11月6日(月)新日本プロレス事務所にて、『WRESTLE KINGDOM 12』対戦カード第2弾発表会見が行われ、IWGP USヘビー級選手権試合でクリス・ジェリコ選手と対戦が決定したケニー・オメガ選手、IWGPインターコンチネンタル選手権試合でジェイ・ホワイト選手と対戦が決定した棚橋弘至選手がそれぞれ出席した。
■『WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム』
2018年1月4日(木) 17:00~東京・東京ドーム
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■IWGPインターコンチネンタル選手権の会見の模様
●(王者)棚橋弘至のコメント
「はい。インターコンチチャンピオンの棚橋です。昨日は大阪大会せっかく試合も盛り上がって勝ったのに微妙な空気のまま大会を終えてしまった。そこですね。そしてインターコンチをおもしろくしていこうと相手を指名したり、いろいろ考えてきましたけど、もう決まってしまうのかと驚きはありましたね。ここで「それは違うんじゃないか」と文句を言うのは僕らしくないので決まったカードを受けとめて…やります!ただ状況としてオカダが凱旋帰国して未知数のまま僕は負けている経験があるので、学習能力はあるので同じことは2度起こらない。2匹目のドジョウじゃないですけど2匹目の棚橋はいないです。あと気になるのは試合順ですが、どんどんドームの魅力的なカードが発表されていますが今回は特にこだわりはないです。ドームの試合に関しては僕からは以上です。あと昨日タイトルマッチで闘った飯伏に関していろいろ言いたかったけど、言葉で伝えるというよりは試合でしか伝えられないことがあったんだろうなと思うので聞きたいことがあったら聞いてください。
■質疑応答
――昨日の試合後リング上で棚橋選手と飯伏選手が会話しているように見え、飯伏選手は試合後のコメントのなかで出していましたが棚橋選手からも聞きたいのですが
棚橋 飯伏はなんて言ってましたか?
――「ありがとう。でも覚悟はあるか?」と棚橋さんが言っていました、と。
棚橋 うん。そうですね。そのあと2人で正面に立って選ばせたんですよ。張るか、立ち去るか、ハグするか。それでハグがきました。ああ、そうなんだと思いました。自分が一番驚いてましたけどね。前哨戦から言葉のやりとりが非常に説教くさくなってしまったところがあったんですけど、ちょっとまえに長男、次男、末っ子みたいに例えていたんですけど、昨日はあんまり歳変わらないんですけど父と子くらいの説教染みた感じになってしまいました。でも試合で伝えたいことは伝えたし、ベルトも渡さなかったし、僕のプランとしては成功です。
――伝えたいことを伝えて返って来たという気持ちはありますか?
棚橋 伝えたいことって具体的には言えないですけど、試合でしか伝えられないことってきっとあるんだろうなと思います。それは言葉にすると覚悟っていうところなんですけど…
――試合後の「愛してます」の直後にジェイ・ホワイト選手が登場しました。ヤングライオン時代のジェイ・ホワイト選手はよくご存知だと思いますが帰って来たジェイ・ホワイト選手の印象はどんな感じですか?
棚橋 体も大きいし、運動能力も高いし、素材としては非常に素晴らしい。ただね、凱旋帰国した選手に甘い傾向があると思います。僕は海外遠征という経験がないし、帰ってきたらスターの道が開けているみたいな状況がなかったので羨ましいものではあるんですけど、1回この流れを止めてもいいなと思いますね。だから、自分にはそういう責任はあると思いますね。
―― 先程言われていましたけど棚橋選手自ら挑戦者を指名することを考えていたところジェイ・ホワイト選手が凱旋帰国してカードが決まりました。そのへんで納得いかない部分はありますか?
棚橋 はい。ようやく3戦目、V3を達成して印象として棚橋が対戦相手を指名するという選択肢もあるし、1つ1つの試合にテーマを持たせていくというところで、まだはっきりしてないけど、なんとなくインターコンチがおもしろくなってきた矢先なんで、またこれをどう転がしていくかチャンピオンとして試練かなと思います。
――ジェイ・ホワイト選手はデビューして5年、新日本に入って3年くらいですが、それだけ下の世代の選手とドームでタイトルマッチをするという難しいシュチュエーションだとは思いますが、いまの気持ちを聞かせて下さい。
棚橋 このまえ後楽園ホールで棚橋&KUSHIDA&川人組で試合したんですけど、3人でドロップキックの合体技をしたんですけど、「ああ、3世代プロレスだな」みたいな意識でした。早いなと思います。すみません今の質問に関しては手ぶらでした(苦笑)
――難しさを感じているように感じますが
棚橋 難しくはないです。生まれてから難しかったことはないです。…すみません今のも手ぶらです。
―― 先程東京ドームに関して今回特にこだわりはないと言っていましたが、今回メインが決まっている2人は10年以上棚橋選手の背中を追っかけて登りつめた2人がメインで試合をする。いまの棚橋選手の立ち位置、気持ちを聞かせてください。
棚橋 全然心の波風は立っていないですね。去年メインを6年続けていましたが外れてっていうのがあったんですけど、いまはシフトしてどうやって東京ドームのメインに戻るかと水面下でおもしろくしていきたいと思っています。あっ、言ってしまったら水面下ではないですけど…しまった!!
――ファンもすごく期待して待っていると思いますがファンの期待は感じますか?
棚橋 はい。まだまだ終わらないので、これから全盛期を迎えますのでみなさん覚悟しておいてください(ニヤリ)。
■IWGP USヘビー選手権試合の会見の模様
●(王者)ケニー・オメガ選手のコメント
「『このベルトに次は誰が挑戦するのか?』このビッグニュースが世界を駆け巡った。そして、その対戦相手が決まった瞬間のサプライズを見ただろ? 今度の相手は“レジェンド”、そして“プロレス界史上最高”とも言われるクリス・ジェリコに決まった。このベルトを勝ち取った時からずっとこれぐらい凄いチャレンジャーを求めていた。新日本プロレスには、これからたくさんの計画があると思う。その中の一つが世界進出。
新日本は日本の興行なので、才能あふれる日本人のプロレスラーはたくさんいる。とはいえ、世界進出ということを考えた時、オカダはどうだろう? ナイトーはどうだろう?もちろん、ナイトーの『あっせんなよ?』とか、“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”というキャッチコピーはみんなが好きだ。ロスインゴに関しては、俺も好きなユニットであり、興味深い。プロレス界のトップともいえるオカダ、そしてナイトー。
でも、新日本をこれから守る、そして夢の地に連れて行くのは、この俺だ。この前のロサンゼルス大会でそれを見せることができたはずだ。それもケニー・オメガのスタイルで見せることができた。今年の年間ベストバウトのトップ、すべてに俺がかかわっている。そう、史上最強、世界最強ではなく、自分は“トップ・オブ・ザ・プラネット”宇宙最強だと思っている。
それは大口をたたいているわけではなく、すべて事実だ。メジャーリーグからこのマイナーリーグという扱いを受けていた新日本の興行に、クリス・ジェリコが来るようになったということはどういうことか。それは自分の活躍を見てくれればわかることだ。日本のみだったこの興行を、“ザ・クリーナー”がUSチャンピオンシップをかけることで守ってみせよう。オカダvsナイトーがメインカードになってるかもしれないが、それよりもインパクトのある試合をする。クリスよ、一緒に歴史を作ろう。
そして、トーキョードームのチケット完売、またはトーキョードームでの史上最高動員を記録しようじゃないか。自分は新日本プロレスを代表してここにやってくる。プロレス界の大きな武器であるが、クリスにとってはラッキーなことに、自分は向こうの土俵ではないところで闘える。ドリームマッチを見せたい。α(アルファ)vsΩ(オメガ)、ジェリコvsケニー、今回しか見られないかもしれない要注目の試合になる。自分の上昇を見てほしい。信じられないかもしれないが、これこそが自分たちが選ぶことではなく、自然の流れで起こることだ」
■質疑応答
――ケニー選手にとって、クリス・ジェリコ選手はどういう存在ですか?
ケニー「凄く興味深い質問だね。2人ともカナダにあるウィニペグという凄く小さな町の出身だ。冬は寒く、夏は暑い。でも、素晴らしいアスリートを輩出しており、その時からクリス・ジェリコのことは意識してきた。WCW、WWF、WWEだけじゃないということを教えてくれたのも彼だった。彼は日本をはじめ様々な国で闘い続け、トップに立ってきた。『自分もいつかは彼と同じようなことを成し遂げる男になるんだ』と彼の姿を見てきた。
世界中を旅し、『トップに立ったところで世界最高のレスラーとしてWWEに行く』これが自分の足跡になると思っていた。しかし、歳を取りより賢くなることで、WWEだけが面白いわけじゃないことに気付いた。そこで自分には新しい夢ができた。それは、ここ日本でトップになることだ。しかし、日本という国では頂点というところに限りがある。それを破るために、自分は日本にいる。DDTで100人、200人という新木場をうめた。そのあとは日本武道館を満員にし、いまは新日本という日本の中じゃメジャーリーグといわれているこの組織で、たくさんの人たちを魅了している。
いま、自分たちを知らない人はいない。でも、まだ限りはあると思っている。その限りを破るところ、自分がそこを越えていくところを見てほしい。俺たちの姿を。そして、世界中が俺たちを気にしている。だからこそ、クリス・ジェリコから来た。自分は来てほしいなんて頼んだことはない。だからこそ、ここがどういうところか、ジェリコが来るということ、彼は賢い男なので向こうの目的もわかっていると思う。とはいえ、これはケニー・オメガのレガシー。これからできる素晴らしいストーリーであり、伝説でもある。みんなにはそれを見てほしい」
――今回の闘いということに限っては、WWEを意識しますか?
ケニー「ノー。WWE全体的に見て、いま自分にとってはホントにどうでもいい団体になっている。みんな、俺よりもレベルが下だし、自分がいまレスラーとして見せていることを、誰もWWEでできるレスラーはいないと思う。なんなら、自分のことを真似してるばかりだ。元々、自分がやってきたこと、発信してきたことを向こうが真似ている。だから、自分はWWEに対して何を証明したいとか一切ない。
ただ、この試合に関しては、自分とジェリコ、両団体の両雄のぶつかり合いでもあり、ファンへの大きなプレゼントという位置づけになっているかもしれない。この闘いをすることで、世界トップの巨大な力というものが、世界を変えるところを見せることができると思う。クリス・ジェリコはWWEの選手ではあれど、カリスマレスラーだ。とても特別なレスラーで天才といえると思う。なので、WWEに限ってそういった枕詞がつくのではなく、彼自身がいちレスラーとして素晴らしいと考えている。
半年どこかに消えていても華麗に復帰をはたし、そしてまた強さを見せる。この闘いはお互いのビジネスにとってもいいと思うからこそ、彼も来るんだと思う。なので、皆さんはWWE対新日本プロレスというような書き方をしてくれてもいいが、アルファvsオメガでもあり、一時代を築く試合になる。そして、イデオロギーの闘いという風にもとらえることができると思う」
■『WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム』
2018年1月4日(木) 17:00~東京・東京ドーム
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