9月16日(土)広島サンプラザホールで行われるビッグマッチ『DESTRUCTION in HIROSHIMA』。そのメインイベントでザック・セイバーJr.を迎え撃つ、“インターコンチネンタル王者”棚橋弘至に直撃インタビュー!!
■『DESTRUCTION in HIROSHIMA』
9月16日(土)18:00~広島・広島サンプラザホール
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※「ロイヤルシート」「ひな壇指定席」は完売となりました。
※「アリーナ席」「2階指定席」が残り僅かとなりました。
■今度の広島は、IC王者として、どういう闘いをお客さんに魅せていくかを凄く考えていますね。
――さて、棚橋さん。『G1 CLIMAX』が終わりましたが、そのあとも映画の撮影でかなり多忙だと伺ってますが。
棚橋 ハイ。ただいま絶賛撮影中です。しかも、『G1』が終わった翌日に長髪をカットして、翌々日からクランクインしましたからね。これだけで今年の夏は終わりそうです。
――夏休み返上で撮影されていると。そうこうしている間に新シリーズも始まってしまいますから。
棚橋 ねえ。新日本プロレスはホントに止まることを知らないですね。もう次から次へと来ますから(苦笑)。
――棚橋さんは、9月16日(土)広島サンプラザホールにてインターコンチネンタル王座選手権試合でザック・セイバーJr選手との試合が決定しました。ザック選手には公式戦と最終戦のタッグマッチで『G1』シリーズ中、2回もギブアップ負けしています。
棚橋 ウン。ギブアップ負けはもちろん悔しいです。それも1シリーズで2回もするのは非常に珍しいことですし。ただ、今度の広島大会ではザックへのリベンジはもちろん。インターコンチネンタル王者として、どういう闘いをお客さんに魅せていくかを凄く考えていますね。
――じつは、6月の大阪城ホールで内藤哲也選手から王座を奪取してから、2度目の防衛戦。日本では記念すべき初のインターコンチ防衛戦になりますから。
棚橋 ええ。7月のロサンゼルス大会でビリー・ガンと初防衛戦をやりましたけど。試合には勝利はしたものの全米に向けてケツを出すというね(苦笑)。
――ケツ出しで全米を騒然とさせましたか(笑)。
棚橋 フフフ。ただ、今回のザックはまた違った色のインターコンチネンタル戦がお見せ出来るかなと。そういった目論みももちろんあります。
■ザックのスリムな身体からは考えられない強烈な打撃が飛んできますね
――ザック選手とは『G1』開幕戦で初遭遇、初シングル戦でしたが、闘ってみての感触は?
棚橋 ザックはね、どうしてもグラウンドや関節技が得意な選手だと思われがちですけど、打撃が非常に強いですね。
――あ、打撃が強いですか。
棚橋 ええ。あのザックのスリムな身体からは考えられない強烈な打撃が飛んできますね。エルボースマッシュやキック、どっちも威力が凄い。じつはザックは背が高いから身体が細く見えるだけで、ああ見えてパワーもありますよ。もちろんオレのほうがパワーはあるけど、あの細さに油断していると危険ですね。
――なるほど。3月の大田区での柴田勝頼戦、4月両国での後藤洋央紀戦のザック選手の動きを見て、サブミッション対策などはしていましたか?
棚橋 その頃は対岸の火事でしたけど。試合前には「まあ、なんとかなるっしょ?」「対応はできるだろう」と思っていました。もちろん柴田戦も見ているし、後藤戦でも「うわ! いろんなことやってくるんだな」とうっすら警戒はしていたんですけど……。
――うっすら。では、少し油断があったというか。
棚橋 完全に心の油断がありましたね。ただ、もしも試合前にもっと警戒していたとしても、ザックのサブミッションに対応出来ていたかというと微妙ですけど。
――なるほど。新日本プロレスには旗揚げ当初から脈々と続く、道場のスパーリング文化もありますが、ザックのグラウンドテクニックはまた種類が違うモノですか?
棚橋 ええ。たぶん、ザックの動きはいろんな文化の“融合”でしょうね。いわゆるUWFの“回転体”と呼ばれるポディショニングの取り合いとか、関節の取り合いやクラシックなプロレスの腕や脚の取り方。卍固めも出したりとか、一見凄くオールドスクールじゃないですか。
――おっしゃる通りですね。
棚橋 でも、けして古臭く見えないというのは、ザックが決め技に至るまでの流れが“腕攻め”だったら、腕攻めで終始一貫してるんですよね。そこは、ボクたちも本来はやらないといけない部分なんですけど、どうしても天秤にかけるわけですよ。……会場の反応とかを(苦笑)。
――ああ、ホントは一点集中攻撃を貫きたい反面、お客さんの反応や会場の雰囲気も気になってきてしまうと。
棚橋 ハイ。「もう少し腕を攻めたいけど、このへんで違う展開にいこうかな」みたいなことを、つい考えてしまったりね。ただ、ザックはそういう部分にほとんど囚われてない気がする。
――お客さんの反応を気にせず、ひたすら腕や脚を攻めまくると。
棚橋 それがザックの本当にやりたいスタイルなんでしょうね。自分の芸術作品をジックリ組み立てていく作業というか。そこが彼のおもしろい部分でもあり、恐ろしい部分でもあります。
■今回の『G1』ではちょっとザックの“踏み台”にされちゃった感はあるんですよ
――ちなみにザック選手みたいなクラシカルな試合スタイルは好きですか?
棚橋 好きですね。好きなんですけど、そうも言ってられない。「負けてるじゃん?」と言われたら終わりですから(苦笑)。好き・嫌い関係なく、次は王者としてキッチリ防衛しないといけないなと。
――ザック選手はインタビューで「タナハシは最高の獲物」と言っていました。SNSの反響も棚橋選手から勝利したときが『G1』で一番大きかったみたいです。
棚橋 ん~。たしかに、今回の『G1』でちょっと“踏み台”にされちゃった感はあるんですよ。ザックはこれまで柴田さんや後藤とタイトル戦をやって、ある程度は新日本でも名前が知られていた。でも、全国区の知名度は獲得していなかったですよね?
――たしかにそうですね。
棚橋 『G1』開幕の札幌大会でも会場のお客さんはザックをよく知らない方が圧倒的に多い中で、「棚橋にいきなり勝った」「しかも関節技がメチャクチャうまい」という印象を引き出した。ザックというレスラーの紹介VTRというか、その導入部として格好のネタにされてしまったなと。
――大変失礼な言い方ですけど、ザック選手の“煽りV”でやられている人という感じで……。
棚橋 それ! 今回は、まんまとザックの“煽りV”に利用された感があるような気がします(苦笑)。ただね、棚橋弘至が踏み台にされたままでは、ダメですから。
■じつはボクにとっても、広島は非常に思い出のある場所なんですよ。
――じゃあ、次の試合では、“棚橋の流儀”に引き込みますか?
棚橋 いや、今度もザックの土俵でやりますよ(キッパリ)。
――あ、こんな酷い目にあっても、まだ向こうの土俵でやりますか?
棚橋 フフフ。まあ、たしかに『G1』中はザックのことを「苦手」と言ってたじゃないですか。でも、アレは“フリ”なんですよ。「押すなよ! 絶対押すなよ!」と言いながら、押されるのを待っているという。いわゆるダチョウ倶楽部さんのアレですね(苦笑)。
――「苦手、苦手」と言いながら、次回で棚橋の真骨頂を見れる、ということですかね。
棚橋 フフフ。あと今回の“広島”という土地も凄くオレにパワーをくれると思うので。いまや「広島といえば内藤」というイメージが定着しつつあるんですが、「待て! 待て!」と言いたい。
――熱狂的な広島カープファンを公言していることで、「内藤=広島」的なイメージはたしかに根付いてありますね。
棚橋 じつはボクにとっても、広島は非常に思い出のある場所なんですよ。だから、スゲー追い風吹きそうな感じするんですよね。
――2013年2月10日の広島サンプラザで、カール・アンダーソンとIWGPヘビー級の防衛戦を行って、ひさびさに広島のビッグマッチを成功させた立役者ですし。棚橋さん自身、「俺が広島を開拓した」という自負はありますか?
棚橋 コレはね、あります!(キッパリ)。
――やっぱりありますか。
棚橋 もちろん自負はあります。さらに、その翌年の2014年2月にも広島サンプラザホールで、中邑(真輔)とインターコンチの防衛戦をやってますから。
――2年連続でタイトルマッチをやって、しかも勝利したわけですから。もともとは「棚橋=広島」であると。
■ここでベルトを獲られたら、『G1』で盛り返してきた部分がイッキにチャラになってしまう
棚橋 ええ。……ただね、ザックとの試合が組まれて、その先が見えてこないんですよ。というのも『G1』が終わると、1.4東京ドームに向けて権利書の争いや、IWGPヘビーの大きなうねりが始まるわけじゃないですか。
――ええ。10月の両国でオカダ・カズチカvsEVILのIWGPヘビー級選手権、内藤哲也vs石井智宏の権利証マッチが組まれました。
棚橋 自分は広島でザック戦が組まれたけど、その先の展開がまったく見えてこない。なのでザック戦を終えて、そのへんがどういう風に動きだすか? ボク自身がどう動いて行くのか? まだまだ余白もあるし未知数なんです。だからこそ、このザック戦では絶対につまずけない。ここでベルトを獲られたら、『G1』で盛り返してきた部分がイッキにチャラになってしまいますし。
――たしかにここで王座防衛に失敗したら、東京ドームへ向けて暗雲が立ち込めます。
棚橋 その「チャラになる怖さ」はザックから2回ギブアップ取られて、重々承知してますんで。彼の“瞬間的な決め技”がスルスルっと極まる恐さも身に染みてますから。本当に一瞬も油断しないようにしないといけない。
■棚橋とインターコンチだとしたら、やっぱり価値観として、“棚橋が先”に来るんですよね
――ロサンゼルス大会で新しくUSヘビー級王座が新設され、ヘビー級のシングル王座がさらに増えました。次期シリーズもさまざまなタイトルマッチがありますが、意識はしますか?
棚橋 その答えはボクの中でもう出ていますよ。「人が先か? ベルトが先か?」っていうだけなんです。IWGPヘビー級王座だけは別格かもしれないですけど、棚橋とインターコンチだとしたら、やっぱり価値観として、“棚橋が先”に来るですよね。鈴木みのるとNEVER王座だとしたら“鈴木みのるが先”に来ると思いますし。そのへんをうまくコントロール出来ればなと。
――各ベルトの知名度と、選手のネームバリューの比較という部分ですね。
棚橋 ボクはIWGPヘビー級以外のベルトっていうのは、そのへんの感覚をうまく利用すべきだと思ってます。「棚橋の闘いが見たい」→「あ、これはインターコンチの闘いだったのか」→「あ、こういう闘い方をするわけね」っていう。本当は、インターコンチも棚橋より先に名前が出てくることが理想ですけど。現時点では、「今度、この街でインターコンチの試合があるよ?」「マジで!?」とはそんなにならないわけじゃないですか。でも、「今度、この街でIWGPヘビーの試合があるよ」となったら「マジで!?」っていう反応があるわけじゃないですか。
――たしかに。IWGPヘビー王座とオカダ・カズチカ選手は両者の価値観が拮抗しているからこそ、団体ナンバーワンのベルトなのかもしれないですね。
棚橋 ええ。それなら「棚橋が来るよ」と「インターコンチの試合があるよ」が同等の価値観にもっていけるまではインターコンチのベルトを、もっとオレの自由に使わせてもらいます(ニヤリ)。
――たしかに広島大会で「棚橋弘至のタイトルマッチがメインイベントである」ことが、お客さんがチケット買う原動力かもしれないですし。
棚橋 そのへんは大いに“推し”ますよ。昔の『少年ジャンプ』のキャッチコピーでもあったじゃないですか。「棚橋弘至のタイトルマッチを見れるのは広島だけ!」と(ニッコリ)。
――「鳥山明先生の漫画が読めるのはジャンプだけ!」のもじりですね(笑)。
棚橋 まあ、すべては積み重ねなんですよ。いろんなベルトが出来てはいるけど、どれもまだ歴史が浅いじゃないですか。だからこそ、ボクは「今のインターコンチの価値で出来ることは全部やる」という方法論にシフトしました。なので、従来のIWGPヘビーのタイトルマッチのもっていき方とは、これからは手段が違ってくると思いますね。
――ただ、次期シリーズではザック選手とは前哨戦が一回もありません。いきなり一発勝負。加えて、ザック選手が新日本のメインでシングルするのも初。棚橋選手のインターコンチ防衛戦も初。かなりフレッシュなイメージがあります。
棚橋 そういう付加価値はいっぱい付けましょう。ハッシュタグをたくさん付ける感じで(笑)。棚橋の短髪だって、超フレッシュですからね。もう一回、ポイントをさらうと「広島という土地」「ザックという相手」「インターコンチが先か? 棚橋が先か?」この3つのキーワードを頭に入れて見てもらうと、かなりおもしろくなると思います。
――加えて、棚橋選手が地方大会のメインでタイトルマッチを闘うのもひさびさですしね。
棚橋 そうですね。ここは、「広島と棚橋」物語として観ても、おもしろいかもしれない。なので「棚橋のタイトルマッチが、広島に帰って来たぜ~!」と言いたいですね。全国の棚橋ファン、新日本プロレスファンは広島に集合でお願いします!
■『Road to DESTRUCTION』
9月11日(月)18:30~新潟・新発田市カルチャーセンター
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9月12日(火)18:30~富山・魚津市総合体育館
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9月14日(木)18:00~三重・四日市市中央緑地第2体育館
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■『DESTRUCTION in HIROSHIMA』
9月16日(土)18:00~広島・広島サンプラザホール
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※「ロイヤルシート」「ひな壇指定席」は完売となりました。
※「アリーナ席」「2階指定席」が残り僅かとなりました。
■『Road to DESTRUCTION』
9月17日(日)17:00~愛媛・西条市総合体育館
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※「ロイヤルシート」は残り僅かとなりました。
9月19日(火)18:30~徳島・北島北公園総合体育館(サンフラワードーム)
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9月20日(水)19:00~大阪・大阪市中央体育館・サブアリーナ
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9月22日(金)19:00~山口・キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター
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※「特別リングサイド」は完売となりました。
※「2階指定席」は残り僅かとなりました。
■『DESTRUCTION in KOBE』
9月24日(日)16:00~兵庫・神戸ワールド記念ホール
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※「ロイヤルシート」は完売となりました。
※「アリーナS」「アリーナA」は残り僅かとなりました。