棚橋が小島に2年越しリベンジを果たし、優勝決定戦進出!/4月9日全日本プロレス後楽園大会試合結果(1)
全日本プロレス
GAORA SPECIAL 2008
チャンピオン・カーニバル(最終戦)
4月9日(水)
東京・後楽園ホール
第5試合
チャンピオン・カーニバル公式戦 Aブロック
30分1本勝負
○棚橋弘至
(2勝2分=6点)
(18分10秒 電光石火)
×小島聡
(2勝2敗=4点)
※棚橋が優勝決定戦進出を決める。
=試合経過=
武藤敬司、川田利明を相手に連夜の時間切れドローを演じた棚橋。優勝決定戦進出に望みを繋げ、迎えた公式戦最終日の相手は小島。かつて「G1 CLIMAX 2006」公式戦(2006年8月10日愛知県体育館)で小島に敗北している棚橋は2年越しのリベンジを果たし、優勝決定戦進出なるか!?
「オレ達は勝ちに来たんだ! 勝て棚橋」と書かれた横断幕がバルコニーに貼られ、会場に駆けつけた新日本のファンから大歓声を浴びて入場した棚橋。しかし、コール時には大ブーイングを浴び、会場は「小島」コール一色に。
序盤から激しいエルボー合戦を展開する両者。この打ち合いに観客は拍手喝采する。これを顔面かきむしりで制した小島は、棚橋のドロップキックも不発させる。だが、棚橋はエルボードロップですぐに反撃し、両手を広げて髪をかき上げる余裕のアピール。しかし、ロープへ走ると、小島のセコンドに付いていたTARUに足を掴まれて転倒してしまう。
それでも棚橋は小島からイスを奪い、逆にイス攻撃を仕掛けようとするが、小島は急所パンチでこれを阻止。ところが、棚橋はすぐに急所攻撃でお返し、イスで小島を殴打する。
ブーイングを浴びる中、棚橋は場外戦で小島を痛めつけ、リングに戻すとテーピングが巻かれた右腕を踏みつけて得意げにマッチョポーズを決める。その後も、腕固めやロープを利用した腕攻めなどで小島の右腕を集中攻撃。勢いに乗った棚橋は、場外に出ると、人差し指で天を指して観客にアピールし、エプロンに立つ。すると、ここで小島は反撃のラリアット。棚橋を場外へ転落させる。
小島は棚橋をリングに戻すと、逆水平チョップ連打、串刺しジャンピングエルボーからのいっちゃうぞエルボーで棚橋をカバーするが、カウントは2。続けて小島は、ブレーンバスターを狙うが、棚橋は背後に着地し、ジャーマンスープレックスの体勢へ。小島に急所蹴りで脱出されるが、その直後にすぐに急所攻撃でお返し。共に急所を押さえながらダウンし、痛み分けに終わる。
その後、チョップ合戦を経て、小島がエルボー連打からローリングエルボーで棚橋をダウンさせる。だが、棚橋は強烈な張り手を小島にヒットさせ、これを突破口にフライングフォーアーム、エルボー連打で反撃。そして、セカンドロープに乗ると両手を広げてサマーソルトドロップを狙う。しかし、このアピールをしている間に小島は蘇生。コーナー上で棚橋を捕まえ、雪崩式コジマカッターで棚橋をフォールする。
カウント2で返した棚橋は、ロープへ走った小島にカウンターのスリングブレイド。だが、小島もすぐにコジマカッターで応戦。これで両者ダウンする。
2人への声援が交錯する中、先に立ち上がった小島はロープへダッシュ。すると、棚橋はカウンターの低空ドロップキックで小島の動きを止め、小島の右腕をドラゴンスクリューの要領で回転させる荒技を2連発でお見舞い。そして、髪を“かっこよく”かき上げると、ショルダーアームブリーカーで小島の右腕をさらに痛めつける。
しかし、小島も黙っておらず、2度目のショルダーアームブリーカーをロッキン・バウ(変型スイングネックブリーカー)で阻止。そして、垂直落下式ブレーンバスターで棚橋にカウント3を迫る。
小島がCCDを狙うと、棚橋は背後に着地しドラゴンスリーパーへ。そして、腕ひしぎ逆十字固めへ移行し、小島の右腕を絞り上げる。「小島」コールに後押しされた小島はロープへ足をかけるが、棚橋は技を外そうとせず、大ブーイングを浴びる。
棚橋は、再び小島の右腕をドラゴンスクリューの要領で回転させる。そして、ミサイルキックを放つが、小島はダウンせず。すると、棚橋は得意のだるま式ジャーマンスープレックスホールドでフォールを迫るが、カウントは2.9。
棚橋は、続けざまにハイフライフローでダイブ。だが、小島は回避し、右腕のサポーターを外すと、強烈なラリアットをぶち込む。しかし、右腕のダメージが蓄積していたためカバーにいけず、場外エスケープする。
小島がリングに戻ると、棚橋はエルボー連打からロープへ走る。すると、小島はカウンターの左腕ラリアットをヒットさせ、カバーへ。これがカウント2.9に終わると、棚橋をハンマースローし、渾身のラリアットを放つ。ところが、棚橋は間一髪で避け、電光石火(ランニングしての首固め)で小島を丸め込む。これで見事3カウントを奪取し、勝ち点6でAブロックの首位に立った棚橋が優勝決定戦へ駒を進めた。
勝ち名乗りを受けた棚橋は、フラフラになりながらもリング中央で人差し指で天を指すアピールをすると、セコンドの岡田かずちかの肩を借りて退場していった。
=試合後コメント=
棚橋「ハァハァハァ……歴史が動いた。歴史的な事件まであと1つ。それが俺の使命だ」