第9試合は、ただいま2連勝中(=4点)のケニー・オメガと1勝1敗(=2点)の矢野通が対戦。
ケニー曰く「俺の中のコメディ魂を呼び起こさせる相手」という矢野と今回は、どんな試合を見せるのか?
矢野はまず、自分のDVDを持ち出し、怪しがるケニーに対して「プリーズ・オープン」と語ていたが、なんとこの中には白い粉が! 白煙の中に入ってしまったケニーが取り乱しているところを、すかさず矢野は急所攻撃! さらに丸め込んで試合を決めようと試みるが、これはカウント2。
顔面が白い粉だらけのケニーは、矢野のペットボトル水で現状回復を行っているあいだになんと、コーナー四方のマットをすべて外してしまった矢野。
またもや混乱するケニーをコーナーの金具へぶつけようとする矢野だったが、これは回避したケニー。このやりとりが何度か続くも、最後はケニーが金具へ激突してしまう。
調子づく矢野はYTRポーズを成功させるが、ケニーの動きにも目を離さない。ここから矢野はケニーの髪の毛を掴むものの、ケニーも負けじと掴み返す。さらにおたがいが狙った金的も相打ち!
おたがいの髪の毛を掴み合いながら、カウントが進む中で同時に離していく両者。
ここから矢野が「いてーなコノヤロー!」と叫びながら、おたがいの髪の毛を掴んでは、抜く展開を延々とはてしなく続けていく二人。この行動に苛立ったのか? なんとレッドシューズ海野レフェリーがコーナーから飛び込んで、二人の髪の掴み合いムーブをカット!これには場内から大歓声が巻き起こる。
このあと、マンハッタンドロップを炸裂させるも、ケニーの誘導で金具へぶつかってしまった矢野。さらにケニーのニーアタック狙いを場外へ回避した矢野。いきり立つケニーは、矢野を追ってリングの周囲を追い回す。ここから矢野は「逃げるぞ!」と言って、リング下に入ったものの、これはケニーが捕獲。しかし、矢野もリング下で見つけたバケツでケニーの頭を思い切り投打する頭脳プレー。
ケニーはリングインしようとする矢野の脚をひっぱり、矢野もケニーの脚をひっぱる。さらに、なんとこのケニーの脚をテーピングで足首をグルグル巻きにしてしまう矢野。足首の自由が効かず、ぴょんぴょん跳ねるしかできないケニーだったが、ここで同じように矢野の足首もテーピングでグルグル巻き状態に。
リングでは、おたがいの足首が固定されたぴょんぴょん状態で、殴り合いを始めた両雄。ともに倒れないようにバランスを取り、ロープにはぴょんぴょん歩きで走って行くケニー。しかし、ここからダウンした矢野にフットスタンプを炸裂させると、場内は大爆笑。
さらに両者は、おたがいの足首が固定された状態のまま、ブレーンバスターを延々と掛け合い続けるが、一瞬のスキからケニーは、矢野にフルネルソンスープレックス!
ここでチェーズ・オーエンズがハサミをもってセコンドに登場。ケニーにハサミを手渡し、ようやく足首が自由になったケニー。矢野もハサミを持ったものの、ここへケニーはニーアタック! これでケニーの勝利と思いきや、矢野はアッサリとケニーを丸め込んで切り返すものの、これは惜しくもカウント2!
未だにぴょんぴょん状態の矢野は場外に落ち、なんとかリングインしようとするところをケニーがスライディングキック! この一発で身体はさかさまの状態ながら、矢野の固定された足首が奇跡的にサードロープにひっかかる。
ここから、さらに場外カウントが続くが、これを冷静に蹴り落としていったケニー。
無情にも矢野への場外カウントは続いて行き、最後は屈辱の場外リングアウト負け! 想像を超えた“異常試合”を制したケニー・オメガが、なんとか3連勝(=6点)をマークした。