来年の1.4東京ドーム・スペシャルアンバサダーに就任したSKE48の松井珠理奈さん。その熱い“プロレス愛”やSKE48とプロレスの共通点、さらに1.4東京ドーム大会の試合についても直撃した特別インタビューをお届け!! まずは前編!
※撮影/タイコウクニヨシ
■『WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム』
2018年1月4日(木) 17:00~東京・東京ドーム
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■いま握手会で私の列を見ると、プロレスグッズを着ているファンの方がほとんどなんですよ(笑)。
――さて、珠理奈さん。今回1.4東京ドームのスペシャル・アンバサダーに正式決定して会見でも発表されましたが、あらためて反響はいかがですか?
珠理奈 そうですね。私のファンの皆さんは、この1年の私のプロレス熱を直に感じているので、「本当によかったね!」「珠理奈、おめでとう!」っていう感じで祝福していただいてもらって(笑)。
――ファンの方たちと喜びを分かち合っていましたか(笑)。
珠理奈 そうやって、皆さんにも喜んでもらえたのが凄くうれしいし、あらためて皆さんの温かさも感じましたね。ファンのみなさんは「自分の好きな子がうれしいことがうれしい」と素直に喜んでくれるのでくださるので。
――まさに“親心”みたいな心境で。
珠理奈 その一方で、私のファンの方の中にもまだプロレスを知らない方もたくさんいるので、そういう方に「どうやってプロレスの魅力を伝えようか?」ということはずっと考えていたんです。だから、今回のアンバサダーのお話を頂いて本当にうれしかったですね。
――やっぱり珠理奈さんが“プロレス好き”を公言されて以降、普段の握手会やイベントでの反応は変わってきましたか?
珠理奈 それはもうめっちゃありますね! いまや握手会で私の列を見ると、プロレスグッズを着ているファンの方がほとんどなんですよ(笑)。
――珠理奈さんの列だけ、プロレスグッズの装着率が異常に高いと(笑)。
珠理奈 あと会場でもファンの方にたくさん会いますね。もちろん「もともとプロレス好きだった」という方もいるんですけど、「昔のプロレスが好きで何年も会場に行ってなかったけど、珠理奈が行くと言うからオレたちも来たよ!」という方もいましたし。
――握手会でも珠理奈さんとプロレストークが弾みそうですね。
珠理奈 ええ。ただ、最近よく言われるのは「握手会に行くよりもプロレス会場に行った方が珠理奈としゃべれるんじゃないか疑惑」みたいなのがあって(笑)。
――なるほど。
珠理奈 ただ、プロレス会場では、私のことを全然知らない方も声を掛けてくださったり、皆さんがすごく優しくしてくださるんですよ! 女性の方も声を掛けてくれますし、いまはそういう交流がすごく楽しいですね。プロレスと出会ったことで、そういう輪がドンドン広がっていってうれしいです。
■SKE48に懸ける熱さは変わらないんですけど、いまやSKE48と同じくらいのテンションでプロレスに行ってますね
――会場にも何度も来ていただいてますけど……、すでに今年で15回くらい来て頂いてましたっけ?
珠理奈 いや、もう20回くらい行きました!(笑)。
――20回! 先日の東金大会にご来場されていた時は目を疑いました。ヴィジョン映像で永田裕志選手のお祝いメッセージでも登場されていたので、まさかご来場されているとは思わなくて。
珠理奈 ハイ。東金大会にも行かせて頂きました!(笑)。この前のシリーズは東金大会と、静岡大会に行ったんですけど、やっぱり私は永田選手に思い入れがあるんです。初めてサイン会に並んでサインをもらった選手なんですね。
――そううかがっています。
珠理奈 あとTwitterでも永田選手は「『豆腐プロレス』を観ている」ということを毎回発信してくだっさたり。私たちが後楽園でプロレスの試合をしたときもスペシャルゲストで来て頂いたり。なので、永田選手の記念大会には「私も行かなければ!」という使命感がありました。「いつもありがとうございます」という感謝の気持ちを込めて行かせて頂きました。
――さらに、先日の『新日本プロレス展』(渋谷)でのロケもご自身の売り込みで行かれたとか。我々の想像を超えるアンバサダーぶりに社内もビックリしていまして。
珠理奈 アハハハ! 本当ですか? 私、いつまでもやりたいです!(笑)。 だって、一生プロレスが好きな自信がありますから。それに、「SKE48やAKB48のメンバーにもプロレスの魅力を伝えていきたい」という気持ちがあって。メンバーと一緒に会場に観に行くと「珠理奈さん、教えてください!」と言ってきてくれたり。そういう時は「この選手はこうでこうで」と解説の方みたいな感じで教えたり……そういうのも凄く楽しいですね(ニッコリ)。
――「このタイミングで『あっせんなよ!』って言うんだよ」みたいな感じで。
珠理奈 そうです、そうです。「いくよ~、 みんな!」みたいな感じで。
――逆に言うと、珠理奈さんのプロレス熱が凄すぎて、戸惑っているファンの方もいらっしゃいますか?
珠理奈 ……いらっしゃいますね(苦笑)。そもそも私って、突然に熱が出るタイプなんです。でも、ファンの方の多くは「珠理奈ってそういう子だよね」と理解してくれているというか。私自身、何ごとにも熱いタイプですし、そもそもSKE48がそういうグループなんです。他の48グループと比べても「常に全力で! 常に熱く!」というポリシーで9年間育ってきたので。いまは、これまでSKE48一本に向けていた情熱がプロレスにも傾いたてきている感じですかね。
――珠理奈さんの尋常でない“熱さ”がプロレスとSKE48の二つに分派しましたか。
珠理奈 もちろんSKE48に懸ける熱さは変わらないんですけど、いまやSKE48と同じくらいのテンションでプロレスに行っていますね。SKE48 への熱さはこれまで9年間で培ってきたものですけど、プロレスには「9年分の熱を1年でイッキにぶつけちゃった!」みたいな(笑)。中には「もしかして珠理奈は、SKE48よりプロレスのほうが好きなの?」と戸惑っている方もいらっしゃいますけど。でも、それくらい本当に大好きになっちゃいましたね!
■プロレスを観ていて、自分が迷っていた問題の答えがその場で出ちゃったような経験があります
――ところで、あらためて珠理奈さんの生い立ちをたどってみると、まさにプロレスラーのように波乱万丈な人生ですよね。13歳でセンターに抜擢されて批判を受けたり、SKE48では“W松井”という2大エース時代があったり。まさに棚橋弘至選手の人生みたいな……。
珠理奈 そうなんです!(力を込めて)。あ、自分で「そうなんです」って言っちゃった(笑)。
――棚橋さんとの共通点にも自覚的でしたか。
珠理奈 ハイ。これは以前、棚橋選手と対談させて頂いて、「こういう悩みがあるんです……」と相談した時に気づいたんですけど。私と一緒に“W松井”と言われてきた松井玲奈ちゃんというメンバーが卒業した時、自分でもどうしたらいいかわからなくなってしまったんです。これまでは玲奈ちゃんがいてくれる安心感が凄くあったので。それで棚橋選手に「玲奈ちゃんが辞めたあと、一人でがんばりすぎてしまう」という相談をしたら、「あれ? その話、どこかで聞いたことあるな」と言われまして……。
――棚橋選手自身にもかなり身に覚えがある悩みだったと。
珠理奈 ええ。「中邑(真輔)が辞めたとき、ボクも似たような経験があって。でも、自分だけじゃなく後輩が育ってきて内藤(哲也)やケニー(・オメガ)みたいな選手がいっぱい出てきていまがある。だから珠理奈ちゃんも安心していいよ。珠理奈ちゃんが不安に思ってたら、みんなも不安になっちゃうから、そのままがんばっていればいいよ」というアドバイスをしてくださって。その時に「私はアイドル界の棚橋選手になりたい!」と心から思いました。それ以来、ずーっと尊敬している選手です。
――では、やっぱりプロレスを観ていてもご自分の活動とリンクする部分が多いですか?
珠理奈 凄くありますね! なので、私はプロレスを毎回観るたびに「あっ! 私もこういう経験あるな」とか「ああ、この選手と同じ気持ちになったことあるな」とか、「コレはSKE48にもすぐ活かせるな」と思ったり。あとは自分が迷っていた問題の答えがその場で出ちゃったような経験があります。
――まさに“合わせ鏡”のような関係というか。
珠理奈 それを一番感じたのは、48グループっていろんな地方にたくさんいるので、私はすべてをライバル視するような気持ちが強かったんです。とくにSKE48はAKB48の次に出来たグループなので、「AKB48には絶対負けたくない!」とか「SKE48が一番!」みたいな気持ちでやってきたんです。でも、そういう気持ちが強すぎた時期があって、「それって逆に、SKE48を見れてないんじゃないか?」と心配になったり。最大のライバルだった松井玲奈ちゃんも辞めてしまって、「じゃあ、私は誰をライバルと思えばいいんだろう?」と思ってしまって。
――SKE48への想いが強すぎて、空回りしてしまったというか。
珠理奈 そんな時、新日本プロレスを観て思ったことがあって。「ああ、新日本プロレスは、常に“団体の中同士”で闘っているんだ! だからおもしろいんだ! だからトップにいられるんだ!」と気づいたんですね。
――内部で激しく競い合うことが、グループの上昇に繋がるというか。
珠理奈 ハイ。いまの新日本プロレスは団体内でユニットが別れていたり、その中に先輩・後輩や同期のライバル関係もある。そういう状況が見てて凄くおもしろいし、飽きないし、「何回も見たい!」と思うんです。ということはSKE48も「常にSKE48内で闘ってないといけないんだ」と思って。じゃないと私たちも成長しないんだなと考え直しました。
――“団体内抗争”が大事なんだと気付いたと。
珠理奈 そうなんです! だから、いまは「もっとSKE48のメンバー同士をバチバチさせたい!」っていう気持ちがありますね。同時期に加入したメンバーはみんな同じスタートラインで最初はバチバチするんですけど、あとは先輩・後輩の関係もあるし、メンバーが卒業していったり。なかなかまとまらない部分がある。でも、チャンピオンに挑戦するような感じで、ずっとセンターを守ってきた私に後輩のメンバーが「珠理奈さんから、センターを奪います!」と言ってくれたり。ドンドンそういう子が出てきてくれないとおもしろくないなと。
――エース自ら、下剋上を推奨するというか。
珠理奈 ハイ。じゃないと応援してくれているファンの方にも申し訳ない。私は常に「もっとファンを燃えさせないと!」っていう気持ちがあって。とくにSKE48はファンの皆さんがいらっしゃることで成立するグループですので。「ファンの方とも一緒に闘っていきたいな」と思いました。
■このタイミングでプロレスに出逢えたことは本当に奇跡だったかもしれない……まさにデスティーノ、運命なのかなと
――そんな“プロレス愛”が過熱する一方、珠理奈さんは「『豆腐プロレス』の撮影が終わったら、プロレス離れするんじゃないか」と言われることもありましたよね。
珠理奈 あーー! よく言われましたね! あれはツラかったなあ(泣)。「絶対、そんなことないのに!」と心の中で思いながらも「でも、いまそんなことないと言っても信じてもらえないよな……」と思いながら過ごしてましたね。
――そのほかにも「ずっと趣味がなかった」と発言されていましたけど、プロレス以前に何かにハマったことはなかったんですか?
珠理奈 ある時期まで、「自分は何かにハマっちゃいけない!」と思っていました。完全に「SKE48一本!」と思っていましたね。小6の頃からずっとそうだから、「自分は立場的にほかのことを考えちゃいけないんじゃないか」と。「私が違うことを考えて違う方向に行ったら、グループが壊れてしまうんじゃないか?」と思ってたので、とくに自分の好きなことをせずやってきましたね。
――まるで、かつての天龍源一郎選手のようにストイックすぎる生き方ですね。
珠理奈 それでも最近は後輩が成長してきて「少しは任せられるな」と思えるようになって、自分の時間が多少取れるようになってきたんです。だから、このタイミングでプロレスに出逢えたことは本当に奇跡だったかもしれない……まさにデスティーノ、運命なのかなと(笑)
――なるほど(笑)。では珠理奈さんにとっても、ベストなタイミングでプロレスに出逢われたわけですね。
珠理奈 ハイ。でも、本当はもっと早く出逢いたかったです! いろんな試合をもっとリアルタイムで見たかったなって。それは毎回毎回、試合を見るたびに凄く思いますね!
――それがあるからこそ、「いまはできるだけ見逃したくない」という気持ちが強くなるんでしょうね。
珠理奈 本当にそうです! もう「好きになったからには1ミリたりとも見逃したくない!」という気持ちが強いんでしょうね。
■棚橋選手のファンサービスは見るたびに感動しますよね。本当に見習う部分が大きいです
――会見の時にも、「まだプロレスを知らない人のためにプロレスをアピールして好きになって頂けるようにがんばっていきたい!」とおっしゃってましたが、まさにプロレスラーの言葉というか。棚橋選手の言葉かと思ってしまう感じで。
珠理奈 フフフ。でも、私はアイドル界の棚橋選手になりたいので! 棚橋選手のファンサービスは見るたびに感動しますよね。本当に見習う部分が大きいですし、自分も「ファンの皆さんを思う気持ちは誰にも負けない!」と思ってやってきたので……。だって、私はファンの皆さんのところにダイブだって出来ますもん!
――それはそれでファンの方もビックリするでしょうけど(笑)
珠理奈 AKB48は毎年、『選抜総選挙』を毎年やっているんですけど、その総選挙後が終わったあとに『感謝祭』というイベントをやるんです。その時に“推し席”と言って自分のことを応援してくれているファンの方だけの席があるんですけど、その近くまで客席を降りていく演出があるんです。そのとき、私は「ここにいるみなさんが、私を支持してくれたんだ!」と思ったらうれしくなってしまって、「棚橋選手だったら、いま絶対ハイタッチする!」と思って“推し席”のみなさんにハイタッチをしに行ったら、近くのスタッフさんから「危ないので止めて下さい!」と言われてしまって(笑)。
――感謝の感情が逸材ばりにあふれ出てしまったと。
珠理奈 気づいたら最近、そういうスタンスになっていて、それも「プロレスのおかげだな」と思いましたし。「もし来年1位になったら、“推し席”にダイブしてしまうだろうな」って思いました。そういう意味でも、プロレスを観ることで、自分のアイドルとしての活動に反映できたり、普段の生活の中でも元気にしてもらえたり、熱くなれたり、強くなれてるな」ということを凄く感じます。
※後編も近日中に更新!
※写真は偶然、事務所で一緒になった真壁刀義選手と。真壁選手から、珠理奈さんにお気に入りスイーツをプレゼント!
【松井珠理奈さんも登場!】12月19日(火)20時30分~放送の『もうすぐイッテンヨン!新日本プロレス大忘年会』公開生収録にご招待!!
■松井珠里奈(まつい・じゅりな)
1997年3月8日、愛知県出身。女性アイドルグループ「SKE48」のチームS所属。2008年7月にデビュー。以降、AKBグループの人気メンバーとして、コンサート、ドラマ、映画などを中心に活動。2017年1~7月まで放送された『豆腐プロレス』(テレビ朝日系列)では、ハリウッドJURINAとして好演。趣味はプロレス、ダンス、お料理、お菓子作り。
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