レスリングどんたく 2015
- 日時
- 2015年5月3日(日) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 福岡・福岡国際センター
- 観衆
- 5,180人(超満員)
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第9試合 60分1本勝負
IWGPインターコンチネンタル選手権試合- <挑戦者>
- <第10代王者>
レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
後藤は、2012年2月12日大阪で田中将斗を破って同王座を初戴冠。しかし、同年7月22日山形で中邑に敗れて王座を明け渡すと、同年10月8日両国のリターンマッチにも敗北。中邑が同王座を代名詞として大活躍してきた一方、後藤は今回が約2年半ぶりの挑戦となる。
グラウンドの攻防で試合が始まり、中邑がカウンタートーキックからジャンピングニードロップを発射。しかし、後藤がかわしてエルボー連打を食らわせ、アームホイップを切り返す。そして、ショルダータックルでなぎ倒した。
これで場外戦になるも、中邑が双眼鏡ポーズで挑発。怒った後藤が襲い掛かるが、中邑が鉄柵攻撃で逆襲。さらに、後藤を放送席に乗せ、ジャンピングニーアタックを見舞うと、放送席からジャンプして後頭部にニードロップを浴びせた。
リングへ戻り、中邑がチンロック、スリーパーホールドで追い討ち。さらに、ジャンピングニードロップ、バイブレーション式踏みつけ攻撃に繋げる。そして、後藤をコーナーへ追いやって目を覆うが、怒った後藤が追走式ラリアットで逆転。
続いて後藤は、ミドルキック連射、串刺しニールキック、バックドロップで追い討ち。その後、後藤がエルボー合戦で競り勝つも、中邑がハンマースルーを切り返して膝蹴り。さらに、フェイント式ニールキックを浴びせると、胸板へローキックを連射する。
中邑の攻勢は続き、頭部へのキック、グラウンドでの膝蹴り連射、ブレーンバスタースラム。次のボマイェは回避されたものの、後藤をコーナー最上段へ固定し、ジャンピングニーアタックを食らわせる。
さらに中邑は、後藤の串刺し攻撃を両脚キックで迎撃。そこからコーナー最上段へ座るが、後藤がニールキックで場外に落とす。
こここら両者がロープを挟んでブレーンバスターを掛け合い、投げられた中邑がリング内へ着地。間髪入れずにスリーパーホールドを極めるも、後藤が地獄車に切り返す。
続いて後藤は、裏牛殺し、牛殺しで追撃。しかし、中邑が昇天から脱出し、次のローリングラリアットも回避。そして、コードブレイカー、リバースパワースラムで逆襲する。
ここで中邑はボマイェを放つが、後藤がカウンターラリアットで迎撃。そして、エルボー合戦から後藤が追走式ラリアットへ行くが、中邑がカウンタージャンピングカラテキックをお見舞い。
ここで中邑がロープ越しでリバースパワースラムを仕掛けるが、後藤が脱出に成功。そして、トップロープに脚がかかって動けなくなった中邑を、ラリアットでなぎ倒す。
次に後藤がコーナー最上段へのぼると、中邑が追いかけて雪崩式攻撃へ行く。すると、後藤が抵抗して反対に雪崩式回転を狙うが、中邑がバックスープレックスでリングへ投げ捨てる。
その直後、中邑がコーナー最上段からジャンピングボマイェを浴びせ、即座にスライディングボマイェで追撃。後藤がフォールを返すと、ボマイェでフィニッシュを狙う。これを後藤が回避すると、中邑はパンチを発射。しかし、後藤がヘッドバットでブロックし、中邑の顔面にヘッドバット。それでも中邑はヘッドバットを返すが、後藤が特攻ラリアットで吹き飛ばす。
ここで後藤が中邑をコーナー最上段へ乗せ、頭突きをお見舞い。そして、雪崩式牛殺しの荒技を敢行し、最後は昇天・改で激闘を制した。
COMMENT
(キャプテン、田口、本間、田中、小松からビールをかけられる)
——後藤選手、この勝利の美酒のお味はいかがですか?
後藤「見たかっていう。ざまぁみろコノヤロー」
——かなり試合前から、「透明人間」「存在が見えない」など挑発されていましたが、その中での今日の闘いぶりいかがでしたか?
後藤「ありがとうございます。今までのすべての人に感謝です。諦めなくて良かった。ありがたいね。諦めなかったら結果はついてくると、改めて思います」
——後藤選手がインターコンチネンタルを獲られた相手でもあり、同期でもある中邑選手との対戦ということで、後藤選手の中でもいろいろな思いがあったかと思いますが?
後藤「ほんと中邑だけには負けたくなかったっすよ。ここで同じレスリングを始めて、同じような感じできてるアイツに負けることが一番悔しいですよ」
——改めてインターコンチのベルトが腰に戻ってきましたが?
後藤「そうですね。中邑の上げたこのインターコンチのベルト、こうなるとIWGPとどっちが強いのか試したくなりますね。俺がベルトを持ったってことは、そこを狙ってくってことですよ」
——IWGPとどちらが強いのかということを狙っていく?
後藤「狙っていく。最初から言ってる。俺はIWGPを越すためだったら、なんでもするってことですよ。それができるのは俺だけでしょ? まぁ意味があるのも俺だけだと思いますよ。まぁIWGPもね、次挑戦者決まってるし、いつになるかわからないけど、俺の野望として、そこはしっかりとビジョンを持ってますから」
——ではこのインターコンチのベルトを持って、最終的にはIWGP王者との対戦をするということですか?
後藤「もちろん視野に入れてるよ。価値はもう上がってんだろ? 中邑と同じことをしたくねぇよ」
——改めてベルトを持ってこの先進む王者像をどう作り上げていきますか?
後藤「そうだね。まずこの白いベルト、まずは俺の色に染める。そっからだ」
——失った時は銅色のベルトだったのが、白色のベルトになって返ってきて、今どんなお気持ちですか?
後藤「そうっすね。『このベルト獲り返したら、また銅のベルトに戻すんですか?』ってよく聞かれるんですけど、そんなつもりはありません。中邑の造った過去に負けたくないからです。俺は中邑以上に、このベルトを持って上に持ってっていくってこと。そういうことですね」
——改めてインターコンチを手にしても、これはIWGPヘビーを獲るという最終目標までの過程ということですか?
後藤「もちろん。そう思ってもらっていいです。これがゴールじゃない」
中邑「(※バックステージに戻ってきて、コメントスペースのテーブルに顔をうずめるように倒れ込む)ないの? (質問)ないの、ないの? あまりにもチャンピオン、かわいそうじゃねえの? まぁこの状況(になったの)も、アイツの落ち度もある。それは認めるわ。後藤、お前、誰も期待してねぇぞ。見えたかなぁ? 見えてないかなぁ?(※声を張り上げて)どっしようかなぁ〜! まだまだ、薄〜く、このくらい(※と言って、親指と人差し指を少しだけ離して開く)。なぁ、もう一丁、ヘッヘッへッ(苦笑)」