永田と岡が師弟タッグを結成。対するは、中西&北村のヘラクレスコンビ。
岡対北村で試合が始まり、北村がヘッドロックからショルダータックル。これを岡が受け止め、両者がタックル合戦を展開。そこから北村が逆水平チョップを見舞うと、岡はハンマーブロー連射、ストンピング、アームホイップでお返しした。
永田対中西の場面。手四つの力比べから中西がジャンピングボディプレス。すると永田はハンマースルーを切り返して腕固めを極めるが、すぐに北村がカットへ入る。その後、永田&岡は合体ブレーンバスターを仕掛けるが、中西が反対に2人を投げ捨てた。
岡対中西となり、中西が逆水平チョップ、ヘッドバット、強力なエルボー。そしてタッチを受けた北村が、ボディスラム、逆エビ固めで続く。
苦しくなった岡は、カウンターフライングフォーアームで中西に逆襲。タッチを受けた永田が、ミドルキック、エルボー、串刺しフロントハイキック、フェイント式低空ドロップキックで中西に追い討ちをかける。
すると中西は、カウンタースピアーで永田に逆襲。そして、野人ダンスラリアットを狙うも、永田が腕にフロントハイキックを浴びせて迎撃。そして、エクスプロイダーで投げ捨てた。
岡対北村の場面。北村がドロップキックで先制するも、岡がカウンターバックエルボーで巻き返す。すると北村は、得意の逆水平チョップを3連発で繰り出すが、岡がカウンターフロントスープレックスで挽回。
永田対北村となり、永田が延髄斬りからバックドロップを狙う。しかし、中西がカットへ入り、永田をボディスラムで叩きつける。そして、岡には地獄突き&クロスチョップをお見舞い。
ここで北村&中西がダブル野人ダンスを披露し、北村が永田にスピアー、中西が永田にラリアット。そして、2人同時にアルゼンチンバックブリーカーを極めるが、永田が脱出して岡を救出。
次に永田はブレーンバスターを狙うが、北村が抵抗して反対に永田を投げる。しかし、永田がカウンターフロントハイキックを食らわせ、浴びせ蹴りで追撃。そして最後は、バックドロップホールドで3カウントを奪取した。
――6・11大阪城ホールで今年の『G1 CLIMAX』を最後の『G1』にすると宣言されましたが、改めてそう決断した理由は?
永田「最後って言っても、『G1』って部分で最後でもね、引退するわけじゃないし、タイトル戦線に絡んでいこうと思ってるし、その気持ちはぜんぜん変わってないですけどね。ただやっぱり、自分自身の中でスカウトっていうか、新日本に入れた北村とか岡とか、あのへんと日々、やってる中で、突発的にこういう選手がいきなり『G1』に出ても面白いんじゃないかなって(思った)。4月、5月、6月のシリーズを休んでる中で、いろいろ考えて。自分なりに考えるところがあって、そういう気持ちも出てきてね。『G1』に出ないからといって一線でやらないってわけじゃないから。そういう中で、もう1年、20回連続っていうのもあったけど、やっぱり若い選手の成長する舞台っていうのは『G1』ってなりつつある中で、それ(最後の『G1』)もありかなと」
――新人選手が増えてきている中で、自分が一歩引くことで底上げになると考えた?
永田「この『G1』っていう舞台は、選手としてステータスを上げるっていう凄い大きな場でもあるし、かつ選手の力というものをどんどんアピールして自分を確立する場でもある。俺はもう、この『G1』でベルト戦線をアピールするまでもないほどの知名度もあるし、世間に十分すぎるほどアレしてる(実力を知られてる)しね。もう伝えてるし、こういう舞台に頼らなくてもやっていけるし。(それを)ちょっと感じたんでね。まあ、悩んだ末に出した結論ですけど。最後なら最後らしく、永田裕志をいま1度、盛り上げて、全国の、いや全世界が、新日本プロレス、『G1 CLIMAX』に注目する場なんで、当然、優勝を狙います。栄冠を勝ち取る」
――先の『BEST OF THE SUPER Jr.』開幕前にライガー選手が「最後の『SUPER Jr.』と宣言して、注目度が高まった中でリーグ戦を闘っていきました。それに影響を受けた部分はあったんですか?
永田「それはなかったですね。たまたまで、ほぼ(自分の中で)結論が出た頃に、そういうの(ライガーの最終発言)があって」
――決断を下した上で臨んだライガー選手の最後の『SUPER Jr.』の闘いに刺激を受けた部分は?
永田「俺は巡業に行ってなかったから、どういう闘いぶりっていうのは正直、見えなかった。俺のことで精いっぱいだったし。まあ、一時代を築いた人っていうのはみんな、考えることは同じなんだなって、ちょっと感じましたね。まあ、ライガーさんに、『お前はまだ早い』って言われましたけど。『お前、まだまだできる』『俺と違うんだ』って言われましたけどね。だから、ファンのみんなにも、この『G1』を通じて、永田裕志、まだまだできるという部分を見せつけながらね。だから『G1』は最後にして、栄冠を勝ち取れば来年、ディフェンディングチャンピオンが出ない『G1』は寂しくなるだろうけど」
――そうなれば、周りから「出てほしい」って言われるでしょう。
永田「それは知ったこっちゃない。もう最後だって言ったんだから。ベルト戦線は天山もあきらめてないし、俺もあきらめてない。俺の人生最大の目標は、IWGP(ヘビー級)史上最年長王者として君臨することですから」
※岡はノーコメント
中西「(北村は)もう良くなるしかないからね、あいつの場合は。良くなるしかないから、その意味では面白いけど、せやけど、まあ、ワシも若い時はいろんなこと考えてアレやってたけど、『考えるな』とは言わへんけど、その前にやっぱり動かな。見合ってる場合があんねやったら、どんどん体ぶつけていけって。そっからなんか生まれてくるから。生まれてきてるやろ、今? それを花咲かすのは、あいつしかないから」
※北村はノーコメント