1月5日(水)、都内の新日本プロレス事務所にて、昨日大成功を収めた1・4『WRESTLE KINGDOM Ⅴ in TOKYO DOME』の一夜明け会見が行われた。会見には小島聡を破り、第56代IWGPヘビー級王者となった棚橋弘至と菅林直樹社長が出席。また、その席上で1・22&23『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2011』後楽園2連戦の全対戦カード、次期シリーズ『NEW JAPAN ISM 2011』の1・30後楽園大会で行われる真壁刀義vs小島聡のIWGPヘビー級王座挑戦者決定戦、そして2・20『The New Beginning』仙台サンプラザホール大会で棚橋の初防衛戦が行われることが発表された。
■棚橋&菅林社長のコメントと質疑応答
菅林「昨日の東京ドーム大会、取材のほう、ありがとうございました。4万2,000人の皆様に会場にお越しいただきまして、大会として大成功。また、テレビ朝日さんの協力によりまして、3D収録や携帯電話などコンテンツとしての展開も見られた内容のある大会でした。メインではIWGP王座を奪還してくれた棚橋選手はさすがエースという闘いぶりでしたし、真壁選手も中邑選手も新日本プロレスの強さを見せつけてくれました。内藤選手、岡田選手が格上の選手に奮闘した姿を見られたことも印象的でした。岡田選手に関しましては、まだまだ発展途上の段階にありますので、もう一度遠征に出そうと思っています。昨日の結果を受けて、2月20日、棚橋選手の初防衛戦が決定しました。相手は1月30日、後楽園大会での前王者・小島選手と真壁選手の挑戦者決定戦の勝者となります。また、1月22日、23日のCMLL大会の全対戦カードも決定しました。ライガー選手のCMLLミドル級選手権をはじめ、ウェルター級選手権、6人タッグ選手権及びIWGPタッグ選手権、IWGPジュニアタッグ選手権も行われます。DDTの飯伏選手、ケニー・オメガ選手、男色ディーノ選手の参戦も決定しました。また、昨日、ビジョンにて発表いたしましたアメリカツアーの子細も決定しております。観戦ツアー、新王座の創設など見どころの多い遠征にしようと思っていますので、どうぞご期待ください」
棚橋「第56代IWGPヘビー級チャンピオンの棚橋です。昨日の激闘を終えて、ここにベルトが戻ってきたことに対して凄く胸一杯です。前回、4回目のベルトを獲った時、第52代王者の時から約1年以上巻いていなかったので、ベルトが腰にしっくりくるまでは時間がかかるかもしれませんけど、やっぱり俺はベルトが似合うなと思いました。ベルトをかけた試合がメインだったんですけども、昨日のドーム大会、試合開始から控え室のモニターで見ていましたけが、試合の色が違ったり、テーマがあったり、試合をするごとにドームの空間が盛り上がってくるのをモニターを通しても感じていました。そういうふうに選手が盛り上げて繋いできたバトンを受け取り、ゴールのテープを切るのがメインイベンターの使命なんだなっていうのを改めて感じました。ゴールした勢いで、これからチャンピオンとして全力で走っていきたいと思いますし、ボクの目標は新日本プロレスの更なる強化、発展はもちろんなんですけども、日本全体を見渡して、日本プロレス界の全てを俺が引っ張っていきます。各団体、いろんな素晴らしいチャンピオンがいますけど、そういう大きな視点で見てこそ新日本だし、アメリカ遠征も決まったんで、より大きな世界へ打っていけるようなチャンピオンとして一層精進していきたいと思います」
──昨日、試合後に真壁選手が挑戦を表明しましたけど、真壁vs小島で挑戦者決定戦をやるようですが、それについてはいかがですか?
棚橋「真壁選手の試合もバックステージでウォーミングアップをしながらチョコチョコ見ていたんですけども、場外で机に投げっぱなしのパワーボムを決めて、真壁選手が吼えたシーンがあったんですよ。その時にボクの心が揺さぶられたというか、初めて他のレスラーを見て、『カッケーな……』と思ったので、そういう部分では真壁選手の魅力というかね、十分に興味あります。まあ、タイトルマッチに敗れてリマッチ権で『もう一回やらせろよ!』っていう小島選手の気持ちもわかるんで、それで挑戦者決定戦をやるっていうんだったら、ボクに異存はないです」
──初防衛戦の場所が仙台ですが、もしかしたら初めてだと思うんですけど、仮に初めてだとして、新日本のトップのベルトであるIWGPヘビー級のベルトの防衛戦を仙台でやるというのはどういうお気持ちなんですか?
棚橋「ボクとしてはですね、社長が横にいるので言いにくいんですけど、日本全国で防衛戦をやりたいです。やっぱり、そういう力をつけていかなきゃいけないし、仙台で初めてのタイトルマッチが行われるとするならば、それは新日本にとって凄くいいことだと思います。仙台は宮城県スポーツセンターがあった時は大きい会場で、あれぐらいのキャパでやっていたんですけども、それ以来、ボクはずっと仙台で苦戦し続けてきたんですよ。いい思い出もありますけど、その倍、悔しい思いもしてきたんで。ここ1〜2年、仙台のプロレス熱はプロモーションに行っても感じますし、この間の『G1クライマックス』でも感じたので、仙台でタイトルマッチができるということに非常に喜びを感じています」
──仙台は楽天の監督に星野さんが就任して盛り上がっている土地だと思うんですよ。そこに乗り込んでいくっていうのは。
棚橋「そうですね。さっき営業の方から聞いたんですけど、また大会前に仙台にプロモーションに行くので、全力プロモーション、一人でも多くの方にプロレスがあるよっていうのを知ってもらって、仙台のプロレス熱がさらに高まっていくように絶対にします」
──5月にアメリカ遠征がありますけど、当然ベルトを持って行きたいというお気持ちですよね?
棚橋「それは是が非でもっていう思いがあります。ベルトを巻いているっていうことは、日本のプロレスの象徴ということですから。向こうの方がベルトを巻いている人間が一番だって、一番わかりやすいと思うし、ボクを通して日本のプロレスが見られているっていう、それぐらいの意識でいますから。日本のプロレスファンも満足させて、世界のプロレスファンも満足させます」
──社長としては防衛戦を?
菅林「是非やりたいですね。海外ではイタリアでやって以来してないと思うんで、是非インターナショナルということを印象づけて帰ってきたいと思います」
──1月22日と23日のCMLL興行がありますけど、棚橋選手は初日にミスティコ選手とタッグを組みます。これは一度流れていますけど、改めて意気込みをお願いできますか?
棚橋「うん、ミスティコ選手とは昨年の5月にメキシコに行った時にトリオを組みまして、コミュニケーションを図ってますし、これは言っていいかわからないですけど、非常にウマが合うな、と(笑)。もの凄いヒールもできるし、向こうのスーパースターでベビーフェイスだし、素晴らしい選手なんですけども、やんちゃなんですよね(笑)。だから、もの凄い楽しみです」
──IWGPのインターコンチネンタルベルトなんですけども、どういうコンセプトでやっていこうと思っているんですか?
菅林「今年の5月の遠征を成功させて、継続的にやっていきたいと思っています。ゆくゆくはアメリカに法人を作って、常に日本とアメリカで同時にIWGPの闘いがそれぞれのファンに見られるようにしていきたいと思っています」
- 2011.1.5
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