IWGP Jr.王者オメガのセコンドとして、IWGP Jr.タッグ王座を防衛した直後のマット＆ニックが登場。その手には鉄製のゴミ箱とホウキが握られている。
 
　KUSHIDAがゴングを待たずに突進し、ハンドスプリング式ニールキックでマットとニックを場外へ蹴散らす。そして、オメガにはセルフ式タイムスプリッターズコンビネーションをお見舞い。
　場外戦になり、オメガがゴミ箱を持ち出すが、KUSHIDAがまとめてドロップキックで吹き飛ばす。
　リングへ戻り、KUSHIDAのスワンダイブ攻撃をオメガが下からのドロップキックで迎撃。そして、ノータッチトペコンヒーロで追撃すると、ブレーンバスタースラムでKUSHIDAの膝をエプロンの角へ激突させる。
　さらにオメガは、膝のサポーターをずらしてKUSHIDAの負傷箇所をむき出しにすると、ニークラッシャーで本部席のテーブルへ叩きつける。
　これでオメガのペースとなり、フライングメイヤー、低空ドロップキック、レッグブリーカー、ニークラッシャー、足4の字固めと猛攻。さらに、ニークラッシャーの形でコーナーへ叩きつけると、膝裏にキックを連発。
　オメガの攻撃は続き、カミカゼからムーンサルトプレス放つも、KUSHIDAが両膝でブロック。そして、二段階式ブレーンバスターを回避し、反対にオメガを投げ捨てる。
　続いてKUSHIDAは、トップロープを支点にしたバク転キック、エプロンからの延髄斬り、トップロープを使ったショルダーアームブリーカー、スワンダイブミサイルキックと得意技を連発。さらに、追走式のハンドスプリング式ニールキックでオメガを場外に落とし、コーナー最上段からトペコンヒーロを敢行。
　リングへ戻り、KUSHIDAはムーンサルトプレスからフォールに行くが、カウントは2。するとKUSHIDAは、パントキックでオメガの腕を蹴り上げ、ホバーボードロックに行く。だが、オメガがこらえてコーナーに叩きつけ、高速ドラゴンスープレックスホイップ。
　それでもKUSHIDAは、オメガの腕にミドルキックを連射。さらに、シェルショックでコーナーに叩きつけると、ホバーボードロックで捕獲。だが、オメガは足でロープエスケープ。
　するとKUSHIDAは、ショルダーアームブリーカーからバズソーキックを発射。これをかわされると、ハンドスプリングエルボーを繰り出すが、オメガが膝裏にキックを浴びせて逆転。
　ここでオメガがKUSHIDAの脚へ噛みつき、雪崩式攻撃を狙う。KUSHIDAも激しく抵抗するが、オメガは雪崩式変型スタガリンブローを敢行。そして、片腕だけでKUSHIDAを持ち上げ、ジャンピングパワーボムで叩きつける。
　次にオメガはクロイツ・ラスを狙うが、KUSHIDAが脱出し、オーバーヘッドキック。それでもオメガはジャンピングニーアタックを放つが、KUSHIDAが両腕でブロックし、マサヒロ・タナカをお見舞い。そして、ドラゴンスープレックスホールドで3カウントを迫る。
　続いてKUSHIDAはコーナー最上段からミッドナイトエクスプレスを敢行するが、オメガが回避して自爆を誘発し、ジャンピングニーアタック。そこから片翼の天使へ行くが、KUSHIDAがその体勢からホバーボードロック。そして、グラウンドへ引き込み、ギブアップ勝利を奪った。

KUSHIDA「よしっ。やりました。やったぁ。(ベルトとトロフィーを磨き、2つに向かって)ありがとう。ベルトも人ですから、まるで誘拐された赤ちゃんのように俺は思ってましたよ、ずっと。ケニーに腰にあるのをようやく獲り戻せた。可愛いっすね。いやぁ、厳しい闘いでした。けど、頭何度も打ってくじけそうになったけど、ここで負けたら闘ったカイル・オライリー、ボビー・フィッシュ、レッドラゴン、ロッキー・ロメロ、みんなみんなに顔がたたないからね。申し訳ないですよ。俺に背負うものは何もない。なぜなら前しか向いてないから。今日こっから彼(ベルト)に世界最高峰の景色を見せてあげます。次はリコシェでしょうか？　去年の『SUPER Jr.』の借りを返せるチャンスかもしれないけど、ちょっと待ってくれと。去年、2014年のKUSHIDAとは別人だから。俺が変わり続けること。1年間、俺は海外でいろんな選手と闘って勉強しました。対戦相手じゃないんだ、試合順じゃないんだ。そんなこと考えてるうちは、まだまだ新日本プロレスのKUSHIDAですよ。これから海外からオファーもあるかもしれない。リコシェとも闘う。ヘビー級と違ってジュニアは外国人選手豊富だから。彼(ベルト)と一緒にKUSHIDAっていうものをアピールしていきたいですね。去年は順番的にはIWGPがこんな上にあって、KUSHIDAがこんなところにあって、もしかしたら転げ落ちてきてボクが手にしたかもしれない。この1年で逆転した。義逆転した自負があるから。彼(ベルト)にももうこれ以上寂しい思いは絶対させないっす。任してください、新日本プロレス」
 
（※後ろを付いてきたヤングバックスが「あいつら、だましやがった」「ああ、だまされた」とオメガに声を掛ける）
オメガ「俺は新チャンピオンなんか、認めないぞ。この試合で、俺がクシダに屈したわけじゃない。試合は俺が支配してた。BULLET CLUBが支配してたんだ。俺はクリーナーだ。今日はクシダを掃き捨てることはできなかったかもしれない。だけど、次は必ずお前を俺たちの前から掃き出してやる。お前は俺が持ってたそのタイトルをGARBAGE（ゴミ）にしてしまったんだ。だから俺は、そのベルトを再び手にして、元の価値あるものに戻さないといけない。新しい役割ができてしまった。それが俺の使命だ。次にそのベルトをてにしたら、ワックスをかけてきれいにする。そしてお前を掃き捨ててやる」