ROHと新日本プロレスによる北米ツアー「WAR OF THE WORLDS」。
現地時間・5月12日(金)アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークThe Manhattan Center’s Hammerstein Ballroomで、ビッグマッチが開催された。
■KUSHIDAが第1試合に出陣!EVILは、高橋ヒロム人形を持って登場!!
第1試合は、日本でもおなじみのダルトン・キャッスル、ボビー・フィッシュ、サイラス・ヤングと、KUSHIDAが激突する4WAYマッチ。KUSHIDAはニューヨークヤンキースのユニフォームで登場すると、場内から大歓声。
KUSHIDAは序盤より、コーナートップからの場外トぺコンヒーロで会場を爆発させ、ホバーボードロックも披露。荒れ模様となった終盤、キャッスルが得意のバン・ア・ラン(スピニング・フェイスバスター)でボビーから勝利を奪った、
第3試合には、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのEVILとSANADAが登場。日本と同じくレーザー光線を放ちつつ、EVILは、なんと高橋ヒロムの人形を持ってSANADAと入場した。
この日はクリス・セイビンとグレシャム、そしてアレックス・シェリーがセコンドについたサーチ&デストロイ、IWGPタッグ王者のウォーマシンとの3WAYタッグ戦に挑んだ。
試合は、EVILが場外で暴れまわり、SANADAはセイビンとグレシャムにパラダイスロックを決めた上で、同時低空ドロップキックを炸裂。
IWGPタッグ王者のハンソンはEVILとSANADAへの串刺しラリアット連続攻撃で場内を沸かせる。ロウもハンソンを担ぎ上げ、コーナーのSANADA、EVILに向かって背中から叩きつけると二人はグロッギー状態。
試合終盤、SANADAがスワンダイブ式ドロップキックを見せ、EVILも得意のパイプイス攻撃をハンソンに爆発させる。混乱の中、最後はハンソンが豪快なパワースラムを決め、ロウがセイビンを押さえ込んで勝利を奪った。
■ウィル・オスプレイvsジェイ・ホワイトの死闘に場内大熱狂!!
第4試合は、ウィル・オスプレイと新日本プロレス道場出身のジェイ・ホワイトがシングル対決。オスプレイが序盤から空中技を連発すれば、ホワイトは日本仕込みの逆水平チョップを炸裂させて反撃。
試合中盤、サマーソルトキックから、場外のサスケスペシャルを決めようとしたオスプレイ、しかしジェイは抱え込んでエプロンへ叩き落とすデンジャラス殺法を爆発。
このあともジェイがオスカッターを強引にカットするなど、怒涛の攻勢を見せて、ともに譲らない激闘に場内は「ホーリー・シット!」の大熱狂。
最後はオスプレイが場外へのシューティングスタープレス、オスカッターで勝利を挙げたが、試合後はスタンディングオベーションで二人を称えた。
■“元チーム3D” ブリー・レイが後藤洋央紀とエルボー合戦!!
第5試合は、ROH世界6人タッグ王座戦。王者のブリー・レイ(元チーム3D)&ブリスコ・ブラザーズ(マーク・ブリスコ&ジェイ・ブリスコ)に、CHAOSの後藤洋央紀&ロッポンギヴァイス(ロッキー・ロメロ&バレッタ)が挑戦する。
ブリー・レイは二階席から登場してマイクアピール。場内の大歓声を浴びると、そのままブリスコ兄弟が場外への先制攻撃で、大乱戦のままスタート。
ヤル気マンマンのブリー・レイが縦横無尽に暴れまわる中、CHAOSもパイプイスを使ってのラフファイトで徐々にペース挽回。後藤とレイも激しいエルボー、合戦を展開。
試合終盤、ファンの歓声に応えて、テーブルを要求したレイはリング上でバレッタを標的に衝撃のテーブルクラッシュ! 最後は、ロッキーを合体のネックバスターで叩きつけ、勝利を挙げた。
■ニューヨークでも内藤人気が爆発!! BUSHIと組んで、ヤングバックスと対戦!!
第7試合は、ROH世界タッグ選手権。王者・ヤングバックスに内藤哲也&BUSHIのL・I・Jが挑戦。
BUSHIは奇怪なオーバーマスク、大歓声で迎えられた内藤はこの日もインターコンチのベルトを蹴り上げるパフォーマンス。王者のヤングバックスには、大量の紙テープが投げ入れられて、場内は大熱狂。
試合前には、ヤングバックスも自分たちのベルトを投げて内藤を挑発。「BUSHI! NAITO!」「THE ELITE!」の大コールも自然発生。
いきなり場外トぺ攻撃を見せたBUSHI、ここに内藤も飛びこむと思いきや、走り込んでのねっ転がりポーズで場内大爆発!
しかし、ヤングバックスの連携が次々と炸裂。中盤には、内藤のデスティーノ狙いをインディテイカーの体勢に返したヤングバックスだが、ここでBUSHIが毒霧発射もこれはカウント2
試合終盤、ニックが内藤哲也を排除したところを、BUSHIに照準を定めたヤングバックスが、メルツアードライバーで勝利を挙げた。
■棚橋弘至がアダム・コールに快勝!マーティ・スカルがBULLET CLUBに電撃加入!!
第8試合、棚橋弘至とBULLET CLUBのアダム・コールが注目のシングル対決。試合序盤、エアギターで挑発すると、コールもコレを真似して逆挑発。さらに、棚橋は「タナハシ・ベイベー!」と叫んでからのコブラツイストも披露。
「アダム・コール、ベイベー!」から背後からのダルマ式ジャーマンを棚橋が繰り出すなど、たがいに心理戦を駆使する試合展開。
試合中盤、コールが棚橋ばりのダイビングボディプレスを披露。棚橋もスーパーキックで反撃するが、なんとコールはハイフライフローをスーパーキックで迎撃!
だが、最後は棚橋が必殺のハイフライフローを炸裂。これが決定打となって見事に勝利を挙げた。
試合後、「サンキュー・コール」の声援を送るROHのファン。このコールの前にヤングバックスが登場。一度はスーパーキックの体勢に入ったが、ともにハグをして友情を確認。
しかし、場内が暗転するとBULLET CLUBのリーダーであるケニー・オメガがビジョンに登場。コールへ惜別のメッセージを送って、BULLET CLUBからの追放をアナウンス。さらにケニーの隣には、マスクを被ったマーティ・スカルの姿が……。
場内が再び明るくなるとリング上には、スカルの姿が。このサプライズにヤングバックスとコールが戸惑う中、スカルは自分の傘を開くと、そこにはBULLET CLUBのマークがプリントされており、場内は大歓声。
これを見たヤングバックスがすかさずコールにスーパーキックを炸裂! さらにスカルはコスチュームの下にもBULLET CLUBのシャツを着用。そして、もう一つの傘でコールの頭部を叩きのめし、新日本プロレスへの来日を前に、BULLET CLUB入りをアピールしてみせた。
■CodyがROH世界王座にチャレンジ! 3WAY戦の行方は?
メインイベントは、ROH世界王者のクリストファー・ダニエルズに、ジェイ・リーサル、そして6.11大阪城ホール大会にも参戦するCodyがチャレンジする3WAYマッチ。
実力派の3選手が激しい攻防を続ける中、場外へ投げ捨てられたダニエルズはテーブルにクラッシュしてノックアウト状態に。試合終盤、リーサルが必殺のリーサルインジェクションを爆発……と思いきやこの技をカットしたCodyがクロスローズを決めるが惜しくもカウント2。
Codyは足4の字固めの体勢に入る中、ここで場外から復活したダニエルズがCodyの胸元にムーンサルトプレスを決めてカウント3を奪取。王座を防衛してみせた。