8月14日(月)、新日本プロレス事務所で『G1 CLIMAX 27』優勝決定戦の一夜明け会見が行われ、4年ぶり2度目の優勝を果たした内藤哲也選手が出席した。
会見の冒頭では、2018年1月4日(木)東京ドーム大会のIWGPヘビー級王座挑戦権利証が登場。菅林直樹会長がサインを入れた。
【司会】清野茂樹アナウンサー
■内藤選手のコメント
「昨日、リング上でも言いましたが、最高の空間を作って下さった会場のお客様に、感謝しますよ。まあ、最終戦の13日・両国大会に限らず、全大会、素晴らしい雰囲気の中、素晴らしい空間の中で試合ができたと思いますし、過去最高の『G1 CLIMAX』だったんじゃないかなとボクは思ってます。
まあ、この『G1 CLIMAX 27』優勝者として、ひとつ提案というか、問題提起というか、できるのであれば、ひとつ来年の参考にしていただきたいと。それは…やはり出場者の選考基準ですね。最終リーグ戦、8月11日、12日の両国大会、それぞれ5試合ずつリーグ戦が組まれたわけで。トータル10試合ですね。ただ、11日も内藤対棚橋(弘至)が(優勝決定戦進出の)決定戦だったわけですよ。
12日もオカダ(・カズチカ)対ケニー(・オメガ)が決定戦だったわけですよ。ということは、2日間で10試合中8試合はもう消化試合だったわけですよね。まあまあ、リーグ戦だからしょうがない部分はありますけど、やはり新日本プロレスとして“最後までお客様を楽しませる”と。“最後まで皆様をドキドキさせる”と。やっぱりこれはね、必要なことでしょ?
これは選考した選手……ほかの選手を選んでおけばよかったのか!? それとも…そもそも20人なんて必要なかったのか!? どっちなんですかねぇ~。 なんかいまの『G1 CLIMAX』、最近の『G1 CLIMAX』ですね、19大会あります、じゃあAブロック、Bブロック(に)分けて、10人ずつにすれば、リーグ戦9試合、9試合(と)、優勝決定戦、全部で19大会と。なんかこれが先に準備されてんじゃないのかな?と。
“それありき”で、あとから選手を選んでんじゃないか? と。『Aブロック、10人選ばなきゃいけない』『じゃあ、まあしょうがないけど“コイツ”入れておこうか?』みたいな。なんかそういうのを凄く感じますよね、今年の最終リーグ戦を見ても。だから『そうじゃないだろう』と(言いたい)。やはり『G1 CLIMAX』に相応しい選手をまずピックアップした上で、『じゃあ“何大会”必要だから、“G1 CLIMAX”はこれだけやりましょう』というのが、正しい『G1 CLIMAX』のあり方なのかな?と、ボクは思うんでね。
まあ、『G1 CLIMAX 27』優勝者として、来年、より高いレベルの『G1 CLIMAX』を皆様に提供するにあたって、ボクはひとつ提案したいなと思います。まあ、ボクの言うことは、基本的には通りませんからね。『内藤がこんなこと言ってたな』というのを、覚えておいていただけたら幸いですよ。
う~ん…まあ、あとは…(IWGPヘビー)挑戦権利証ですか? まあ、例年ありますからね。『まあ、もらえるんだろうな』とは思ってましたけど、実際、いまこうやって目の前にするまでは、この権利証があるのかどうか、よくわからなかったですし。ヘタしたらね、『内藤が優勝したのか!? じゃあ今年からやめようか?』と(苦笑)。『そういう嫌がらせをされるのかな?』とも思ってたので。こうやって、なんの波乱もなく目の前に権利証が置かれてることを、ちょっとボクはビックリしてますけど。これをいただけるんなら、まあボクはいただきますよ。ただ、この権利証をどう扱っていくか? その答えはわかりますよね? そう。もちろん…トランキーロ。あっっっせんなよ。ということですね(ニヤリ)」
■質疑応答
――4年ぶり2度目の優勝となりましたが、4年前優勝した時と何が実感として一番変わりましたか?
内藤「まず、『今年のG1 CLIMAXは内藤が優勝するんじゃないか?』と、大半の方が思ってたわけでしょ? 皆様の予想通りの答えになったわけですよ。ただ、それは言い方を変えれば、皆様が一番望んでた結末、一番望んでた優勝者が内藤だったと。ってことは、『今年のG1 CLIMAXはハッピーエンドだった』ということですよ。まぁ、まだ優勝を決めてからたいして時間も経ってないわけで、あまり実感はまだないですけどね。でも、『G1 CLIMAX』という名の“強力なジャンプ台”を踏みましたよ、間違いなく。いま上、昇中ですね。一体どこまで上がるのか、ボクにもわかりませんよ。でも、このジャンプ台を踏んだ感触が4年前とはまったく違いますね。いったいどこまで行ってしまうのか、それはボクも楽しみですよ。いま現在はまだ実感がないですね、終わったばっかですから」
――先ほど、権利証という話もありましたが、例年であれば、東京ドームのメインイベントでIWGPヘビー級王座に挑戦ですが、IWGPヘビー、東京ドームのメインイベント、現王者のオカダ・カズチカ、どれがご自身の中で一番ターゲットになってますか?
内藤「オカダ? IWGPヘビー? 東京ドームのメインイベント? この3つで言ったら、ダントツで東京ドームのメインイベントですよ。ボクは立ったことがないですからね。いや、一度メインイベントには立ちました。でも、ダブルメインイベントの1試合目と。『あれはメインイベントだよ』という人もいるかもしれないけど、あれはダブルメインイベントであって、正式にはセミファイナルですよ、あんなものは。ボクはIWGPも巻きましたし、いま現在、オカダ・カズチカに対してそんな魅力的にボクの目には映らないし。となると、やはり東京ドームのメインイベントでしょ。2つに比べてはるかに魅力的に感じますよ。はるかに高いところにきてますよ」
――『G1』の公式戦で、バッドラック・ファレ選手と石井智宏選手に敗れてますが、その2敗に関しては?
内藤「まぁ、リーグ戦ですからね。間違いなく負けましたよ、2人には。ファレと石井には負けましたよ。でも、やはり俺が引っかかってしまうのは、石井ですね。直前のニューヨーク大会でも負けてますし、2連敗してますからね。例年通り、挑戦権利証の防衛戦が組まれるのであれば、俺は石井を指名しますよ。あとは、昨日バックステージで言いましたよ。思ってることは口にしないと、誰にも何も伝わらないから。思ってるだけじゃ、誰に何も伝わらないよ。何か意見があるなら、言葉にして口にして皆様に伝えないと、何も始まらないからね。もし、この権利証であったり、内藤であったり、東京ドームのメインイベントに関しても、『俺が挑戦したいんだ』と『俺がやりたいんだ』という意見があるのであれば、それは口に出すべきですよ。『俺がいまやりたい』とハッキリと口にしてるのは、石井だけですからね。俺に勝ったファレであり、俺と対戦していないBブロックの選手でありね、『俺にやらせろ』という選手がいるなら、ハッキリ口に出すべきですよ。俺がメキシコで、そしてロス・インゴベルナブレスの仲間たちに教わったことですよ。口に出さなきゃ、誰にも何も伝わらないから。向上心なのか、秘めた思いなのか、そういうモノを持ってる選手が、新日本プロレスにいることをボクは期待してますよ。誰かが言葉に出して、俺の名前を言ってくれることを期待してますよ」
清野アナ「東京スポーツさんは大丈夫ですか?」
東京スポーツ・岡本記者「同じ質問なので大丈夫です」
内藤「ファミレスですか? 今日はマナーモードですか? 大丈夫ですか?(ニヤリ)」
岡本記者「大丈夫です」
――今日のコメント、昨日のリング上でのコメントでも、まずはお客様への感謝の気持ちを口に出されてますが、それはレスラーになった時からの思いなのか、メキシコで学んだことなのかどちらですか?
内藤「これは、もともと持ってたものですね。もともと持ってたものですし、ボク自身がそもそも新日本プロレスの大ファンでしたからね。やはり、あの時のファン時代の気持ちっていうのは忘れたくないし。おそらく、いま新日本プロレスのどの選手よりも、俺が一番お客様の気持ちがわかるレスラーだと思ってますからね。たしかに、レスラーの試合があって大会は成り立ってますけどね。でも、やはりあの最高の空間であり、最高の試合っていうものはレスラーだけじゃ作れないですから。と、ボクは思ってますからね。ボクが思ってることが正しいか、正しくないかはわからないけど、ボクはそう思ってますから。で、先ほども言いましたけど、口に出さないと何も伝わらないですから。『ありがとう』って思ってるだけじゃ、誰にも何も伝わらないですから。なので、素直の気持ちを昨日リング上で言わせていただきました」
――その思いがファンに届いてるのか、各大会で多くの方がロスインゴのグッズを身にまとい一大ブームとなっており、かつてのnWoに匹敵するような状態となってますが、この状況については?
内藤「素直に嬉しいですよね。やはり、リング上から客席を見果たしてもロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのキャップであり、Tシャツであり、グッズを身に着けてくれている方がたくさんいることは、素直に嬉しいですよ。ただ、いつも言ってますけどね。かつて、俺は悔しい思いをしましたから、リング上から。やっぱ、あの時の悔しさっていうのは忘れずに持っていたいと思ってますから、『いま頃、掌返ししやがって』って常に思ってますよ。でも、それと同じぐらい、いやそれ以上に『グラシアス』という思いも持ってます。あとは、よく『nWoジャパンと同じやないか』って、『あのパクリをしてるのか』みたいな、そんな同じようには見てほしくはないですね。『別物だよ』とそこは勘違いしていただきたくないですね。もし、思っている人がいるのであれば」
――いま、EVIL選手がIWGPヘビーの手をかけているような状況ですが、これは内藤選手の今後のプランに影響はありますか?
内藤「まったくないですね。ただ、今年の『G1 CLIMAX』でEVILがオカダに勝った。あのインパクトは大きかったですからね。実際、EVILがオカダに勝ち、そしてEVILが大阪のメインイベントで一番最後に立っていたというのは、凄い刺激になりましたからね。やはり、我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは同じユニット内でも、常に競い合ってますから。別に、仲間割れをするとか、そんな話じゃないですよ。それぞれがみんな一番になろうと競い合ってると。その結果より高いレベルに全員がいくと。そして、いまよりもさらに一段階も二段階も魅力的なロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンができると。いい相乗効果になってると思いますね。あのEVILの大阪大会のインパクトで何も感じなかったメンバーはいませんよ。全員、あのインパクトに刺激を得ましたからね。EVILが『IWGP』って言ったんですか?」
――言ったかどうかはわからないですけど、状況的にそうなのかなと。
内藤「なるほど。まぁ、EVILがそう思うのであれば、その通り進めばいいですよ。ボクのプランには何も問題はないと。やはり、一番大事なのは『ドームのメインイベントに、内藤哲也が立っていることだ』とボクは思うので。まぁ、EVILがどういう行動を起こそうと、ボクのプランには特に変化はないですね」
※ここで携帯の着信がなる
内藤「(岡本記者のほうを向いて)……好きですね、毎回毎回。自分で鳴らしてるんじゃないですか、岡本さん。ねぇ? 最近、新日本プロレスワールドの解説で大活躍中ですか? 非常に知名度も上がって、会場で声を掛けられる率も高いんじゃないですか? ん? ちょっと調子に乗ってるんじゃないですか? こうやってちょっとでも目立とうとして、自分の携帯で自分の携帯を鳴らすっていうね。素晴らしいですね。そういうことですか? 今日は、内藤哲也の会見ですから、ちょっと一歩下がっててもらっていいっすか? そういうのをやりたいなら、ツイッターのライブとかでやればいいじゃないですか? 自分で配信してくださいよ」
岡本記者「……今日はちょっと当たりが強いですね」
内藤「いや。だって、『かまってください』っていう顔をしてるから。おいしいと思ってるんじゃないですか?」
岡本記者「内藤さん、不毛な会見はやめましょう。お客様に失礼ですよ」
内藤「たしかにその通りですよ」
清野アナ「この様子もインターネット中継ですべて配信されてますので……ではこのへんで失礼します」
内藤「アディオス!」
■『Road to DESTRUCTION』
9月5日(火)18:00~愛知・名古屋国際会議場 イベントホール
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9月7日(木)18:30~東京・後楽園ホール
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9月9日(土)18:30~東京・後楽園ホール
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■『DESTRUCTION in FUKUSHIMA』
9月10日(日)16:00~福島・県営あづま総合体育館
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■『Road to DESTRUCTION』
9月11日(月)18:30~新潟・新発田市カルチャーセンター
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9月12日(火)18:30~富山・魚津市総合体育館
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9月14日(木)18:00~三重・四日市市中央緑地第2体育館
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■『DESTRUCTION in HIROSHIMA』
9月16日(土)18:00~広島・広島サンプラザホール
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■『Road to DESTRUCTION』
9月17日(日)17:00~愛媛・西条市総合体育館
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9月19日(火)18:30~徳島・北島北公園総合体育館(サンフラワードーム)
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9月20日(水)19:00~大阪・大阪市中央体育館・サブアリーナ
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9月22日(金)19:00~山口・キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター
●ファンクラブ先行発売:7月7日(金)12時~ 7月10日(月)17時
※新日本プロレスオフィシャルファンクラブ「Team NJPW」で先行発売
●一般発売:7月22日(土)~
■『DESTRUCTION in KOBE』
9月24日(日)16:00~兵庫・神戸ワールド記念ホール
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