DOMINION 7.5 in OSAKA-JO HALL
- 日時
- 2015年7月5日(日) 14:30開場 16:00開始
- 会場
- 大阪・大阪城ホール
- 観衆
- 11,400人(超満員札止め)
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第9試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第62代チャンピオン)
- (チャレンジャー)
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AJスタイルズ
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オカダ・カズチカ
※AJが2度目の防衛に失敗。オカダが第63代王者に。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
序盤、AJがリープフロッグを繰り出すと、オカダがスクールボーイで丸め込む。これをAJが返し、飛びつき前方回転エビ固めを繰り出す。その後、オカダがアームホイップで投げるが、次のドロップキックはAJが回避し、場外へエスケープした。
AJがリングへ戻ると、オカダがショルダースルーで投げ捨て、低空ランニングフロントキック、トップロープ越えのセントーンアトミコなどで追い討ち。
すると、BULLET CLUBメンバーが一斉にエプロンへのぼり、場内が騒然となる。そのあと、オカダがロープへ走るが、アンバーが場外から足を引っ張って動きを止め、AJが背後から逆襲。
これでAJがペースを握り、串刺しジャンピングエルボー、カウンターバックブリーカーで追撃。そして、シーソーホイップでオカダの首をサードロープへ打ちつけると、BULLET CLUBメンバーが一斉に暴行。場内に「帰れ」コールが巻き起こる。
さらにAJは、高速ブレーンバスターを見舞い、カウンタードロップキックでオカダを場外に追いやる。すると、またもやBULLET CLUBメンバーが襲い掛かったため、レッドシューズ海野レフェリーが全員を退場させた。
それでもAJの攻撃は続き、チンロック、スリーパーホールド。しかしオカダは、打撃コンビネーションを回避して流れを変え、ジャンピングエルボースマッシュで逆襲。
さらにオカダは、DDT、串刺しジャンピングバックエルボーで追い討ち。そして、AJのダイビング技を受け止め、フラップジャックで叩きつける。
続いてオカダはコーナー最上段へのぼるが、AJが立ち上がったため、何もせずに着地。するとAJはフェノメノンDDTで逆襲。
それでもオカダがショルダースルーでAJをエプロンへ追い込み、トップロープを蹴ってスワンダイブ攻撃を阻止。これでAJは急所をトップロープへ打ちつけたまま動けなくなり、オカダがドロップキックで場外へ落とす。
ところが、AJが場外戦で巻き返し、鉄柵からジャンプしてフライングフォーアーム。リングへ戻ると、スタイルズバスターで追撃する。しかしオカダは、スワンダイブフライングフォーアームをドロップキックで撃墜。
次にオカダはダイビングエルボードロップをAJに見舞い、レインメーカーポーズからレインメーカーを狙う。だが、AJがバックエルボーで抵抗し、オカダをブレーンバスターで投げて青コーナーへ叩きつける。
続いてAJは、今度こそスワンダイブフライングフォーアームを食らわせ、スタイルズクラッシュの体勢に入る。しかし、オカダがリバースネックブリーカーに切り返す。
その後、オカダがツームストンパイルドライバーを仕掛けるものの、AJが脱出してエルボーで反撃。ここからエルボー合戦になり、両者が額を突きつけて睨み合う。そして、オカダがエルボースマッシュを3連発するが、AJがエルボー連打で逆襲してオカダを倒し、ストンピング連射。
続いてAJはロープへ走るが、オカダがカウンタードロップキックで迎撃。そこからツームストンパイルドライバーの体勢に入るも、AJが切り返して反対にオカダの脳天をマットへ突き刺す。
AJの攻撃は続き、スワンダイブファイヤーバードスプラッシュ。次に雪崩式スタイルズクラッシュを予告するも、抵抗したオカダがファイヤーマンズキャリーで担ぎ、場外へ投げ捨てる。
AJがリングへ戻った直後、オカダはミサイルキックをお見舞い。そして、座ったままレインメーカーポーズを決め、レインメーカーを発射。ところが、AJが回避してオーバーヘッドキック。
ここでAJはスタイルズクラッシュを仕掛けるが、オカダが切り返してレインメーカーに行く。これをAJが回避し、逆さ押さえ込みの体勢からスタイルズクラッシュを狙うも、抵抗されてブラディサンデーへ移行。しかし、オカダが阻止してバックに回る。そして、逃げようとするAJに逆さ押さえ込みを仕掛け、その体勢から変型レインメーカーをさく裂させる。
続いてオカダはもう1発レインメーカーに行くが、AJがかわす。だが、オカダがジャーマンスープレックスで叩きつけ、そのまま腕を離さずにレインメーカー。これでAJにとどめを刺し、ついにIWGPヘビー王座を奪回した。
COMMENT
オカダ「いや、もう21年ぶりの大阪城ホール、チケットも完売で、こんな闘いができてチャンピオンになれましたから、いいことしかないですね」
——過去の対戦成績を見ても分が悪い状況で、AJスタイルズは特別に意識するものはありましたか?
オカダ「そうですね。やっぱりなかなか勝てなかった相手だからこそ、本当に中邑さんや棚橋さんみたいな特別な相手にはなれましたね。またいつでもやってもいいですし、2度とやりたくない相手ではないんでね。いつでもチャンピオンとして相手してやりますよ」
——その中でご自身の口からもありましたが、この大阪城ホール11,400人超満員というこの数字、改めてどう感じてますか?
オカダ「やっぱり生で見ると凄い観客の数でしたしね、やっぱりそこに出ただけで気持ち良かったですし。こうやって最高の結果も出ましたから、まぁ、ホントに今年だけじゃなく、毎年やってきたいっすね」
——最初にベルトを失ったのも大阪の『DOMINION』で、「大阪でもっともっとお客さんを埋めたいんだ、そうした景色にボクが導きます」と話していたのを記憶してますが、改めてどんな景色でしたか?
オカダ「それは言えないですよ。それはやっぱりメインイベントに立って、勝った人しかわからない景色ですから。それはもし知りたい人がいるんだったら、俺を倒して立ちなさい」
——勝利のマイクでは、「『G1』連覇」というような言葉もありましたが?
オカダ「そうですね。まぁ2012年、2014年勝ってますけど、2013年チャンピオンでいって負けてますからね。今年はしっかり。こんだけ大阪城ホール、超満員のお客さんも入って、こうやってみんなに見てもらって、そんなみじめな姿見せられないっすからね」
——やはりIWGPチャンピオンというのは狙われる、マークされる立場になるかと思いますが?
オカダ「まぁ別にガンガン狙ってきてくださいよって感じですね。狙ってきてもらわなきゃ面白くないですからね。普通の楽ちんな『G1』になっちゃいますから。まず最初の標的はボクに絞って、みんなかかってきなさい」
——『G1』を闘う上でも今日隣に立っている外道選手の声援というのは力になりそうですけど、今日改めてエプロンサイドから外道選手からリングを叩きながら大きな声援をあげていましたが、あの声は届いていましたか?
オカダ「届いてないです。別にまだまだですね」
——外道選手いかがですか?
外道「なかなか言うよな。俺に厳しいっすけどね、俺に対して。いいんじゃないですか、それで」
——厳しい場面では、外道選手大きな声を上げてましたが?
外道「そりゃそうだよ。21年ぶりの大阪城のメインイベントだろ。負けるわけにはいかないよな?」
オカダ「そうっすね。外道さん、いい汗かいてますね」
外道「汗かいてるね。試合よりかいてるよ」
オカダ「そんな応援してたんすね」
外道「してた」
オカダ「すいません。見てなかったです」
——リング上であえて“世界”という言葉も口にしましたが、その意図についてはいかがですか?
オカダ「やっぱりこうやって海外に出て、今年もいろんな国行って、まだ行く予定もありますし。そうやってやっぱ新日本プロレスってのを、世界一の団体なんだと。ホントに世界のレインメーカーになるためには、団体も世界一にしなきゃいけないっすから。そのためにはホント、ボクが持ったからには、世界のレインメーカーがしっかり世界一の団体にしますということです」
——外道選手、その点に関してはいかがですか?
外道「俺ももうずっと言ってることだよ。レインメーカーが今まで新日本プロレスの行ったことのないステージに持ってくれるよ。アントニオ猪木も、長州力も、誰も行ったことないステージに、レインメーカーが連れてってくれるよ。そういうことだよ」
——これから世界に向けた防衛ロードを楽しみに期待してます。
オカダ「ありがとうございます」
※オカダ選手と外道選手が乾杯。
外道「世界のレインメーカーに先駆けて」
オカダ&外道「乾杯!!」
※AJはフィンレーとジェイに両肩を担がれてインタビュースペースまで運ばれてきたが、倒れ込んでしまう。ノーコメント。