新日本プロレスJr.のライバルであるKUSHIDAとBUSHIがタイトル戦で激突する好カード。
両者はこれまでシングルマッチで8度対戦しており、4勝4敗の五分。昨年9月17日の大田区大会では、BUSHIが勝利してKUSHIDAから同王座を獲得。しかし、11月5日大阪のリターンマッチで、KUSHIDAがリベンジを果たした。その後、KUSHIDAは今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』を制し、6月11日大阪城ホールでヒロムから同王座を奪回。その直後、BUSHIが毒霧攻撃を食らわせ、次期挑戦者として名乗りをあげた。
ゴング直後、両者への大コールで場内が二分される。すると、BUSHIが握手の手を差し出し、KUSHIDAが応じると見せかけてタックルをお見舞い。すると、BUSHIがリープフロッグから後転を繰り出すが、KUSHIDAがそれを飛び越える。その後、BUSHIがヘッドシザースホイップを繰り出すと、KUSHIDAが側転で着地。さらに、リープフロッグでフェイントをかけ、アームホイップからの腕ひしぎ逆十字固めでBUSHIをロープエスケープさせた。
ここからKUSHIDAはBUSHIの腕に狙いをつけ、キーロック、変型鎌固め、低空ドロップキック、ショルダーアームブリーカーなどを集中させる。
ところが、BUSHIがTシャツを悪用したチョーク攻撃で逆襲し、KUSHIDAのプランチャをかわして自爆させる。その直後、BUSHIがロープへ走ると、KUSHIDAは南側の場外から西側へ退避。ところが、BUSHIが斜めに走ってトペスイシーダを命中させる。
これでBUSHIのペースとなり、ロープを利用した変型DDT、首4の字固めで追撃。それでもKUSHIDAはアームホイップでBUSHIを投げ、側転から低空ドロップキックを放つ。だが、BUSHIが回避してSTFを極める。
苦しくなったKUSHIDAは、トップロープを支点にしたバク転キックで巻き返し、エプロンからのジャンピングハイキック、スワンダイブミサイルキックで追撃。さらに、ミドルキック3連発をBUSHIの腕に見舞い、ハンドスプリングエルボーに繋げる。
それでもBUSHIがコーナーにのぼると、KUSHIDAがジャンピングハイキックで動きを止める。そこから2人はコーナー上でエルボー合戦を展開し、KUSHIDAがBUSHIの腕を取ってホバーボードロックを仕掛ける。そして、そのまま雪崩式でリングへ降り、さらに絞り上げる。
すると、ここでヒロムが愛猫のダリルと共に登場し、エプロンへのぼる。しかし、KUSHIDAがハンドスプリング式ニールキックで蹴散らし、バックステージへ退散させる。その後、BUSHIがトップロープを支点にしてバク転キックを繰り出すも、KUSHIDAがブロックし、頭部に低空ドロップキックをお見舞い。これでBUSHIが場外に落ちると、トペコンヒーロで追い討ちをかける。
BUSHIがリングへ戻ると、KUSHIDAは腕にローキックを2連発でお見舞い。そして、バックトゥザフューチャーの体勢に入るも、BUSHIが脱出してフェイント式ニールキック、変型スイングネックブリーカーで挽回。
両者へ向けた大声援で場内が騒然となる中、KUSHIDAがコーナーを背にしてフロントハイキック。そこから腕を取りに行くが、BUSHIが突き飛ばし、レッドシューズ海野レフェリーと衝突してしまう。
海野レフェリーが場外でダウンする中、KUSHIDAはシェルショックでBUSHIをニュートラルコーナーに叩きつける。そして、バックトゥザフューチャーを炸裂させてフォールに行くも、カウントが入らない。すると、なんとヒロムがリングへ飛び込んで3カウントを数え、KUSHIDAが自分の勝利と勘違いしてしまう。
KUSHIDAがようやく異常に気づくと、ヒロムがトラースキックをお見舞い。そして、ロープ越しのカナディアンデストロイヤーで場外マットへ叩きつける。KUSHIDAが場外、BUSHIがリング上でダウンする中、ようやく海野レフェリーが戻り、場外カウントを開始。深手を負遭ったKUSHIDAは、カウントアウト寸前でリングへ戻る。
なおも両者への大声援が巻き起こる中、BUSHIがエルボー連打でKUSHIDAに追撃。そして、ハンドスプリングエルボーをかわし、カナディアンデストロイヤーでマットへ突き刺す。
続いてBUSHIはコーナー2段目からエムエックスを繰り出すが、KUSHIDAが受け止めてオートマティックミッドナイト。そこから2人はエルボー合戦を繰り広げ、チョップ合戦へ移行。BUSHIが連打で押し込むと、KUSHIDAはミドルキックで対抗する。その直後、BUSHIが張り手を見舞うと、KUSHIDAはマサヒロ・タナカを放つ。だが、BUSHIがブロックし、腕にコードブレイカーを食らわせる。
それでもKUSHIDAはマサヒロ・タナカをヒットさせるが、BUSHIが海野レフェリーにしがみついて視界を遮り、グリーンミストを噴射。そして、ブシロールで押さえ込むも、KUSHIDAがギリギリで跳ね返す。
するとBUSHIは、今度こそコーナー2段目からエムエックスを炸裂させるが、フォールはKUSHIDAがキックアウト。続いてBUSHIはトップロープからエムエックスを繰り出すが、KUSHIDAが受け止めて立ち上がり、そのままバックトゥザフューチャーで3カウントを奪取した。