WORLD TAG LEAGUE 2015
- 日時
- 2015年11月21日(土) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 1,736人(超満員札止め)
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第8試合 30分1本勝負
「WORLD TAG LEAGUE 2015」Aブロック公式戦レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
試合開始前、棚橋が持つIWGP挑戦権利証入りのアタッシュケースをオカダが蹴り飛ばす。これで棚橋が激怒してオカダへ突っかかり、いきなり乱闘寸前の事態に陥る。
だが、事なきを得てエルガン対YOSHI-HASHIで試合が始まり、エルガンがいきなりパワー全開。YOSHI-HASHIのリープフロッグを受け止めてパワースラムで叩きつけると、リフトアップスラム、串刺しラリアットに繋ぐ。そして、YOSHI-HASHIをブレーンバスターの体勢で捕らえると、再三に渡ったオカダの妨害を耐え抜き、YOSHI-HASHIをマットへ叩きつけた。
棚橋対オカダの場面。棚橋がロープ際でクリーンブレイクせずに張り手。ところが、オカダがドラゴンスクリューで逆襲し、一気に場外乱闘へ突入。オカダが鉄柵攻撃、串刺しフロントハイキックなどで棚橋をたっぷり痛めつける。
リングに戻ったオカダは、低空ランニングフロントキック、トップロープ越えのセントーンアトミコで棚橋に追撃。そして、足で踏みつけてレインメーカーポーズを決める。
しかし棚橋は、ショルダースルーでオカダに逆襲。さらに、YOSHI-HASHIの串刺し攻撃を両脚キックで迎撃し、フライングフォーアームで逆転に成功。
エルガン対YOSHI-HASHIとなり、エルガンがトップロープ越えのジャンピングボディプレス。さらに、ジャンピングエルボー、旋回式サイドバスターへ繋ぐ。しかし、次のエルガンボムはYOSHI-HASHIが抵抗し、コードブレイカーで報復。
エルガン対オカダとなり、オカダがフラップジャックで叩きつける。そして、リバースネックブリーカーを狙うも、エルガンが前方回転で切り返し、シャープシューターを仕掛ける。これをオカダが抵抗すると、エルガンが脚を取らせて延髄斬りをお見舞い。さらに、ローリングエルボーで大きく吹き飛ばした。
棚橋対オカダの場面。棚橋がエルボー&太陽ブロー、カウンター低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドとラッシュ。しかし、オカダはカウンターフロントハイキックで流れを変え、串刺しジャンピングバックエルボー、フロントハイキック、DDT、低空ランニングエルボースマッシュ、カウンタードロップキック。
次にオカダはレインメーカーを繰り出すが、棚橋がいち早く張り手を浴びせて回避。そして、ショートレンジスリングブレイドでなぎ倒し、ダブルダウンとなった。
エルガン対YOSHI-HASHIの場面。YOSHI-HASHIがヘッドハンターで先制し、串刺し逆水平チョップ、低空ドロップキック。さらに、オカダとのトレイン攻撃からダイビングヘッドハンターへ繋ぐ。
次にYOSHI-HASHI&オカダは再びトレイン攻撃を狙うが、エルガンがオカダへカウンターフロントハイキック。そして、オカダとYOSHI-HASHIを同時に担ぎ、まとめてバックフリップで叩きつける。
これで「エルガン」コールが起きると、エルガンはセカンドロープに乗ってエプロン上のYOSHI-HASHIを引っこ抜き、雪崩式ファルコンアローの大技をお見舞い。そして、パワーボムの体勢に入るが、YOSHI-HASHIがウラカン・ラナに切り返す。
さらにYOSHI-HASHIは、エルガンのブレーンバスターをリバースDDTに切り返し、コーナー最上段からスワントーンボムを敢行。しかし、エルガンにかわされて自爆してしまう。
ここから両者がエルボー合戦を展開し、強打で打ち合う。その後、YOSHI-HASHIがトラースキックでエルガンの動きを止め、カウンターラリアットでなぎ倒す。すると、棚橋がロープ越しのドラゴンスクリューでオカダを分断し、YOSHI-HASHIにはツイスト&シャウトをお見舞い。
続いてエルガンが棚橋をリフトアップスラムで投げ、そのまま棚橋が場外のオカダへハイフライフローを敢行(※ハイフライフロー・フロム・エルガン)。そして、エルガンがパワーボムホイップでYOSHI-HASHIをコーナーへ激突させ、最後はエルガンボムで葬った。
COMMENT
棚橋「でしょう。初めてだったんすよ、開幕戦で」
——これからこのチームがどれだけ凄い試合を見せてくるのか楽しみで仕方がないですが?
棚橋「でしょう。(エルガンに)英語で言ってあげてください」
——ボクには無理です。
※棚橋が英語でエルガンに記者の言葉を伝えた。
——昭和のライダーで言う、技の1号、力の2号という感じがしますが?
棚橋「そうなんすよね。チームのバランスが凄く良いから、攻めのパターンが変わってくるんすよ。ホールドいったり、動いたり、投げたり、ぶちかましたり。これは期待できますよ。なにより、エルガンが夏のG1で残した、みんなの記憶が確かにあるから、それをあとはタッグに活かしていくだけ。それは俺の力でなんとかなると思うけどね」
——G1開幕戦では優勝宣言も出ましたが、今回は?
棚橋「そうっすね。ボクが『ちょっくら』って言い出したら、ヤバいですね。可能性高いですね」
——ちょっくら優勝しちゃいますか?
棚橋「って言い出しますよ、そのうち。待っててください」
——オカダ選手との闘いも重要な意味を持っていたと思いますが?
棚橋「前シリーズと違うことは、オカダの目が段々俺に向いてきたってこと。何回も闘ってるからこそ、前哨戦のペース配分も向こうはあると思う。ただし俺はいつも全力」
——エルガン選手が棚橋選手を場外に投げたのが新技ですか?
棚橋「アレはハイフライフロー・フロム・エルガン・パート1です」
——パート1ということは?
棚橋「まだあります」
——エルガン選手の「アイシテマ〜ス」は何点ですか?
棚橋「いや、もう100点でしょ。むしろ俺よりいいですよ」
——非常に色っぽくツヤのある声だという印象を受けましたが、棚橋選手はどう感じましたか?
棚橋「真似します。心がこもってるから、そう聞こえたんだと思いますよ」
※棚橋がエルガンへ英語で、「日本のファンへメッセージをお願いします」と伝える。
エルガン「俺はG1で日本でのデビューを果たした。そして勝利も得たし、人気も得た。新日本での闘いも知ることが出来た。そしてG1は終わり、今日のタッグリーグを迎えた。日本とアメリカのそれぞれのナンバーワンがチーム組んだ。素晴らしいチームだ」
棚橋「サンキュー(エルガンとガッチリ握手)。(※英語で)お客さんはみんなエルガンコールで、棚橋コールがなくて、ジェラシーを感じたよ」
エルガン「今日は俺の番で、明日は棚橋の番だよ。順番に盛り上げていこう」
オカダ「まぁタッグリーグかもしれないですけど、東京ドームに向けて盛り上がってきたんじゃないですかね。7日の大阪、あんなことありましたけど、棚橋さん、ドームの防衛戦の相手に認めてやるよ。ただ、まだまだ、まだまだ、そんなんじゃ、東京ドームにカネの雨は降らないよ。チャンピオンとしてしっかり胸貸してやるから、ドンとぶつかってきなさい、棚橋先輩」
外道「オイ、棚橋!オメーに今日よ、ひとつでもいいところあったか?テメーはよ、ただ単にエルガンに助けられただけだ、オイ!レインメーカーとの差はよ、地球の果てまであるぞ、コノヤロー」
※YOSHI-HASHIはノーコメント