどん倒していって、気がついたらリングには邪道選手しか残ってなくて、ほんとにビックリしたし、やっぱりさすが私の邪道選手だなと思いました」
——邪道選手、「私の邪道選手」という言葉聞いていかがですか?
邪道「感無量です。いやぁ、ボクが入ろうとした時点で2人しかいなかったんで、もしかしたらいけるかなと思ったら、もしかしていけたんで。そういう運もくれたのは、やっぱ杏果のおかげかもしれないですし。すべて今日は有安杏果さんのおかげですよ」
——お二人にとって、2016年最高のスタートとなったと思いますが、どんな1年にしていきたいですか?
邪道「今年もやっぱりプロレスも頑張って、ももクロのライブに参戦しようと思います」
有安「先ほど、ステー上でも言わせてもらった、アルバムが2枚同時に発売になるので、たくさんの人に聞いてほしいなと思いますし、それを引き下げて、5大ドームツアーを初めてやるので、たくさんの人に来ていただいて、さらにももクロのことをもっと広げていけたらなって思っていて。あとはやっぱり、こういう邪道選手もそうですし、そういうなかなか、ももクロと結びつかないような世界にいる人たちにも、なにかパワーを届けていけられたらなと思います」
邪道「去年の漢字の一文字知ってます?」
——「安心」の「安」ですか?
邪道「違いますよ。『有安』の『安』ですよ。今年は絶対、『杏果』の『杏』っていう字がきますから。そんな一年になるわけですよ。今年も杏果の年ですよ」
——有安さん、リングの上から見た東京ドームはどう見えましたか?
杏果「そうですね。東京ドームは、私たち単独ではまだやったことのない会場だったんですけど、なんかほんとに全然別モノに感じたのと、『やっぱり広いなぁ』って。普段はカラフルな会場を見てることが多いので、そこにしかも緑の衣装を着て、誰もメンバーはいなくて、1人で立ったっていうのは、凄く不思議なちょっとなんかドキドキして、心臓の鼓動が凄くて」
邪道「バックステージずっと緊張してたもんね」
有安「はい。とても緊張していたんですけど、ほんとに凄い経験をさせてもらったなっていう風に思ってます」
邪道「ボクは全然緊張してないんですけど、『なんで緊張しないの?』って言われましたからね」
有安「でもほんとに邪道選手がこうやって、ももクロのことを知っていて、そしてあたしのことを凄く応援して下さっていたからこそ、こういう場ができたと思うので、ほんとに嬉しいです」
邪道「ももクロChanのメンバーが出てくる時に『overture』っていう曲なんですけど、今日もそれかかったんすけど、東京ドームで流れたの、今日が初めてらしいです」
有安「『overture』っていうのは、私たちのマネージャーさんも凄くプロレスが大好きなんですけど、今日初めてどんどん選手の方が、次々に登場してくるのをモニターで見てたんですけど、その時ほんとに一発目が流れただけで、観客が『ウォー!』ってなって、誰が来るっていうのがわかるのが、凄いなと思ってて。私たちもそんな一発目聞いただけで、みんなが沸き上がるような曲を作りたいなと思って、『overture』を作って、いつもライブで流してるんですけど、それを今日原点じゃないけど、プロレスの素晴らしいステージで、東京ドームに響き渡ったことは、ほんとに私も感無量でした」
——これでソロでやっていく自信がついたとかはないですか?
有安「そうですねぇ……ほんとにちょっと緊張しいで。今日は邪道選手がいたから、凄く心強かったんですけど。2016年こそは、私の夢でもあるソロコンサートが開けられたらなと思っています」
——新日本プロレスのリングに帰ってきたご感想をお願いします。
キング・ハク「今日は非常にハッピーに思っています。そして皆さん、ハッピー・ニュー・イヤー。新日本プロレス、ここは常に自分にとって、アットホームなところです。相撲から転身して、新日本に入って、今日戻って来ることが出来ました。BULLET CLUBの一員として戻ることができた。このことも非常に嬉しいことだと思っています。自分はまだまだ若いと思っています。そして、このような場をくれた新日本の皆さんに、非常に感謝をしています。感謝といえば、ファンの皆さんにも感謝をしていますし、BULLET CLUBの皆さんにも感謝してます。非常に楽しい時を過ごせました。ありがとうございます」
——昨年、天龍選手が引退しましたが?
キング・ハク「(※英語でなく、すべて日本語でコメント)テンリュウ、セキトリ、オトコの中のオトコ。どうも色々、アリガトウゴザイマシタ。アタナと家族も、みんなで楽しみに、リタイアメントの幸せを。アリガトウ」
——今日、東京ドームのリングに上がっていかがでしたか?
越中「いやぁ、もう気持ちいいですよ。最高ですよ」
——入場テーマ曲が流れた瞬間、ファンの大きな声援が聞こえたかと思いますが?
越中「ほんとにファンのみんなには背中を押してもらってね、ありがたいですね」
——2016年はどのような年にしていきたいですか?
越中「新年早々、新日本のリングに呼んでもらったんでね、これを勢いにして大暴れしたいなと思ってますよ」
——リングの中央から大勢のお客さんがいる東京ドームを見て、改めてどのように思われましたか?
越中「いやぁ、もう感激しますよ」
——それを見て、プロレス人気の勢いを感じますか?
越中「これだけの人が集まって来てくれるんですから、全然、大丈夫ですよ」
——まだまだこれからも?
越中「勢いよくいきたいと思いますよ、2016年はね」
——後輩に同じヒップアタックを使ってる選手がいましたが、それに関しては?
越中「まだまだだね。まだ青いな」
——そこは譲れないですか?
越中「当たり前じゃないですか。簡単に譲ってなるもんですか(ニヤリ)」
——東京ドームのリングに上がって、いかがでしたか?
藤原「やっぱり大きい会場はいいなと。感動しました。ずいぶん入ってますね」
——それだけ今、人気があるプロレスを感じられたと?
藤原「いいことだと思いますけどね。でも、こんなに人気があるのは新日本プロレスだけみたいな気がしないでもないですけど。あっ、こんなこと言っていいのかな?(苦笑)まずいところはカットして下さい」
——藤原選手が入場する際、多くのお客さんから歓声がありました。その声援を聞いていかがでしたか?
藤原「ありがたいなと。もうすぐ67(歳)なんですけど、こうやって呼んでいただいて、ありがたいなと。ファンってあったかいなと」
——今年はどのような年にされたいですか?
藤原「今年ですか?とりあえず、生きていたいなと。もう歳ですからね。とりあえず、今年も……なんか静かですね(苦笑)」
——ぜひまた来年も東京ドームのリングに?
藤原「まだ動けるようだったら、出させていただきたいなと思ってます」
——いきなり最初(2番目)で登場して、リング上では昔、試合前のスパーリングで痛めつけてた後輩が待っていましたが?
藤原「自分の歳をコロッと忘れて、『こいつ、ずいぶん歳とったなあ……』って思ったんですけど、みんな歳とってますね(苦笑)」
——今日の東京ドームのリングはいかがでしたか?
カブキ「楽しかったですね」
——多くの声援を受けてられましたが?
カブキ「凄いいっぱい入ってて、凄かったですね」
——今年、2016年はどのような年にしたいと思われてますか?
カブキ「どうですかねぇ……また来年、呼ばれたら嬉しいかなと思いますけど。もう歳が歳なんで、これが最後になるか、どうなるのか……ちょっとわかんないですけど」
——来年また、このリングに上がれるとしたらどのような試合をしたいですか?
カブキ「ウーン……そんな大した闘いはできないと思いますけど、もし、また出れるんだったら全力でいきたいなと思います」
——2年連続、毒霧攻撃で反則負けという結果に関しては?
カブキ「あれ、服部の野郎……(裁定に不服で)食ってかかったんですけど、ダメでしたね。レフェリーには勝てないです」
——昔はマネジャーでこき使っていましたが?
カブキ「そうですよ(笑)。だけど懐かしいですね、ああいう風にリングで会うと」
——そういえば、リング上にはキング・ハク(プリンス・トンガ)選手もいましたが?
カブキ「(昔、フロリダで)一緒だったですからね。懐かしい顔ぶれがちょうど揃ったなと(笑顔)」