祝デビュー1周年&「SUPER Jr.」初出場! 内藤哲也選手を直撃!
昨年5月27日、埼玉・草加市スポーツ健康都市記念体育館における宇和野貴史戦でデビューした内藤哲也選手。昨日6月1日に後楽園ホールで開幕した「BEST OF THE SUPER Jr.XIV〜Power Of Mind〜」でキャリア2年目に突入する。
邪道選手の欠場により大抜擢され、同リーグ戦への初出場も果たした内藤選手に直撃インタビューを敢行した——。
–まずはデビュー1周年、おめでとうございます!
内藤「ありがとうございます」
–プロレスラーになって1年が経ちましたが、なにか気持ちの変化は?
内藤「はたから見たら分からないかもしれないですけど、試合中に余裕が少し持てるようになりました。『動こう、動こう』じゃなくて、ワンテンポ置けている。今は自分のペースを持てるようになりました。相変わらず、試合前は緊張していますけど(笑)」
–最近は、新たにミサイルキックも得意技にされて技のバリエーションを増やしていますよね。
内藤「あれはこだわりがあるんですよ。普通はコーナー最上段をまたいで2本のロープに片足ずつ乗せるんですけど、自分は片方のロープに両足を乗っけています」
–この1年で印象に残っている試合は?
内藤「デビュー戦、デビュー2戦目の後楽園ホールで初めてやった試合(2006年5月28日裕次郎戦)。後楽園は、やっぱり(自身のファン時代に)よく来ていた場所なので。あとは、(内藤哲也試練の)5番勝負の金本(浩二)戦(2006年9月16日久喜大会)に、初勝利した神戸の平澤(光秀)戦(2006年10月29日)。この4つですね。(5番勝負は)デビューして3ヶ月か、4ヶ月でいきなりチャンスをもらったんですけど、色んなプレッシャーが自分の中であって、最後の金本戦でそれが一番ピークでした。あと、金本さんが怖いというのがあって」
–金本選手に対して恐怖があったと?
内藤「リングに上がるまでは怖かったですけど、上がったら張り甲斐がある相手だなと思いました。金本さんは「どんどん来い!」っていうバチバチしたタイプで、こっちの攻撃を倍ぐらい返してくれるので気持ちよかったです。自分の目指しているスタイルではないですけど、気持ちよく終えることができました。最近だと、5月2日の後楽園のタッグマッチ(「金本浩二&井上亘VSタイガーマスク&内藤哲也)でもかなりやられて、終わった後は痛かったんですけど、金本浩二という選手との試合はなんか気持ちいいです」
–同期の平澤選手に初勝利したは喜びも大きかったのでは?
内藤「当時は、勝てなくて、勝てなくて、かなり気持ちがヘコんでいました。前日(2006年10月28日高知大会)の同じ試合で負けて、その日の夜に、普段はあんまり電話しないんですけど、友達とかに電話していました。そうやって凄くヘコんでいた時の勝利だったので嬉しかったですね」
–今回、SUPER Jr.に初出場されますが?
内藤「実績がないのに、『自分は出られるだろう』と変な自信を持っていました(笑)。でも、結局発表された中には自分の名前がなくて。この前の5月のシリーズでも(ミラノコレクションA.T.や石狩太一)にシングルで負けて正直諦めていたんですけど、チャンスが回ってきました。SUPER Jr.は長くて過酷ですね。G1(CLIMAX)は短期決戦ですけど、SUPER Jr.はそうでないので、こなすだけでも大変というイメージがあります」
–自身が属すBブロックのメンバーをご覧になっていかがですか?
内藤「結構闘っている選手がいるんですけど、金本さんとの試合は、自分もとにかくバチバチいきたいですね。(エル・)サムライさんは、前に4回くらい組まれていたんですけど全部流れて、今回がやっと初めてのシングルなので。サムライさんは、自分が熱中して観ていた頃から上位にいるベテランの選手で、それから10年以上経っているのに、いまだに上位にいる。16回連続16回目の出場には、なにか秘密があると思うので、それを感じてみたいですね。あとは、B×Bハルク選手が楽しみです」
–ハルク選手とは4月13日大阪大会でのタッグマッチで対戦していますね。
内藤「実は全く触れてないんですよ(苦笑)。今年の1月(8日の後楽園大会)、タッグマッチで闘う機会があったんですけど、前日に田口さんがケガして(カード変更で)流れて。自分はB×Bハルク選手に興味があって、やってみたいと思っていたので、やっとという感じです」
–ハルク選手に対する印象は?
内藤「大阪でしか見ていないんですけど、物凄い運動神経ですね。あと、蹴り技がいくつかあってそれが全部的確でした。そういう優れた部分を感じたいですね。向こうは眼中にないかもしれないですけど、自分は(リーグ戦の中で)B×Bハルク戦を一番楽しみにしています」
–SUPER Jr.への意気込みをお願いします。
内藤「『邪道選手の代打じゃねぇぞ!』と、(出場選手やファンへ)言いたいですね。ただ出れて嬉しい、いい試合をしようというのは当たり前の話ですから。絶対に結果を残します」
–では、最後に2年目の目標をお聞かせください!
内藤「全試合に出たいです。『内藤哲也は外せない』って思われる存在に早くなりたいです!」
昨日の後楽園大会の初戦で外道選手と対戦した内藤選手。戦前に「今まで2回闘って、両方とも向こうのペースで終わってしまいました。でも、あれから日も経ったので、今回は完全にじゃないかもしれないですけど、自分のペースに持っていけるようにしたいです」と意気込んでいた。
外道選手の老獪なインサイドワークにペースを崩され続けたものの、得意のジャンピングエルボーアタックを2度ヒットさせ、ジャパニーズレッグロールクラッチホールドで見事3カウントを奪取。最後は自分のペースに外道選手を引き込み、劇的勝利を収めた。
初出場で初戦白星、外道戦初勝利と、初物づくしの素晴らしい結果でSUPER Jr.デビューを飾った。2年目を迎え、さらなる飛躍を誓った“ヤングライオン”内藤選手が、リーグ戦のキーマンになりうるかもしれない。