大プロレス祭り2016

日時: 2016年1月3日(日) 11:30開場　12:00開始
会場: 東京・ディファ有明

第1試合 10分1本勝負
川人拓来デビュー戦

小松洋平
川人拓来

境界線

レフェリー｜佐藤健太

MATCH REPORT

　『大プロレス祭り2016』のメインイベントとして行なわれるスペシャルマッチ。

　その第1試合は、大阪府池田市出身の18歳で2015年4月入門の川人が、小松を相手に待望のデビュー。

　ゴング直後、バックの取り合いから小松がヘッドロック。そこから腕ひしぎ逆十字固めを仕掛けるが、川人が必死に抵抗してロープへ逃げる。
　さらに川人は腕を取るが、小松が切り返してアキレス腱固め。そして、ヘッドロックで強烈に絞ると、ショルダータックルで吹き飛ばす。
　これで川人は動きが止まってしまい、小松がボディスラム、フライングメイヤー。さらに、首4の字固めを極めるが、川人は辛うじてロープへ足を伸ばす。そして、エルボー連打で反撃に出るも、小松がエルボー1発で黙らせ、トーキック連射、強烈なチョップ、アームホイップ、キャメルクラッチで追撃。
　追い込まれた川人だったが、カウンタードロップキックで逆転に成功。そこからキック連射、ボディスラム、エルボー連打へ繋ぐ。だが、小松がカウンターバックエルボーで動きを止め、逆エビ固めで捕獲。急角度で一気に絞り、ギブアップを奪った。
　
　試合後、満身創痍の川人に、ファンが大きな拍手を送った。

COMMENT

小松「あれっすね。ついに新しい芽が、新しいヤングライオン、新人の生え抜きが生まれたってことで、凄いうれしいっすね。やっぱり、ここまでデビューするまでの道のりは生半可なモンじゃないんでね。彼もがんばって、絶えて耐えて耐えて、やっとデビュー掴んだんだなって。素直に川人と金光、川人も凄い気迫というか、やる気が凄い伝わってきて。いま、凄いすがすがしいですね。やっと新しい二人が生まれたって言うね。それと、これで、ボクも若手時代の仕事は全部終わりかなって。これでホントにやりつくしたんじゃないかなって。新しい時代、新しいヤングライオンに引き継いだんでね。ボクはとっとと次のステップに行かせてもらいますよ」

——ご自身のデビュー戦を思い出したのでは？

小松「思い出しましたね。ちょっと最後のほうはウルウルきちゃいました。やっぱ、これだけのお客さんの前で試合ができるのは素晴らしいですね」

川人「えっと。デビューできたんですが、まだ、これがスタートラインだと思ってるんで、上の先輩を倒して行って、新日本のトップをとれるようがんばりたいと思います！　今日はありがとうございました！」

——練習とリングの上では違った？

川人「やっぱ全然違うものがありました。練習は自分たちの中ででやるのと、試合のときはお客さんがちゃんと観てくれて、応援があって、ふんばれたりできるので。そういうところが全然違いました」

——これからどういう選手になりたい？

川人「自分は、棚橋（弘至）さんにあこがれて、プロレスラーになろうと思って、この新日本プロレスの門を叩きました。だから、棚橋さんとか、そういうトップを張れるような選手になりたいと思ってます。……今日はホント、デビューできまして、ありがとうございました！」