ROHからの刺客として、新日本プロレスに3度目の来日をはたし、各地で猛威を奮っているウォーマシン(ハンソン&レイモンド・ロウ)。4.9両国大会を前に、改めて日本と新日本プロレスの魅力を語りまくった特別インタビュー!
(※新日本プロレス英語版サイトより転載)
■ロウ「ニュージャパンのリングに立ちたいなら、実力があるだけでなく先鋭的なレスラーでないと使ってもらえない」
――昨年の『WORLD TAG LEAGUE』で初来日、ROHとの合同興行、そして今回の『SAKURA GENESIS』で早くも3度目の来日となりますが、日本のツアーは如何ですか?
ハンソン「フフフ。ジャパンはすべてにおいて最高だね! ピープルに、カルチャーに、フード……。どれをとっても信じられないくらいほど素晴らしいよ。そんな驚きに毎日出逢えることがハッピーだし、何よりもこのニュージャパンのリングにはトップクラスのレスラーたちとの闘いがある。とにかく、俺たちにとってベストな環境だよ。なあ、レイモンド?」
ロウ「そうだな。俺がプロレスを始めて以来、とにかくジャパンで試合をすることがなによりも大事な夢だったんだ。俺の最初のコーチがある日、『これでレスリングを学びなさい』と言って、ジャパンのプロレスの試合のビデオをくれたんだ。それもあって、ニュージャパンのリングに立つことは、長らく俺たちの目標だった。ざっと、2003年以来かな? 今回のツアーにもフル参戦できたことが本当にうれしい。俺たちの夢がドンドン叶っているんだから」
――最初のツアー参戦から、そして今回の参戦、何か獲たものはありますか?
ハンソン「最初のツアーでは、俺ら二人だけで、日本各地の観光スポットをいろいろ回ったりしたね。いまや巡業中のトレーニング場所の確保なんかもスッカリ上達したよ(笑)。最初はいろいろ戸惑うことも多かったけど。いまとなってはどこに行くのも楽勝さ!」
―― ROHのレスラー、またアメリカのレスラーにとって新日本のリングとは?
ロウ「どこに行っても、レスリング・イズ・レスリング。やることは、そんなに変わりはないよ。俺らはどこのリングに上がっても、シッカリと俺らの仕事をするだけ。ただし、一つだけ言えるのは、ニュージャパンのリングに立ちたいなら、実力があるだけでなく先鋭的なレスラーでないと使ってもらえないということさ」
――実力があり、先鋭的なものがないと通用しないと。
ロウ「イエス。これだけはハッキリ言える。まあ、もしかしたら海外の大きな団体に行けば、たくさんギャラはもらえるかもしれない。ただし、試合の技術やレスラー個々の才能はニュージャパンが間違いなく世界ナンバーワンだ。断言できるよ。これは、一度でもこのリングで闘い、試合のレベルを体感すれば、誰しもが納得するだろう。なあ、ハンソン?」
ハンソン「ザッツ・ライト。このリングこそ俺が“リスぺクト”する場所なんだ。俺のキャリアがスタートして13年、レイモンドは14~15年かな? とにかく初めてニュージャパンのリングに立ち、最高のレスラーと最高のファンたちに囲まれたことは、かつてないほどグレイトな体験だった。これほどリスペクトを感じたことは、いままでなかった。本当に信じられない。こんな感覚は、世界中探してもニュージャパンでしか味わえないよ」
■ハンソン「スモー・ホールでの試合を、ビデオテープが伸びちまうくらい何度も見まくってたよ」
―― 4.9両国大会ではIWGPタッグ王座への初挑戦します。両国国技館には初登場ですよね?
ロウ「イエス。さっきも言ったように、俺がジャパンのリングに立ちたかったのは2003年から。あれから長い年月が経ったけど、俺はいま現実に日本にいる。しかもニュージャパンのリングだけじゃなく、あのリョウゴクのスモー・ホールに立とうとしているんだ。世界中のレスラーにとって、誰もが憧れるあの場所で試合が出来る。これが興奮しないでいられるかって!」
――エキサイトしている気持ちが伝わってきますね、
ロウ「しかもその殿堂で、俺たちのニュージャパンで初のタイトルマッチ……。俺のレスラー人生でも、この試合は大きなターニングポイントになるだろう。もちろん、テンコジに勝って、勝利の美酒を味わうのは俺たちさ」
ハンソン「本当にここまで長い道のりだった。レイモンドが話した通り、俺もスモー・ホールでの試合を、ビデオテープが伸びちまうくらい何度も見まくってたよ(笑)。あの場所で、やっと俺もチャンピオンシップが闘えるんだ。本当に夢みたいだぜ」
■ロウ「今回のロス大会はニュージャパンの大きな試金石であり、新たなヒストリーの幕開けになるんじゃないか?」
――最後に、新日本プロレスが海外にも進出していることに関して、どう思いますか?
ハンソン「最高にエキサイティングだね! 俺たちは昔からニュージャパンのことは知っていたけど、いまやNJPWワールドのおかげで世界がイッキに近くなった。いつでもどこでも誰でもニュージャパンのグレイトな試合を見れる環境がある。たしかに、もうビデオテープの時代じゃないな(笑)。新日本の海外進出……最高にクールだね。間違いなくファンは熱狂するだろう。しかも7月には、アメリカに来るんだろ? 最高じゃないか。俺らにできることがあれば、なんでも言ってほしいね」
ロウ「イエス! そのロサンゼルス大会のチケットが即日ソールドアウトだって? まあ、そんなに驚くことじゃないさ。ニュージャパンの勢いだったらチケット完売なんて当然だろ。いまや、アメリカのファンもニュージャパンが世界最高峰のリングってことを知っているんだよ。それとNJPWワールドでは、英語実況も大いに役立ってるよな」
――あ、あの英語実況は効果的ですか。
ロウ「もちろんだ。ああした努力を続けることで、海外ファンのニーズもシッカリ掴んでいると思うよ。こういうのは本当に大事なことだ。とにかく、今回のロサンゼルス大会はニュージャパンの大きな試金石であり、新たなヒストリーの幕開けになるんじゃないか? アメリカのファンが日本のストロングスタイルとは何かをライブで体験する。世界の舞台へ向けて、チャレンジするってのは本当に素晴らしいことだよ」
ハンソン「世界を舞台にするって部分では、俺たちウォーマシンも同じだね。いまや世界各国を飛び回ってるしな。アメリカがベースで、メキシコ、イギリス、ヨーロッパにも飛び回ってる。でも各地のいろんな団体を回ってると、よく尋ねられるんだよ『次のニュージャパンのツアーはどこ?』『今度は、いつニュージャパンに行くんだ?』ってね」
――新日本マットでのウォーマシンへの興味が高いわけですか。
ハンソン「そういうことだよな。みんな、俺らの動向自体には興味あるのかね? 俺らが試合してるのは、ジャパンとアメリカだけじゃないんだけどな(笑)。まあ、まずはスモーホールでのチャンピオンシップに期待してくれよ!」
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