• 2017.12.15
  • #Media
【後編も無料公開!】“超大物”クリス・ジェリコの凄さとは? 斎藤文彦氏が徹底解説!「ケニーとジェリコは、めぐり逢うべくしてめぐり逢った」【WK12C】

話題沸騰のクリス・ジェリコが緊急来日! そこで新日本プロレスのスマホサイトで大反響!
「クリス・ジェリコの凄さとは?」を
斎藤文彦氏が徹底解説した濃厚インタビュー(後編)も緊急で無料公開!!

★各試合の詳細、コメント、日記も読める! スマホサイトの“入会”はコチラから!

1.4東京ドームでケニー・オメガとの対戦が電撃決定し、全世界のプロレスファンに衝撃を与えた“超大物”クリス・ジェリコ。いったい、ジェリコの何がそんなに凄いのか? 

新人時代からクリス・ジェリコをよく知る“プロレス評論家”であり、アメリカンプロレスにお詳しい斎藤文彦(フミ・サイト―)氏に、この一戦の意味なども含めて濃厚インタビュー! 今回は後編をお届け!

■『WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム』
2018年1月4日(木) 17:00~東京・東京ドーム
★カード情報はコチラから!
★チケット情報はコチラから!
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「アリーナB」は完売となりました。
※「2FスタンドA」は残りわずかとなりました。
(12月13日現在、闘魂SHOP水道橋店・後楽園ホール5階事務所・書泉グランデ・書泉ブックタワー・BACK DROPには在庫がございます)

★インタビュー前編はコチラ!「今回の件は、アメリカのファンのほうがよっぽどビックリしています」

■ジェリコは「モチベーションがなくなってしまった」時期に、自分のロックバンド“FOZZY”の活動を本格的にスタートさせたんです
  
斎藤 ボクは最初にクリス・ジェリコを観た瞬間から、「この人は必ずスーパースターになる人。でも、いったいどこまで行っちゃうんだろう?」と思ってました。と言っても、当時はもの凄くかわいらしい顔をしていましたけど(笑)。

――その頃はかわいらしい感じでしたか(笑)。

斎藤 ええ。今回、クリス・ジェリコを初めて見た人にとっては、ヒゲを生やしてるし、髪の毛も短くしつつオールバック気味な髪型ですけど。あの人は、その都度その都度、英語で言うと“レレバント(relevant)”と言うんですけど、時代によって自分のイメージを変化させてきた選手なんですね。

――その時々で、自分を時代にフィットさせていくというか。

斎藤 ザ・ビートルズで言えば、初期はマッシュルームカットでデビューして、徐々にサイケデリックでヒッピーみたいなルックスに転換していきますよね。アルバムでいえば、『ラバーソウル』や『リボルバー』から『ホワイトアルバム』に行って、最終的には『レット・イット・ビー』と『アビーロード』になってバンドを解散し、ソロ活動に向かっていく。

――デビュー時は純朴でかわいらしかった青年たちが、後期はヒゲ面&長髪にイメージを変えていきますね。
 
斎藤 ジェリコもその時代、その時代で常に新しい自分を作り上げていったんです。WWEでの最初の第1期は“アヤトラ・オブ・ロックンローラ”という異名で、まだロックンロールの匂いを残した髪の毛が長~いブロンドヘアのレスラーとして登場した。ところが、ボクが2004年か2005年にインタビューしたときに「もうやることはやった。モチベーションが落ちちゃった」と言っていたんですよ。そして、2005年にはいったんWWEから姿を消すんですね。

――2005年にいったん休養するわけですか。

斎藤 プロレスを十何年やってきて、自分のゴールだと思っていたWWEという団体でもチャンピオンになっちゃった。それまで自分の中で描いていたモチベーションをすべて通過してしまったんですよ。

――プロレスの世界地図をいったん全部、制覇してしまったというか。

斎藤 しかも、2003年にはジェリコが一番憧れていたショーン・マイケルズと『WRESTLE MANIA』でシングル戦もやってしまっている。その時点まで、ジェリコはルックス的に似通っていたショーン・マイケルズのコピーみたいに思われていた部分もあったんです。でも、そのショーン・マイケルズとも大舞台で試合をしちゃった。

――“本家”のショーン・マイケルズと闘ったことで、ある意味で自己を完結させてしまったというか。

斎藤 だから指折り数えて、「いま、自分がプロレスでできることってなんだろう?」と考えた時に、「モチベーションがなくなってしまった」時期だったのがその頃なんです。ところが、そのあとすぐに自分のロックバンド“FOZZY”の活動を本格的にスタートさせた。じつは、それだけジェリコがWWEでビッグになったことで、バンドとしてCDを出しやすくなっていたのも事実なんですが(笑)。

――プロレスでのネームバリューが上がったことで、バンドのCDデビューも可能になったと。

斎藤 というのは、FOZZYのライブに来てくれるお客さんはやっぱり半分以上、プロレスファンなんですね(笑)。けれどもジェリコとしたら、ここでWWEの手を離れて自分でバンドを作り、自分でCDをプロデュースして、自分でヨーロッパツアーに出てやると。レスラーの片手間の活動と思われるのが嫌だったんでしょうね。実際にヨーロッパのメタルシーンに乗り込んで行って、自力でツアーを成功させてしまったんです。

――しかし、そこまで自分のやりたいことを次々とかなえられる人ってなかなかいないですよね。

斎藤 非常に欲張りだし、もの凄く貪欲ですよね(笑)。さらにもう一つ、この時期のクリス・ジェリコがやったことがある。その2004年~2005年の2年間で、彼は“ゴーストライター” なしで、自分の自伝を2冊書き上げたんですよ。

――自分一人で自伝を書きあげましたか。

斎藤 過去にも、アメリカでは有名プロレスラーの自伝がたくさん出ていますけど、自分でちゃんと自伝を書いているのは、クリス・ジェリコとミック・フォーリーの二人だけです。そのへんを考えても、頭の出来が違うのかなと。

■ジェリコの必殺技(逆エビ固め)の名前は「ウォールズ・オブ・ジェリコ」。つまり聖書に登場する建造物の名前を命名したわけです


斎藤 やっぱり、「クリス・ジェリコをプロデュースする」という情熱に関しては、凄まじいモノがありますね。そもそも“ジェリコ”っていう名前だって本名じゃない。本名はクリス・アーバインですから(笑)。
 
――本名はアーバインさんでしたか。
 
斎藤 パレスチナには「ジェリコ(エリコ)」という古都が存在するんですけど、これは、キリスト教における旧約聖書、ユダヤ教における聖書(ヘブライ聖書)にも登場する城壁のことなんですね。ジェリコがWWEで使った必殺技(逆エビ固め)の名前が「ウォールズ・オブ・ジェリコ」。つまり聖書に登場する建造物の名前をフィニッシュホールドに命名したわけです。

――そんな宗教的な意味が大きい建物の名前をあえて付けたと。

斎藤 だから、ボーッとジェリコの試合を観ていると、「なんで、ただの逆エビ固めなのにそんなに騒ぐの?」と思う人もいるかもしれないけれど、プロレスの基本技である逆エビ固めにこういう大きな意味を与えたことが凄いと思うんです。しかもジェリコは、この技を大切に大切に使っていて、フィニッシュではきっちりと“ウォールズ・オブ・ジェリコ”で獲るんです。
 
――説得力のある決め技として、シッカリ浸透させていったと。

斎藤 そこには温故知新的な考え方もあるかもしれない。プロレスの必殺技って、シンプルなモノに回帰していく傾向がありますから。ただの逆エビ固めに新しい命を吹き込んだということも、ジェリコの功績の一つだと思います。

――キリスト教圏に住むアメリカのファンにとっては、相当にインパクトのあるネーミングでしょうね。

斎藤 まあ、実際にイマジネーションを膨らませれば、たしかに逆エビ固めが“壁”に見えてこなくもない(笑)。そういう妄想も重ねられるシンプル・イズ・ベストな技ですし、そこまでジェリコは深く考え抜いていたんでしょうね。

■37~38歳になったジェリコは、髪を短く切って、“大人バージョン”のクリス・ジェリコを見せていくわけです

斎藤 そして、2006年の終わりだと思いますが、WWEにもう一回復帰した時は、今度は長かった髪をバッサリと短く切ってきたんですよ。この時も「あ~、今度はそう来たか!」と驚きましたよね。
 
――ビートルズ的な意味で、またもや“新しい自分”をプロデュースしてきたと。
 
斎藤 そうです。今度は37~38歳になったジェリコが、髪の長いブロンドのかわいいレスラーじゃなく、“大人バージョン”のクリス・ジェリコを見せていくわけですね。そして、WWEの新時代のスターであるジョン・シーナに勝ち、もう一回WWEタイトルを奪ってしまう。当時のWWEはジョン・シーナがいる、エッジがいる、ランディ・オートンがいるという状況の中、大人バージョンのジェリコが、もう一回メインイベンターとして活躍する。さらに2008年には、『レスリング・オブザーバー』誌の“レスラー・オブ・ザ・イヤー”も獲りました。こうしたイメージチェンジのあとでもう一度、全盛期を迎えてしまうわけです。

――本当に、ずっとWWEの最前線で活躍してきたレスラーなんですね。

斎藤 ここ数年は、FOZZYの活動を続けながら、「たまにしか出てこないクリス・ジェリコ」という感じで、WWEのリングにはそれほど上がってなかったんです。ただし、近年もケビン・オーエンズとか、現在進行形の新しいメインイベンターともシッカリ絡んでいる。現在は、ケビン・オーエンズに首をケガさせられて欠場中……というところで、登場が途切れていましたけど。
 
――では、クリス・ジェリコはまさに現役バリバリな選手なんですね。

斎藤 それだけじゃなくて、いまはジェリコの子どもたちも小学生になって大きくなったので、『アニマルプラネット』みたいなチャンネルで自分の子どもたちと一緒に番組に出たりしているんですよ。今度は子どもと交流している、“お父さんバージョン”のクリス・ジェリコも画として見せています(笑)。

――こうした一連の動向というのは、基本的にはジェリコ選手の自己プロデュースであり、それを受け入れてもらえるような関係をWWEと築いてきたということでしょうか。

斎藤 そうですね。WWEというのは、基本的にすべて専属契約なので、WWEに所属している選手は、常に自分がクビにならないかを心配していて、オフィスやマネージメント、エージェントやプロデューサーから言われることは常に「イエッサー」と言って、とにかく波風を立てずに長続きさせようとする選手がほとんどなんです。でも、クリス・ジェリコだけは、ビンス・マクマホンという最高権力者に「こういう企画がありますよ」ということを直接言える立場にあるんですね。しかも同時にHHH、シェーン・マクマホン、ステファニー・マクマホンというようなトップのエグゼクティブとも直接対話できるポジションにいるわけです。

■ジェリコは、このあいだの「フロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガー」の試合を観た時にアイディアがピーンと来たという話です


――不思議なのは、そんなクリス・ジェリコ選手が「なんで今回、新日本プロレスに上がるんだろう」という部分ですよね。

斎藤 おそらく、それはジェリコが今回も「俺以外に誰にもできないことって何だろう?」と考えたということでしょうね。……これは、すでにいろんなところで活字になってますけど、先だっての「フロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガー」の試合を観た時に、アイディアがピーンと来たという話です。

――WBCの元ボクシングチャンピオンと総合格闘技・UFCの現役チャンピオンが一夜限りで闘ったドリームマッチ(現地時間・2017年8月26日ラスベガスで実現)ですね。

斎藤 ええ。あの試合を観た時、ジェリコは「こんなことができるんだ!?」と思ったと同時に、「プロレス界でも開けられない扉をこじ開けることはできるのではないだろうか?」という発想になったんでしょうね。そこで出た結論が「俺にしかできないことがあるとすれば、俺は新日本プロレスに上がることができる」と思ったんじゃないかなと。

――それも、かなりぶっ飛んだ発想ですよね。

斎藤 そして、「現在の新日本プロレスの中でクリス・ジェリコが興味を持てる人間は誰か?」と言ったら、そこにケニー・オメガという選手がいたと思うんです。同じウィニペグ出身のカナダ人。かつて自分がそうしていたように日本に長期滞在し、無名のうちから日本でプロレスキャリアを培ってきている。しかも自分よりもはるかに日本語ペラペラのヤツらしいと(笑)。
 
――たしかに共通点がありすぎて、気になる存在でしょうね。
 
斎藤 さらに、これまで遠くから日本マットを見つめてきたジェリコは、きっとオカダ・カズチカvsケニー・オメガの試合も観てしまったんでしょう。もしかしたら、クリス・ジェリコの中には、「オカダ・カズチカ」というオプションもあったかもしれない。でも、いまの彼の中で一番意味を持つ闘い。47歳になってヒゲ生やしたクリス・ジェリコが、いま34歳で過去の自分を観るような存在であるケニー・オメガに興味を持ってしまったのは、ごく自然なことでしょうね。

――そう考えると非常にシックリくる組み合わせですよね。

斎藤 いま世界中のプロレスリングビジネスを見回した場合、新日本プロレスの方からしたら、“世界第2位”と言われていることはおもしろくないかもしれないけど、いま英語圏じゃないところも含めれば、やっぱりWWEと新日本プロレスの2団体が“メジャーリーグ”なんですね。その新日本プロレスにいるカナダ人で同郷のレスラーがあんなに凄い試合をしている。クリス・ジェリコは当然のごとく、ピンポイントでケニー・オメガに興味を持ったと思うんですね。
 
■二人はめぐり逢うべくしてめぐり逢ったというか。ケニー・オメガとクリス・ジェリコはそういう運命にあったんでしょうね


――ジェリコ選手の立場からすると、たしかに筋は通っていますね。

斎藤 ポイントは、今回の件はWWEとは関係なく、あくまでクリス・ジェリコという選手の“個人的な選択”だということなんです。クリス・ジェリコにしてみれば、かって知ったる日本のリング。彼からすれば言葉の壁はないも同然ですから。
 
――実際に、この時点でクリス・ジェリコ選手が東京ドームのリングに立つということはイメージできますか。

斎藤 まあ、ボクなんか古いプロレスマスコミで、クリス・ジェリコを新人の頃から観ているから、ひょっとしたら若い頃のジェリコのイメージにほんろうされているのかもしれない。でも、クリス・ジェリコがこれまで90年代、00年代、10年代と活躍してきて、10年代が終わりそうな2018年のお正月、イッテンヨンの東京ドームに立っているということは、クリス・ジェリコの新章、新しいチャプターが始まるのかなということも考えてしまいますね。
 
――ここからさらに新章が。ここまでお話を聞いていると、ジェリコ選手とケニー・オメガ選手はもの凄く似ていると思います。同郷ということで、ケニー選手自身もひとつのモデルケースにしていそうですし。

斎藤 ええ。だからこそ、この二人はめぐり逢うべくしてめぐり逢ったというか。ケニー・オメガとクリス・ジェリコはそういう運命にあったんでしょうね。そして、このタイミングでなかったら対戦は実現していなかったかもしれない。

――ケニー選手にとっても、人生最大のビッグチャンスと言えるかもしれない試合です。

斎藤 きっと、ケニー・オメガ自身は「日本のリングでどれだけビッグになるか?」ということを考えているんじゃないでしょうか。彼はスターとして日本に来たわけではなく、あくまでも日本で成長した選手ですし、きっとこれまでにない“前例のないこと”をしようと考えていると思います。まあ、そういう意味でも、クリス・ジェリコによく似ている。だからジェリコにしてもそんなケニーが気になって気になって、仕方がなかったんじゃないですか(笑)。
 
――共通点が満載なうえに、自分がやったことのないことまでやろうとしているわけですから。

斎藤 だから、ぼくなんかは、今回のケニー・オメガvsクリス・ジェリコという試合は、実現することに大きな意義があると考えています。こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、「勝ち負けはそれほど重要じゃないんじゃないか?」と思ってしまうくらい。試合の内容的にはもちろん極上のプロレスを魅せてもらいたいですけどね!

――おっしゃる通りですね。

斎藤 とにかく、クリス・ジェリコは自分が設定してきたゴールと目標を次々と達成してきた人。「リインベント・ヒムセルフ(reinvent himself)」と言って「自分を発明し直す」という意味ですけど、常に“新しい自分”をプロデュースしてきた選手。今回のヴィジョンではオールバックにしてましたけど、東京ドームではいったいどんなバージョンのクリス・ジェリコを見せてくれるのか? いまから非常に楽しみですよね。

■ぼくなんかは「ケニー・オメガの次にクリス・ジェリコのアンテナに引っかかるのは、棚橋弘至かもしれない」とも思っています


――最後になりますが、ジェリコ選手のような感性という意味で、日本のプロレス界に“近い選手”っていますでしょうか。

斎藤 おそらく棚橋弘至は、ジェリコ的な感覚、秘めたる部分でいえば、もうワンステージ、もうワンチャプターを考えているかもしれないレスラーですよね。今度、映画に主演するのもそういう部分かもしれないし。それは、アントニオ猪木さんとかの世代とは違って、どちらかといえばWWEスーパースターに近い感覚。たとえば、映画に出ても主演する棚橋弘至、テレビ番組に出る棚橋弘至、プロレスに戻ってきたらもう一回チャンピオンを獲れるような棚橋弘至という感覚で。

――そういえば、棚橋選手も自分で本を書いてますし。
 
斎藤 たしかにそうですね(笑)。プロレスでも超一流なんだけど、一般の方にも愛されるタレントであり、役者でもあり、もっといろいろなこともできるかもしれない。しかも、それをもう一度プロレスに持ち帰って来てくれるという部分。いままで有名になったプロレスラーってプロレスから離れていってしまう人も多かったじゃないですか。

――たしかに、そういう方は多いですよね。

斎藤 でも、プロレス外で勝ち取ってきた商品価値やネームバリューをキッチリとプロレスに還元してくれるという部分では、クリス・ジェリコがやってきた活動というのは、棚橋弘至がこれからやろうとしていることの大きなヒントになるかもしれない。そもそも身体つきやルックスも似てるしね(笑)。棚橋弘至も体が一番大きな選手じゃないけれど、リングに上がると凄く立派に見えますから。

――そう考えると、棚橋選手ともいろんな共通点がありますね。

斎藤 まあ、今回は直接交わることはなかったとしても、ぼくなんかは「ケニー・オメガの次にクリス・ジェリコのアンテナに引っかかるのは棚橋弘至かもしれない」と思っています。常に新しい自分をプロレスに持ち帰ってくるクリス・ジェリコって本当に“プロレスLOVE”な人間だなと思っています。要するに、それって棚橋弘至の「愛してま~す」ですよね(笑)。

――プロレス愛でも似通った部分があると。

斎藤 ジェリコって生粋のプロレスファンですから。子どもの時からもの凄いプロレスファンじゃなかったら、思いつかないことっていっぱいあると思うんですよ。どんなことでプロレスファンが喜び、何を観て笑い、何を観て泣き、どんなモノに恥じらい、何を観ると傷つくのか……。そういう部分を全部わかっている。プロレスファンの感性をジェリコは知り尽くしていると思います。

――そしてプロレスファンが「何が一番興奮するか」ということもわかっているわけですね。

斎藤 そういうことでしょうね。自分が一番興奮できてハッピーになれるということは、世界中のプロレスファンが観てもきっと同じ風に感じてくれるだろうという確信を持っていると思います。だからこそ、今回のケニー・オメガ戦になったんでしょうね!

――よくわかりました! 今回は長い時間、どうもありがとうございました。

斎藤 ちなみにジェリコは長い間ロングタイツでしたけど、いきなりショートタイツに変えてきたこともありましたね。このロングタイツっていうのは、いわばカルガリーのレスラーたちの“制服”なんですね。

――ええ。ダイナマイト・キッド、デイビーボーイ・スミス、オーエン・ハート、クリス・ベンワー、そしてクリス・ジェリコ……数々の名選手がロングタイツでしたよね。

斎藤 ええ。ただし、アレってじつはカルガリーが雪国で冬はもの凄く寒いから、ロングタイツを履いてるだけなんですよ(笑)。

――ワハハハ! あの伝統のロングタイツには、そんな理由があったんですか! 

終わり

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■斎藤文彦(さいとう・ふみひこ)
1962年、東京都杉並区生まれ。プロレス・ライター。コラムニスト。編集者。筑波大学大学院人間総合科学研究科体育科学専攻博士後期課程満期退学。早稲田大学大学院スポーツ科学学術院スポーツ科学研究科修了(スポーツ社会学)。オーガスバーグ大学教養学部卒業(バチュラー・オブ・アーツ)。在米中の1981年より週刊プロレス(ベースボール・マガジン社)記者として活動。海外リポート、インタビュー記事、巻頭特集などを担当。人気コラム”ボーイズはボーイズBoys Will Be Boys”は3デケードにまたがる長寿連載だった。専修大学、国士舘大学などで非常勤講師。と同時にほとんど主夫。自宅ではネコ5匹の世話係。近著に『プロレス入門』上下巻(ビジネス社)、『昭和プロレス正史』上下巻(イースト・プレス)、『フミ・サイト―のアメリカン・プロレス講座』(電波社)などがある。

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