3月8日、これまでTAJIRIの主宰するSMASH所属として、新日本マットに参戦していたKUSHIDA選手が、SMASH代表の酒井正和氏、TAJIRI選手、菅林社長同席のもと、新日本プロレスへの正式な入団会見を行った。
KUSHIDAは4月1日から、正式に新日本プロレスの契約選手となり、3月18日(金)SMASH後楽園(vs大原はじめ)がSMASHラストマッチとなる。また、菅林社長から、このSMASH後楽園大会に新日本の代表として棚橋選手が来場。「KUSHIDA選手を迎えに行く」こともアナウンスされた。
■コメント
酒井代表「今日は、このような素晴らしい席をご用意いただいた菅林社長、新日本プロレスの関係者のみなさん、ありがとうございます。いよいよKUSHIDA君が新日本プロレスに入団するということで、彼はSMASH旗揚げのときに、TAJIRIのほうから、『KUSHIDAをカナダから呼びたい』と。『SMASH旗揚げのキーマンです』ということで、私も承諾しまして、SMASHに入った経緯があります。KUSHIDA君と私のあいだにはいろいろありましたが、結果的にKUSHIDA君が新日本プロレスさんに入団できるということは、SMASH代表である私、SMASHのスタッフ、選手、みんなが非常に応援しています。3月19日には、IWGPベルトに挑戦するということで、ぜひがんばっていただきたいな、と。KUSHIDA君のサクセスストーリーがそこで生まれれば、SMASHにとって価値のあることではないか、と。がんばってもらいたいと思います。ありがとうございました」
KUSHIDA「まずは、SMASHの関係者のみなさん、そして酒井社長、TAJIRIさん、新日本プロレスの関係者のみなさん、そして菅林社長……。ホントに何度、感謝を言っても足りないくらいです。ホントにありがとうございます。ボクの尊敬する人、坂本竜馬の言葉で、『世に生を得るは事を成すにあり』という言葉があるんですけど、『自分はなんのためにプロレスラーになっていまプロレスをやっているのか?』とか。『何を成すために、生まれてきたのか?』っていう答えが、この新日本プロレスにあるんじゃないかと思います。
いままでデビューして4年ですね……。月に1回というペースで試合をしてきて、その中で『もっと経験がしたい』という僕のワガママをTAJIRIさんを始め、多くの方がご協力していただき、願いを叶えていただけることになりました。新日本プロレスさんには、去年からシリーズにも出させていただいて、たくさん経験を積んでいるこの現状を非常に、幸せに感じております。今年に入って、合同練習のときには、寮に住み込みで参加させていただいてます。みなさんの期待に応えられるよう一生懸命努力して、がんばりたいと思います。これからよろしくお願いします!」
TAJIRI「KUSHIDAはですね、プロレスでデビューしたときから、入ってきたときから、僕が見てまして。SMASH立ち上げのときもカナダに行って、『KUSHIDAがいなけりゃできないから』と言って、スタートして……。18日の後楽園がSMASHの1周年なんですけど、そこでKUSHIDAがさよならするかたちになるとは、夢にも思ってなかったんですけど……。
正直ですね、KUSHIDAがSMASHからいなくなるのは、いいことなのか悪いことなのかは置いておいて。やっぱり僕もKUSHIDAと同じ歳のときに日本を飛び出して、外国に行った人間で、若い者は志っていうものがありますし。もともと人間の成長する様を見せたくて、始めたSMASHなんで……。まぁ、でも、さっきそこで、KUSHIDAが“ここ”でね?(ライオンマークの前で)なんか写真撮って……小学校の入学式みたいで……(涙ぐむ)。でも、あの人生は1回しかないから、がんばってね? そして、KUSHIDAの退団を認めてくださった酒井社長、入団を認めてくださった菅林社長、ホントにありがとうございます! 」
菅林社長「KUSHIDA選手は、次回の3月18日の後楽園大会がSMASHさんでのラストということであるならば、私の一存で、新日本プロレスの顔であります、現IWGPヘビー級王者・棚橋弘至をKUSHIDA選手を迎えに、その後楽園に行かせたいと思います。それが、SMASHさんへの最大の敬意だと思います。KUSHIDA選手は悔いのないような試合をしてください」
TAJIRI&KUSHIDA&酒井代表「ありがとうございます!」
■ 質疑応答
——新日本に入って、どんな試合をしていく? 目指す選手像は?
KUSHIDA「え〜。カナダから帰国したときに、『俺は世界を目指す!』と大きいことを言ったんですけど、そこはまったくブレてなくて、『世界に通用するレスラーになりたい』これが、自分の中でありますので、この新日本というリングは、世界でもホントにレベルの高いレスラーがしのぎを削っているということを身をもって実感しているので、この中で成長していければと思います。さしあたっては、来週の名古屋大会でIWGP Jr.ヘビー級戦が決まっていますので、小さい頃から新日本プロレスが好きだったので、そのベルトを獲るということが、プロレスラーとして夢の一つだということは間違いないので、それに向けて、精進していきます」
——そのIWGP戦の前日には、後楽園でSMASHのラストマッチが大原はじめ選手と組まれていますが?
KUSHIDA「そうですね。大原とのシングルが決まってはいるんですけど、所属としてはラストチャンスなので、大原に勝って、最後にTAJIRIさんと肌を合わせて勝負したい、と。そこで勝って、大きなおみやげじゃないけど、成果を出して。節目の日ですから、次の日タイトルマッチにいいおみやげを持っていけたらな、と思います」
——いまの言葉を聞いて?
TAJIRI「……なんだか、いろいろ複雑な気持ちですね。正直、言って。ここで、『KUSHIDA、おまえなんてまだ顔じゃないよ』というような気持ちには全然ならないですね……」
KUSHIDA「必ず、大原に勝って、TAJIRIさんとのタイトルマッチを実現させます!」
——あらためて、IWGP Jr.戦の意気込みをお願いします。
KUSHIDA「ハイ。もうシリーズに出させていただいてますけど、(プリンス・)デヴィットが満身創痍だ、と。タイトルマッチの連戦も続いてますし、そこは肌で感じてます。それに対して、いまのボクは毎日、試合できることに喜びを感じてます。いまのボクはまだまだ完成されたレスラーでは全然ないと思いますんで。なので、逆をいえば、なんでもできるし、デヴィットにしたら何をしかけてくるかわからない、と思うんです。何より、名古屋のタイトルマッチは、デヴィットとの勝負でもあるんですけど、4月から新日本さんにお世話になるということで。新日本を愛するたくさんのファンの人に認めてもらう、ファンの人とも勝負だと思ってます。いままでのすべての力を使って、もちろんTAJIRIさんから教えてもらったこと、すべてを注いでタイトルマッチ、全力でぶつかりたいと思います!」
——菅林社長、KUSHIDA選手を迎え入れるにあたって、期待する部分は?
菅林社長「そうですね。いままでの生え抜きの選手の成長過程とは違った育ち方をした選手ですので、新日本の所属選手に刺激を与えてほしいと思いますね。ただし、昔とは感じが違うという声もありますけど、新日本プロレスは昔からの新日本プロレスなんで。所属になったら、ちょっとでも気を抜くと、あっという間に追い抜かれたりする環境にまだまだありますんで。気を抜かないで、少しでも強くなるように努力してもらえば、それがまた周囲の選手への刺激になると思うんで」
——KUSHIDA選手、棚橋選手がSMASHの後楽園大会に迎えに行く、ということに関しては?
KUSHIDA「そうですね。棚橋さんの偉大さっていうのは、ホントに地方の会場で、目の当たりにしているので。メインイベントをチャンピオンとして、試合で満足させて、マイクで締めるという偉大さ? そこはいっぱい盗める部分があると思いますし、目標ですよね。そんな棚橋さんが来ていただけるというのは、ホントに光栄だし、できたら、1年前に僕とTAJIRIさんと棚橋さんと一緒に試合をしていたこともありますので、それを復活じゃないですけど。一番近い部分で今後も棚橋さんには、勉強させていただきたいですね」
——TAJIRI選手は、いかがですか?
TAJIRI「そうですね。なんかクラスで一番ハンサムで、人気者で、運動もできる男の子がウチに遊びに来る……そんな雰囲気なんで。恥ずかしくないように、家の中を磨いて、家族の者にも『ちゃんとしてね』って言っておきたい。そんな感じですね(笑)」
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★「IWGPベルトを獲ってSMASHに凱旋したい」新日本へ移籍するKUSHIDA選手が囲み会見でコメント
■3月19日(土)18:00〜 愛知・愛知県体育館
●チケット情報/●カード情報
●IWGPジュニアヘビー級選手権試合
(第60代王者)プリンス・デヴィットvsKUSHIDA(挑戦者/SMASH)
※6度目の防衛戦
「NEW JAPAN CUP 2011」2回戦 (時間無制限1本勝負)
真壁刀義vsMVP
「NEW JAPAN CUP 2011」2回戦 (時間無制限1本勝負)
中西学vs中邑真輔
●「NEW JAPAN CUP 2011」2回戦(時間無制限1本勝負)
“天山広吉vs飯塚高史の勝者(3.13浜松)”vs“井上亘vs矢野通の勝者(3.13浜松)”
●「NEW JAPAN CUP 2011」2回戦(時間無制限1本勝負)
“永田裕志vsG・バーナードの勝者(3.13浜松)”vs“内藤哲也vs田中将斗の勝者(3.13浜松)”
※全8〜9試合予定。(全カードは後日発表)
- 2011.3.8
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