10月5日(土)、神奈川県・横浜文化体育館にて開催されたプロレスリング・ノアの『GREAT VOYAGE 2013 in YOKOHAMA vol.2〜横浜伝説〜』に、新日本プロレスの獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク、そしてCHAOSの中邑真輔&YOSHI-HASHIが参戦した。
中邑&YOSHI-HASHIは第6試合に登場し、丸藤正道&モハメドヨネと対戦。中邑と丸藤にとっては10月14日(月・祝)に新日本プロレスの両国大会で行なう一騎打ちの前哨戦だ。
試合は中邑と丸藤でスタート。お互い挑発するように相手に攻撃を促し、それをかわすというムーブに緊張感が走る。続いて変わったYOSHI-HASHIが場外での攻防で如意棒を使い、ヨネを殴打。CHAOS軍はヨネの捕獲に成功すると、中邑、YOSHI-HASHIが代わる代わるヨネをいたぶっていく。
一方のBRAVE軍もYOSHI-HASHIを捕まえて反撃。YOSHI-HASHIのローンバトルが続く中、中邑は場外で丸藤を相手に乱闘を展開だ。YOSHI-HASHIが自力でダイビングネックブリーカードロップをヨネに食らわせてローンバトルから脱出すると、再び中邑がリングイン。ヨネをコーナーに据えてヒザ蹴りをぶちかますと、続いて丸藤との攻防だ。中邑が回転キックを食らわせれば、丸藤も時間差のアックスボンバー。しかし、中邑はボマイェをかわされ、一度は回避した丸藤の不知火を食らってしまう。
それでも代わったYOSHI-HASHIが奮闘。バンカーバスターからスワントーンボムで丸藤に攻め込む。だが、これを自爆させられると丸藤&ヨネの合体技、マッスルドッキングの餌食に。中邑が場外に排除されていたものの、なんとか自力でキックアウトしてエルボーで反撃を試みたが、丸藤に正面からヒザ蹴りを食らって万事休す。最後はタイガーフロウジョンで3カウントを喫した。
試合後も中邑は丸藤と額を合わせて睨み合いを展開している。
■10月5日(土)プロレスリング・ノア『GREAT VOYAGE 2013 in YOKOHAMA vol.2〜横浜伝説〜』神奈川・横浜文化体育館
〔NOAHvsNJPW スペシャルタッグマッチ〕30分1本勝負
◯丸藤正道&モハメドヨネ〈プロレスリング・ノア/BRAVE〉(16分43秒、タイガーフロウジョン→エビ固め)中邑真輔&YOSHI-HASHI〈新日本プロレス/CHAOS〉×
■中邑真輔のコメント
中邑「おうおう、出し惜しみしてんじゃねえよ? 足かせでもあんのかないのか? どっかで見たおまえはもっとイキイキしていた。出し惜しみしてんじゃねえぞ。両国、インターコンチ、アメリカ人、桜庭、日本人、メキシカン、黒人、そろそろと思っていたところにちょうどいい刺激だよ。丸藤! 俺もさ、たぎる試合したいけど、おまえも刺激足りねえんだろ? わかるよ。おまえがまとっている空気、ちょっとつまんなそうじゃない? たぎらせてやるよ。楽しみにしとけ」
続いて、第7試合には現在第18代GHCジュニアタッグ王者に君臨するライガー&タイガーの登場だ。今回はBRAVEの石森太二&小峠篤司を相手に3度目の防衛戦を行なった。
試合開始早々、いきなり小峠のビンタでライガーがダウン。戦闘不能状態に陥ってしまう。エプロンに突っ伏したまま動かなくなったライガーを見て、すかさずタイガーが登場。石森と小峠相手に孤軍奮闘する。
ようやく復帰したライガーはタイガーからタッチを受けて、小峠に怒りのストンピングを連打。さらにエルボーを乱れ撃つと小峠の首を絞めながら何やら恫喝。そして、場外に出てブレーンバスターを食らわせ、鉄柵を投げつけるという荒れっぷりだ。注意したレフェリーにも食ってかかり、なだめようとしたタイガーまでも突き飛ばすほど怒り狂うライガー。まさに怒りの獣神降臨だ。
しかし、挑戦者チームも反撃開始。石森がハンドスプリング式のエルボーアタック、ダイビングニードロップ、デスバレーボムでタイガーに攻め込み、小峠もリバース式DDTで追撃だ。しかし、スワンダイブ式で飛んだところをタイガーにドロップキックで迎撃されてしまう。
そして、タッチを受けたライガーが掌底、雪崩式フランケンシュタイナー、ランニングネックブリーカー、ライガーボムと大技を畳みかける。しかし、小峠に雪崩式ブレーンバスターを切り返され形勢逆転。小峠のキルスイッチを食らい万事休すかと思われた。ところが、ギリギリキックアウトしたライガーは、ロープに飛んだ小峠に起死回生の空中胴締め落とし! 3カウントを奪い、3度目の王座防衛に成功した。
試合後、「3カウント入ってない」と怒る小峠を追っ払うと、続いてスペル・クレイジーとペサディーヤが登場。メキシカン二人の日本語による「ホントニホントニ、オネガイシマス!」という挑戦表明を快く受諾したライガー&タイガー。しかし、マイクを握ったライガーは、「おい、熊野? それでいいのか? メキシカンに挑戦先越されていいのか? それがノアか? おまえたちの血気盛んな魂はどこ言った? 俺の買いかぶり過ぎか? 俺たちは逃げも隠れもしない。チャンピオンは俺とタイガーマスク」と原田&熊野を挑発した。
マイクを握った原田も、「俺たちは諦めてへんぞ! 俺たちがベルトを取り返す!」とアピールしたのだった。
〔GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合〕60分1本勝負
◯獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク〈第18代選手権者組/新日本プロレス〉(17分50秒空中胴締め落とし→エビ固め)石森太二&小峠篤司〈挑戦者組/プロレスリング・ノア/BRAVE〉×
※ライガー&タイガーが3度目の王座防衛に成功
■獣神サンダー・ライガー&タイガーマスクのコメント
タイガー 「自分は確かに石森の最後のトペ・コンヒーロは効きましたけど、それだけだね。試合の中身はいつもと変わらず、強さも感じない。最後のトペコンだけ強かった」
ライガー 「タイガーが言ったけど、俺も一つだけ言っておきたい。レスラーの先輩として言っておきたい。これは皆さんからヤツに伝えてほしい。皆さんがどう感じるか? 雑誌やネットやそういうところで。あいつは俺が熊野にヨーロッパ式のエビ固めで勝利した時に、なんて言ったと思う? 『そんな技で勝って』って、そういうセリフを吐いたの。プロレスの技にそんな技もあんな技もあるか! 必死こいて練習して身につけた技だよ。そこに偽物なんかない。あるとしたら、ヤツのここ(頭を差して)の中だ。どうやって見栄えが良くて、どうやって受けるかしか考えてない。俺と虎はどうやったら、勝つかだ。どうやったら相手にダメージを与えられるか、それを考えている。それがプロのリングだろう。新日本プロレスはそうやって教わってきたよ。あいつは言ったんだ。『そんな技で勝って嬉しいのか』って。じゃあ、どんな技ならOKなんだ。俺はあの技を磨くためにイギリス修行中に何度もトライし、失敗することもあったよ。だけど自分のものにしたら使っている。タイガーが使っている技だってそうだよ。だから、タイガーが言ったろ? 効いた技はトペコンしかないって。結局、見せかけの技なんだよ。見栄えが良くてファンがワーワー言えばいいと思っているぐらいの技なんだよ、あいつらの技は。技はそんなもんじゃねえだろう。マスコミの皆さんは長年プロレスを見続けている分、取材し続けている分……記者のみんな、俺の言っていることはおかしいか? 昔はこれっていう技があった。だから説得力があった。だから、血が通っているんだよ。タイガーが言ったのとかぶるかもしれないけど、結局同音ということよ。同じことを言っている。俺も虎も勝つために練習してるんだよ。次の挑戦者、誰でもいいよ。あのセリフをノアのジュニアのトップの人間が吐いた。それだけでこの団体のジュニアは終わってるよ。終わってなくても未来はない。絶対にそんなヤツらに未来は来ない。言っておくけど、石森、俺たちは勝ったんだ。おまえのシングルに挑戦させろって。前の博多で挑戦表明して、何日経ってんだよ。なぜあいつの口から『いつでもやろう』って言わないんだ。『タイガーマスクとGHCシングルやりますよ、ジュニアの』。なぜそんな言葉が出てこない? タイガーだってイライラしてる。聞いてくれよ、石森に聞いてくれよ。シングルのベルト挑戦の話はどうなったって。タイガーと俺がシングル挑戦したら、必ず一発で取ってやる。その時は俺とタイガーにベルトの雨が降るぜ〜!」
タイガー 「まあ、いまライガーさんが言った通り、今のレスラーはなんでもやればいいと思ってんだよ。あれができますよ、これができますよって。勘違いしてんだ、ホントに。ライガーさんの掌底、俺がエプロンで放ったハイキック、どれだけあいつらの技より威力があると思ってんだ。なんで技大事にしないんだって。最後にリングで小峠が俺たちに言ってたよ。『レフェリーのミスジャッジだ』って。俺らに言ってどうすんだよ。自分たちの団体のレフェリーのことをなんで俺たちに言ってんだよ。どんな言い訳なんだよ。仮にもだよ、このベルトを取られて恥です、絶対に取り返すって言っていた人間が、リングで俺らに『レフェリーのミスジャッジだ』って。何言ってんだ、ホントに。俺らはここに遊びに来てんじゃねえんだよ」
ライガー 「もし派手な技でフォールを取るのが今の流れなら、俺たちはその流れに逆らってやる。逆らって、抗って、必ずベルトを取る。だから、言っておいてくれ、石森に。タイガーマスク、ライガー、首を長くして待っている。いつ挑戦させる? 挑戦すれば必ず一発で取れる。タイガーがいくから」
タイガー 「もう、ライガーさんはやる気いっぱいだからね。ライガーさんはやる気いっぱいだから! ライガーさんはやる気いっぱいだから!(強調して)ライガーさんはやる気いっぱいだから!」
※中邑真輔vs丸藤正道がシングル初対決!! 10月14日(月・祝)両国大会の見どころはコチラ!!