永田裕志とK-DOJOのGO浅川が激突。当初、6.15『LION’SGATE6』で永田にケンカを売った吉田綾斗が出場予定だったが、下顎骨骨折により急遽欠場。その代打として、吉田と同期の浅川が抜擢された。
開始のゴング、永田は浅川の腕を固める。しかし、浅川もリストを奪い返す。永田は浅川をロープに押し込むとクリーンブレイク。ロックアップで組み合うと、永田がロープに押し込むが、浅川は体勢を入れ替えて胸板に張り手。しかし、永田は動じず。
続いて永田は左腕をひねり上げるが、浅川は張り手。そして、エルボーを連発し、永田を挑発。すると、永田はエルボーの連発からフライングメイヤー。そして、浅川の背中に強烈なサッカーボールキック。さらにニーを叩き込んでロープに飛ぶが、浅川はドロップキック。永田が場外に落ちると、すかさずプランチャ。
永田がリングに戻ると、浅川はコーナーを背負わせてエルボー、張り手、ボディブロー、さらに顔面を踏みつけていく。そして、ロープに飛ばそうとするが、永田は逆に投げ飛ばしてキチンシンク。さらにダウン状態の浅川にキックを見舞い、無理やり立たせるとボディブロー。
永田はここで拷問式のコブラツイスト。浅川はなんとかロープエスケープ。永田はボディにニーを叩き込み、さらに雄叫びと共にストンピング。動きの止まった浅川に、永田は容赦なくハイキックを浴びせていく。しかし、それを受け止めた浅川はエルボー。さらにランニングエルボーでダウンを奪う。
浅川は串刺しエルボーからフライングメイヤー。そして、トップロープ越しのエルボーを敢行。続いてブリザードスープレックス を狙うが、永田はこらえるとエルボー。さらに串刺しフロントキックからエクスプロイダーを狙うも、浅川はこらえる。そして、エルボーを挟んで、かたちは不完全ながらブリザードスープレックスで投げきる。
さらに浅川は低空ドロップキックを見舞うとボディスラム。そして、トップコーナーからダイビングエルボーを投下するが、永田はカウント2でキックアウト。そして、フロントキックからエクスプロイダーを狙うが浅川はしのいで、ランニングエルボーを連打。
しかし、永田はフロントキック。すると、浅川はラリアットで永田からダウンを奪う。そして、ブリザードスープレックス を狙うも、こらえた永田は腕固めへ。だが、これは浅川がロープに逃げる。
永田は浅川の胸板に強烈なキック。そして、アームブリーカーの体勢に入るも、切り抜けた浅川はエルボーを連発。さらに張り手を見舞っていくが、逆に永田も張り返す。動きの止まった浅川に永田はアームブリーカー。そして、串刺しニーからエクスプロイダーを叩き込むが、浅川はカウント2で跳ね返す。
すると永田は強烈なキックを挟んで、完璧なモーションのバックドロップホールドを炸裂。貫禄の勝利を収めた。
─リング上では浅川選手に厳しい言葉がありましたが。
永田「闘ってて分かるんですけど、気持ちはあるけど残念ながらメインで僕らと闘うような体力はまだない。いいのは来ましたけどね。気持ちは負けまいってことで頑張ってたのは分かるけど、まだキャリアも浅いだろうし、この暑い中で永田裕志と闘うのがどれだけ大変か、それがわかっただけでもいい経験になったと思います。
─今日、欠場した吉田選手と、復帰したら闘いたいという気持ちは?
永田「今日の浅川選手との闘いを見ても、僕と闘わなくてよかった部分も、もしかしたらあるかもしれない。浅川選手が僕と闘った状態を見て。そういうのも踏まえて、彼が本当に、まずはケガの治療に専念して、復活して僕と闘う準備が万端になったらいつでもいいんじゃないかなと。まあ、気持ちはすごかったですよ、浅川選手。いいビンタもらったしね。足まで来ましたよ、正直。そこで彼がもうちょっと地に足が着いてたらもうちょっと面白い展開になってたなと思うし。そこはやっぱり、残念ながら地力の違いが見えちゃったなと。たぶんこれは俺が言わなくてもみなさん見てて分かったと思いますけど。
─ヤングライオン杯については。
永田「若い選手がね、僕らにぶつかるのもいいけど、今日も成田っていうのがデビューしたし。デビュー戦を見て、決着はつかなかったけど、非凡なものを感じさせたし、何より元気がよかったし。ウチもこれで若い選手が6人、金光入れて7人か。そういう若手がいる中でね、本隊の興行でもイキイキしてるのを感じるしね。これだけいて、また他団体の選手も出てくれたら。『LION’S GATE』ってね、若い選手を引っ張り上げる大会であるはずですから、その企画の一つとして、かつての新日本プロレスを盛り上げたヤングライオン杯っていうのを、この『LION’S GATE』で復活させてもいいんじゃないかなって、勝手に提案しました。ただ、この提案を新日本プロレスが飲んでくれるかどうかはまた別ですけどね。たぶん、こういうことを言ったことで、ウチの選手たちの希望も高まってるはずだし、今日のお客さんの反応を見る限り、ものすごい反応でしたからね。その民意を新日本プロレスに買ってもらってね。次の日程はまだ決まってないらしいんですけど、そこで決まったらまた、いい底上げになるんじゃないですかね。新宿FACEから、もっと大きな会場に行くことも可能かもしれないし。そういう意味では若い選手にとってやりがいのあるリーグ戦が復活しても面白いんじゃないかと」
浅川「(※インタビュースペースにたどり着くと倒れ込んで)『LION’S GATE』、吉田の代わりにと言ったものの、惨敗や。吉田に申し訳ない。でも自分はこんなにビッグネームの強い敵と当たれてすごい光栄に思ってるし、永田選手リスペクトしてるし、もちろん、吉田綾斗に最大の感謝を送ります。もう、今日はこれだけしか言えません。ありがとうございました」